家族の言い訳 の商品レビュー
この人の作品は読んだことがあるようなないような…。 『風に舞い上がるビニールシート』は森絵都でした。で、検索してみたら…。読んだこと、ありませんでした。 というわけで、初めて読むことになります。 第一印象は、読みやすい、かなりお涙頂戴な短編集、ってかんじです。どれもこれもスト...
この人の作品は読んだことがあるようなないような…。 『風に舞い上がるビニールシート』は森絵都でした。で、検索してみたら…。読んだこと、ありませんでした。 というわけで、初めて読むことになります。 第一印象は、読みやすい、かなりお涙頂戴な短編集、ってかんじです。どれもこれもストレートに泣かせる方向に強引に引っ張っていきます。伏線もなにもあったもんじゃないのですが、短編集ってコトでストレートに話を持っていくのはアリだと思います。 だいたい、タイトルでも『カレーの匂い』とか『おかあちゃんの口紅』とか『イブのクレオン』とか『粉雪のキャッチボール』とか…。 本当に『さあ、泣け!』と言っているようです。 お涙頂戴、本当に弱いんですよねぇ。。。 というわけで、結構お薦めなのでは?です。 クサいのが嫌いな人にはお薦めしません。念のため。
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*ホタルの熱...息子ともっと『遠い場所』行くはずだった母 *乾いた声でも...カーナビの決まり文句でも *星空への寄り道...深夜拾ったタクシーの運転手 *カレーの匂い...出来る女の負け方 *柿の代わり...妻も妻の浮気相手も教え子 *お母ちゃんの口紅...田舎者の母が大切に...
*ホタルの熱...息子ともっと『遠い場所』行くはずだった母 *乾いた声でも...カーナビの決まり文句でも *星空への寄り道...深夜拾ったタクシーの運転手 *カレーの匂い...出来る女の負け方 *柿の代わり...妻も妻の浮気相手も教え子 *お母ちゃんの口紅...田舎者の母が大切にしていたものとは *イブのクレヨン...幼い自分の慰めは母に貰ったクレヨン *粉雪のキャッチボール...ホテル支配人の父の退職 妻は夫の、子は親の、いつもはひた隠しにしている心の奥が 見える本。 偶然手にしたこの本がおそらく記憶の一冊になるとは思いもしなかった。電車で読んではいけない。
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そう、うまくいくかな、と思う部分はあるけれど、 そんな屁理屈考えずに読めば、 こころが温まる優しいお話です。 気持ちが疲れたときに読むのにぴったり。 短篇で字も大きいので、 空き時間や、頭、身体が疲れているときにも サラりと読めます。
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一言でいうなら「わかりやすい」という表現につきる。 いい意味でのつもりだけれども、悪い意味でもあるかもしれない。 一本道をゆくように、物事は整理され、テンポとメリハリがその勢いをつかさどるかのよう。それは悪いわけではないのだけれども、読んでいるうちには、「すこしずるいな」という...
一言でいうなら「わかりやすい」という表現につきる。 いい意味でのつもりだけれども、悪い意味でもあるかもしれない。 一本道をゆくように、物事は整理され、テンポとメリハリがその勢いをつかさどるかのよう。それは悪いわけではないのだけれども、読んでいるうちには、「すこしずるいな」という、若干うがった気持ちにならなくもない。
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この作家は初めて. 読後の印象は「うまいなぁ」ということ.家族の中で、どうしても経験してしまうような、家族であるが故の疎外感から出発して、巧みに感情に語りかける物語を作り上げている.家族を持って時間のたつ中年の痛い感情をうまく描いている.こう書くと重そうな感じがするが,それを軽め...
この作家は初めて. 読後の印象は「うまいなぁ」ということ.家族の中で、どうしても経験してしまうような、家族であるが故の疎外感から出発して、巧みに感情に語りかける物語を作り上げている.家族を持って時間のたつ中年の痛い感情をうまく描いている.こう書くと重そうな感じがするが,それを軽めの文体でさらさら書いてあるところもうまい. 重松清に読みやすいところも、作風もとてもよく似ている. 30代後半から40代の疲れている人にはおすすめかもしれない.
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同年代の主人公のせいか、身につまされる話が多かった。ただ悲観的な終わり方がなかったので、安心できる本だ。 タイトルとして面白いな~と思ったのは「柿の代わり」。あんなふうにサクッと不倫できたらいいね。
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読みやすかったから星5つ と、安易に書きたい部分があるが、実はとてもほんわかさせられる作風にやられた感が強い 家族にはそれぞれ様々な事情や環境があり、 それは人それぞれがもつ個性や性格の違いにより生まれてしまうもの そこを物語だからこそ書ける、双方の気持ちや思い違いをうま...
読みやすかったから星5つ と、安易に書きたい部分があるが、実はとてもほんわかさせられる作風にやられた感が強い 家族にはそれぞれ様々な事情や環境があり、 それは人それぞれがもつ個性や性格の違いにより生まれてしまうもの そこを物語だからこそ書ける、双方の気持ちや思い違いをうまく表現してなんとなくきれいに表現されている 出来過ぎの話と言われればそれまでなのだが、 ほろっとさせられるようにまとめられ、 それが短編だからより良いのだろうと思う
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小説としては可もなく不可もなく・・・ しかし、読んでいると心の垢が洗い流されるような感じが良い。 心地よい暖かさ。
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自分自身に重なる様なストーリーもあり、涙を誘われたりもしました。ゆっくり時間をかけて想いを巡らせながら、読書できる自分になった時には、もう一度読んでみたいように思いました。
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初めて森浩美さんの作品を読みました。 若干二十歳の僕にとっては、やっぱり結婚はしたくない。ましてや子供なんて・・・ こりゃ生涯独身ですな!と思ってしまいました。 受けとり方は自由・・・だったら、有難い。 5、6年後、もっかい読んでみたいやね。
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