家族の言い訳 の商品レビュー
家族の短編集。 どの主人公も、辛かったり寂しかったり… でも、最後にはふわっとあたたかくなるような話。 家族に悩まされ、家族に助けられている… 近すぎてわがままになったり、なられたりするけど、結局助けてくれる、「絶対的な味方」になってくれるのは家族なんだよな… 「おかあち...
家族の短編集。 どの主人公も、辛かったり寂しかったり… でも、最後にはふわっとあたたかくなるような話。 家族に悩まされ、家族に助けられている… 近すぎてわがままになったり、なられたりするけど、結局助けてくれる、「絶対的な味方」になってくれるのは家族なんだよな… 「おかあちゃんの口紅」 「イブのクレヨン」 「粉雪のキャッチボール」が好き。
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現実の生活の中でいろんな危機?のようなものはある。 やはりそういう時に、一番頼る濃い関係は家族です。 他の人とも助け合いたい気持ちはあるけど。
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作者は作詞家。それだからか、短い文章でも映像が立ってくる感じ。そして何かじわりとあたたかな流れがある。
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作詞家、森浩美さんの短編小説。 お名前を拝見し、女性かと思っていましたが、あとがきを読んで男性が書かれていたんだと気がつき驚きました。 それくらい、女性の心の描写が繊細にされていて、感情移入できました。 晩年離婚や家庭崩壊が増えてきたいま、すれ違いを理解し、それぞれの家族の形...
作詞家、森浩美さんの短編小説。 お名前を拝見し、女性かと思っていましたが、あとがきを読んで男性が書かれていたんだと気がつき驚きました。 それくらい、女性の心の描写が繊細にされていて、感情移入できました。 晩年離婚や家庭崩壊が増えてきたいま、すれ違いを理解し、それぞれの家族の形を受け入れていきたいなと思いました。
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8つの違う話全てを以って表題となっている。 作者が、有名なヒット曲を幾つも輩出した作詞家であることを知らずに購入した1冊。 どうりで、文章のテンポとか音(オン)が気持ちいいわけだ。 中でも、「ホタルの熱」「おかあちゃんの口紅」は、 ラジオドラマや入試問題にもなっているようで、 私...
8つの違う話全てを以って表題となっている。 作者が、有名なヒット曲を幾つも輩出した作詞家であることを知らずに購入した1冊。 どうりで、文章のテンポとか音(オン)が気持ちいいわけだ。 中でも、「ホタルの熱」「おかあちゃんの口紅」は、 ラジオドラマや入試問題にもなっているようで、 私も特にウルっとなった2作品だった。 本編に入る前の冒頭の言葉が、 読み終わってから心に沁みた。 『言い訳を いちばん必要とするのは 家族です。』
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テンポが良くて、ストーリーは読者を飽きさせず、しっかり感動させる本だった。ただ、気になったのは、物語のあちらこちらに「ベタ」が散りばめられていること。ベタすぎてむず痒くなった。著者はきっと、ベタを恐れない真っ直ぐな人なんだろうと思った。
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家族を題材にした8つの短編集。 (ちょっと重松清っぽい。) 「蛍の熱」が、一番好きです。 作詞家さんだからかな?人の科白がそのまま主張になっている感じ。(科白長めかな。) 若い人より、ちょっと年齢重ねた人が読むと心に沁みると思います。 ネタによっては(人生の経験の仕方でコトセ...
家族を題材にした8つの短編集。 (ちょっと重松清っぽい。) 「蛍の熱」が、一番好きです。 作詞家さんだからかな?人の科白がそのまま主張になっている感じ。(科白長めかな。) 若い人より、ちょっと年齢重ねた人が読むと心に沁みると思います。 ネタによっては(人生の経験の仕方でコトセンに触れちゃって)、ちょいと涙腺ゆるむことがあるかも、なので、通勤途中で読む短編にはオススメしません。 私は沁みたけど、涙腺はゆるまなかった(苦笑。
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ありそうでなさそうな話とありそうできっとある話が混在している感じ。でもやっぱりあるのかも。 「ホタルの熱」の駿君が愛おしくて、女将さんの話は辛い。 「おかあちゃんの口紅」は切ない。
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想像と違った。 帯に書かれているように人生観を揺さぶられることもなかった。 泣けそうになる話もあるにはあったが。 --- 家族に悩まされ、家族に助けられている。誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている--。作詞家・森浩美がその才筆を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。
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短編集でなんとなく。そして過去に一度読んだことがあったわ。全部読む気力がないので、最初の一話の感想。 自殺しようと子供を連れて、たまたま降りなくてはならなくなった駅で民宿を見つけ泊まることに。親身に世話を焼いてくれる女将さんに、自分の母を重ねたり、息子の言動や、一人でゆっくりお風呂に入ったり・・(ちなみに旦那には離婚を言われている)。絶望的な状況から、やっぱり死ねない・・死にたくないと生きることに最後は気持ちが揺れていくというのがおおまかな話。 きっと誰しも、死にたくなることはある。絶望的な状況で明日も見えない。でも子供がいる限りは巻き込めないよね。親身になってくれる人がいなかったのも大きかったのかもしれない。生きるって気持ちが変わるのは、ささいなことでいいんだと思う。その境界線は紙一重。また、ダメだった思うことがあるかもしれないし、その連続なんだろうけども。誰かが知らずに差しのべた手のぬくもりが、他人であろうと自分を変える。本当は死にたくないんだから。死ぬしかないって思ってしまうだけで。自分もそうだしね。小さな細い糸がそれをつなぎとめている。いつ、切れてもおかしくない。けれど、なにかの拍子にその糸を結んでくれる人がいる。結び目がいくつもいくつもあって、それが人生なのかもね。 短編過ぎて、身近なこともでもありおもしろいのだけど感想が書きにくいね・・
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