家族の言い訳 の商品レビュー
家族を題材にした8つの短編集。 (ちょっと重松清っぽい。) 「蛍の熱」が、一番好きです。 作詞家さんだからかな?人の科白がそのまま主張になっている感じ。(科白長めかな。) 若い人より、ちょっと年齢重ねた人が読むと心に沁みると思います。 ネタによっては(人生の経験の仕方でコトセ...
家族を題材にした8つの短編集。 (ちょっと重松清っぽい。) 「蛍の熱」が、一番好きです。 作詞家さんだからかな?人の科白がそのまま主張になっている感じ。(科白長めかな。) 若い人より、ちょっと年齢重ねた人が読むと心に沁みると思います。 ネタによっては(人生の経験の仕方でコトセンに触れちゃって)、ちょいと涙腺ゆるむことがあるかも、なので、通勤途中で読む短編にはオススメしません。 私は沁みたけど、涙腺はゆるまなかった(苦笑。
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ありそうでなさそうな話とありそうできっとある話が混在している感じ。でもやっぱりあるのかも。 「ホタルの熱」の駿君が愛おしくて、女将さんの話は辛い。 「おかあちゃんの口紅」は切ない。
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想像と違った。 帯に書かれているように人生観を揺さぶられることもなかった。 泣けそうになる話もあるにはあったが。 --- 家族に悩まされ、家族に助けられている。誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている--。作詞家・森浩美がその才筆を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。
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短編集でなんとなく。そして過去に一度読んだことがあったわ。全部読む気力がないので、最初の一話の感想。 自殺しようと子供を連れて、たまたま降りなくてはならなくなった駅で民宿を見つけ泊まることに。親身に世話を焼いてくれる女将さんに、自分の母を重ねたり、息子の言動や、一人でゆっくりお風呂に入ったり・・(ちなみに旦那には離婚を言われている)。絶望的な状況から、やっぱり死ねない・・死にたくないと生きることに最後は気持ちが揺れていくというのがおおまかな話。 きっと誰しも、死にたくなることはある。絶望的な状況で明日も見えない。でも子供がいる限りは巻き込めないよね。親身になってくれる人がいなかったのも大きかったのかもしれない。生きるって気持ちが変わるのは、ささいなことでいいんだと思う。その境界線は紙一重。また、ダメだった思うことがあるかもしれないし、その連続なんだろうけども。誰かが知らずに差しのべた手のぬくもりが、他人であろうと自分を変える。本当は死にたくないんだから。死ぬしかないって思ってしまうだけで。自分もそうだしね。小さな細い糸がそれをつなぎとめている。いつ、切れてもおかしくない。けれど、なにかの拍子にその糸を結んでくれる人がいる。結び目がいくつもいくつもあって、それが人生なのかもね。 短編過ぎて、身近なこともでもありおもしろいのだけど感想が書きにくいね・・
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劣化版重松清。自分の人生に照らし合わせて時々ぐっときたけど、ちょい臭過ぎて苦笑いしてしまう場面も多々。還暦過ぎた父親と40男がキャッチボールもなかろうて。
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放送作家で、作詞家が、描いた8編の短編集。 どれもこれも、心に、ストライク! カーブあり、スライダーあり、フォークあり、気づかないでいた心の思いを、この本で、そうそう、親って、こんな感情をもっていたんだと、ズッシンと、心臓に、球を打ちこまれたようだった。 『ホタルの熱』 自殺を考...
放送作家で、作詞家が、描いた8編の短編集。 どれもこれも、心に、ストライク! カーブあり、スライダーあり、フォークあり、気づかないでいた心の思いを、この本で、そうそう、親って、こんな感情をもっていたんだと、ズッシンと、心臓に、球を打ちこまれたようだった。 『ホタルの熱』 自殺を考えた母親が、息子の熱で、自分を取り戻す。 『乾いた声でも』 仕事一途で、過労死した主人との心の疎通を、カーナビの乾いた声でもいいから、好きな道を走らせてあげたかったと。 『星空の寄り道』 会社清算の帰りに乗車した男が、タクシー運転手の話で、星の良く見える場所まで、寄り道をして、死んだ運転手の妻子が、星で、輝いている夜空を眺めるのである。 『カレーの匂い』 キャリアウーマンの女性の引きどころを知る賢さの話。 『柿の代わり』 万引きした学生の引き取りに行った先生が、物を盗んだことは、民家の垣根からの柿だったのを思い出す。 『おかあちゃんの口紅』 幼心に昔 綺麗にしてほしくて母に送った口紅を、入院している母親が、大事に宝物にしていたこと。 『イヴのクレヨン』 母に捨てられたと思っていた息子が、結婚して、その妻から、誕生日であるクリスマスに、別れた母が、大事に保存していた自分のクレヨンを受け取り、駅まで、母に会いに行くのである。 『粉雪のjキャッチボール』 両親が、別居生活の父親の退職で、息子が会いに行く。仕事で、キャッチボールを1回しかなかったが、やってみて、心のわだかまりが氷解して行く。 流れは、何という物でもないのだけど、主人公の其々の事情と、どうすればいいのかと言う不安とやるせなさとを、抱えながら、今まで、気づくことの出来なかった家族の思いを直面する。 この小説は、ラジオ番組にもなったそうだけど、この朗読に、音響効果が、プラスされると、涙、涙になってしまいそうな本であった。
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さて、割れますね。 確かに「泣かせ」という意味では成功してます。思わず涙腺が緩むところが随所にあります。 でも、騙されている感じが付きまといます。なんだか浅いのです。月並みなんです。「こうすれば読者は泣けるだろう」そんなことを考えながら書かれた作品、そんな気がします。 初読みだ...
さて、割れますね。 確かに「泣かせ」という意味では成功してます。思わず涙腺が緩むところが随所にあります。 でも、騙されている感じが付きまといます。なんだか浅いのです。月並みなんです。「こうすれば読者は泣けるだろう」そんなことを考えながら書かれた作品、そんな気がします。 初読みだと思っていたら、以前にも森さんの作品は読んでいました。 すっかり忘れてしまうほど印象が薄いのでしょうね。
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森さんの作品も2冊目かな。 安心して読める。 どれも親子とか夫婦とかの話なんだけど やっぱり優しい。
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言い訳が、一番必要なのは家族です。 色々訳ありな家族の短編集。 家族だから言葉で言わなくても通じることもあれば、家族なのにちゃんと言わないと伝わらないことだって沢山ある。 作者は作詞家らしいけど、 心の動きを瞬間的に切り取って描くのは上手だなと思った。 設定も甘いし物語の進行は...
言い訳が、一番必要なのは家族です。 色々訳ありな家族の短編集。 家族だから言葉で言わなくても通じることもあれば、家族なのにちゃんと言わないと伝わらないことだって沢山ある。 作者は作詞家らしいけど、 心の動きを瞬間的に切り取って描くのは上手だなと思った。 設定も甘いし物語の進行はご都合主義すぎる気がしたけど、読後感はすっきり。 あまり深く考えずにさらりと読みたい。
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泣ける。。泣かそうとしているストーリーなのは明らかなのであまのじゃくな私は「泣くもんか」と思いながら読みましたが、負けたー。涙腺を刺激する本です。森浩美さんの他の本も読みたい!!
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