最後の恋 の商品レビュー

アンソロジー(著者),阿川佐和子(著者),角田光代(著者),沢村凛(著者),柴田よしき(著者),谷村志穂(著者),乃南アサ(著者),松尾由美(著者),三浦しをん(著者)

2014/10/29

8人の女性作家が“最後の恋”をテーマに物語を紡ぐ珠玉の短編集。個人的に好きなのは「海辺食堂の姉妹」、「スケジュール」、「わたしは鏡」。

2014/10/20

８人の作家が紡ぐそれぞれの物語は異なる味わいで享受できますが、胸キュンのツボに入ったのは乃南アサさんの「キープ」。
ローテンション人生だった主人公の奇跡。アラスカの氷が一気に南国アイランドにたどり着いて、ココナッツを結実しそうな勢いの恋心が手に取るように伝わります。そして、角田光代さんの「おかえりなさい」は夫婦の別れを描いていますが、日が西に傾く頃の一瞬の美しさを目に焼き付けようとしたくなる心情に。
ラストラブって初恋と違った切なさ、ノスタルジーを感じさせてくれますが、１つ分かったのは恋心が終わったという定義だけではないということ。最後が永遠という意味に限りなく近いということも分かりました。

2014/10/03

8人の女性作家（男性作家版もあるらしいから、多分全員女性）が書くラブストーリーってことで良いんですかね。

ラブについてどーのこーの言うつもりはありませんが、オレの思うラブストーリーってのは、始まりがあって終わりがあるのは当たり前ですが、良いことがあったり、嫌なことがあったりの紆余曲折を読むところが一番の醍醐味だと思うわけです。

そういう意味で、短編のラブストーリーというのは、原作の重要なシーンを端折って作られたアニメのように、何かしら物足りない、と言わざるを得ないです。

しかしでも、角田光代さんの作品はダントツで面白かったです。

2014/08/21

色々な作家の、恋のお話の短篇集。
このくらいの長さが調度良い。
お話も作者によって、いろいろであり、とても面白い一冊。

2014/08/13

初めて読む作家さんもいて、新たな自分の好みの作家を見つけるきっかけにもなるので、それも、アンソロジー物のいい所である。
私が読んでいいなと思った話は、「海辺食堂の姉妹」、「スケジュール」「LASTLOVE」である。
「海辺食堂の姉妹」は、妹が姉の知らないところでたくさんのボーイフレンドがいたことを知った姉の気持ちが共感できると感じた。きっと、自分のほうが意識せずに男性との距離を遠ざけてしまっていると、心苦しい気持ちが感じ取られた。最後に常連客の銀行員を思う気持ちで姉を前向きにさせてくれたんだと感じた。
「スケジュール」は、恋はしようと思ってできるものじゃないというのが共感できるなあと思った。たとえ、恋をしても、どのように展開が転がるなんで予想できないと思うからである。
「LASTLOVE」は、いとしのエリーに乗せて手紙を書いたという元恋人の行動がくすりときてしまった。
無事に結婚した相手とのことで、猫のことが絡んで、そこに至ったということ、お互いに苗字から名前へ呼び方が変化したということが暖かい展開となって良いなと思った。
全体的には、淡い恋の気持ちから、現実的なことへとシフトしていく、という感じだった。
恋というのも、女性と男性では感じ方が違うのではないかと。
MEN'S編も出ているのでそちらも読んでみたいと思う。

2014/08/07

三浦しをんさんの「春太の毎日」は既読でしたが、それ以外は全部初めて読みました。
阿川さんの小説は初めて読んだけど、面白かった。
こういう出会いがあるからアンソロジーはいいなと思える。
あとは「ヒトリシズカ」と「LAST LOVE」が好き。
LAST LOVEの「いとしのエリー」を聞きながらメールを打ったというくだりで笑え、最後のネコのオチでほろりときました。

2014/06/29

珠玉のアンソロジー。
という帯につられて買いました。

全部で8編の短編集。
三浦しをんの、春太の毎日が一番ほのぼのとしてて可愛くって良かったかな。
沢村凛の、スケジュールと、松尾由美のわたしは鏡も好きだったので、同じ作者の、他の長編も読んでみたいかも。

2014/06/12

最後の恋　つまり、自分史上最高の恋。

というこの本。

私の好きな福袋系

春太の毎日　　　　　　三浦しをん
ヒトリシズカ　　　　　谷村志穂
海辺食堂の姉妹　　　　阿川佐和子
スケジュール　　　　　沢村凛
LAST　LOVE　　　　　　柴田よしき
わたしは鏡　　　　　　松尾由美
キープ　　　　　　　　乃南アサ
おかえりなさい　　　　角田光代

全部で８作品

一番スキだったのは「海辺食堂の姉妹」と「スケジュール」かな。

私が思い描いていた、最後の恋・・・とは少し違うお話もアリ・・・。

「わたしは鏡」もよかったなぁ。

なんか、こう燃えちゃうような恋のお話かなぁっと期待して手に取ったので、そういう意味では期待通りではなかった。
けど、素敵なのもあり、ほのぼのも　あり。
短編なので　さっくり読めるのもよかった。

やはり恋はしなくては　いけない。

2014/05/22

題名通り色々な恋のお話です。
松尾由美
乃南アサさんのお話が個人的に好きでした。
最後に悲しいお話は読みたいときだけでいいかなと思うので
好きな作家さんを探すために読むのがいいかなぁと思います。

2014/04/13

春太の毎日 三浦しをん
犬メイン！なんかありがちでつまらん、
ヒトリシズカ 谷村志穂
全然会わない人をそこまで愛することってできないでしょ、って思ってしまう。現実的じゃない
海辺食堂の姉妹 阿川佐和子
妹ムカつくけど、語りは面白い。
スケジュール 沢村 凛
同じジューラーの私も共感できる点はいくつかあったし、面白かった。最後ありがち。
LAST LOVE 柴田よしき
面白かった！自分の中で綺麗に終わったし、共感できた点もいつくかあった。最後はやっぱりそんなもんなのかなって思う。
わたしは鏡 松尾由美
鏡が主人公てのがうけた。
キープ 乃南アサ
まさに自分。最後のオチいつ来るのかなー笑
おかえりなさい 角田光代
この本のオチとして完璧。内容もすごく好き！この人の作品もっとみたい。