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最後の恋 の商品レビュー

3.3

216件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

    100

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2013/09/23

角田光代の『おかえりなさい』ってのが奇妙な味わいがあって良かった 謎を謎のままとして残し、主人公が謎解きをするのではなくその意義を解釈して終わる そんな落としどころが短編だとあるのだなと思った

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2013/09/15

『最後の恋メンズ』と比べると良い悪い・気に入る気に入らないは置いといて、メンズの方はざっくり言ってどこか美化しているというかファンタジックな?のに対して女性作家さんの方が生々しくリアルな作風で、恋愛事に正面切って取り組んでいる印象を受けました。8作品ともどれも力作です。

Posted byブクログ

2013/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取ったのはMEN'Sを読んだので女性編も、という安直な理由。 個人的には女性作家の恋愛小説は苦手な部類に入るものが多いのだが このアンソロジーは期待以上に当たりが多かった。 春太の毎日(三浦しをん) 『きみはポラリス』にも収録されてるから読んでるはずなのに全く記憶にない(爆)。 春太が何者なのか途中で気がついたという。 読み終わってからSEX MACHINEGUNSの『犬の生活』が脳内リピ(笑)。 改めて歌詞を読むとまるっきり内容がリンクしている。 ヒトリシズカ(谷村志穂) よく考えてみたらこの方の小説は読んだことがなかった。 文体の印象は『結婚しないかもしれない症候群』の頃と変わらないかな。 この話のからくりも途中から薄々わかってきた感じ。 女性作家の書く恋愛小説としては王道な気がする。 海辺食堂の姉妹(阿川佐和子) 当たりのうちのひとつ。 昔ばなしか民話かっていう感じの語り口なのにも拘らず 登場する姉妹のキャラと役割がイマドキだというギャップが面白かった。 スケジュール(沢村凛) 初めて読んだ作家さん。 この中ではいちばんテーマに沿った話だと思う。 淡々と話が進む中で、主人公が見せる『最後の』恋へのこだわりと 人生のスケジュールを遵守することに対する執念がなんとなく怖かった。 LAST LOVE(柴田よしき) 終盤に差し掛かるところまでは、いちばん苦手なタイプの話だと思ってたのだが 残り3ページほどの婚約者と猫のくだりで、印象が当たりへとひっくり返った。 『このひとでいい。このひとが、いい。』という1文が印象的。 わたしは鏡(松尾由美) この方も初めて読む作家さん。 ミステリ寄りと見せかけて、謎解きがちゃんと恋愛小説に機能しているのがすごい。 個人的な感想だが、この話の読後感がいちばん切なかった。 キープ(乃南アサ) 『スケジュール』や『LAST LOVE』と雰囲気が似ている。 違うのはどんでん返し感が薄いところ。 おかえりなさい(角田光代) 離婚届を出す寸前というリアルさと、老婆との遣り取りの実感のなさ。 ふたつが絡み合って醸し出される空気感がとても不思議な話だった。

Posted byブクログ

2017/07/11

最後の恋men'sの方を読み興味をもったので読んでみたけれど、私はこちらの方が共感する部分が多かったです。作家が女性だからかも…。「LAST LOVE」「スケジュール」「わたしは鏡」「ヒトリシズカ」がお気に入りです。

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2013/07/03

阿川佐知子「海辺食道の姉妹」沢村凛「スケジュール」柴田よしき「LASTLOVE]松尾由美「わたしは鏡」乃波アサ「キープ」が良かった。

Posted byブクログ

2013/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「春太の毎日」は春太がかわいかった!麻子に向けるまなざしの優しくてあたたかいことといったら・・・!最後の春太の独白(?)が切なかったけど、とても優しい気持ちになれるお話でした。 「ヒトリシズカ」は悲しかったです。悲しい中に切なさと狂気とが混じっている感じがしました。こんな最後の恋は辛すぎる・・・。 「海辺食堂の姉妹」、おもしろかったです。妹が倒れたことによって、明かされる妹の性質。面白い姉妹です。姉さんよかったね! 「スケジュール」はナウシカの件とアイデンティティの件がおもしろいなと思いました。そして、まさかのラスト。自分の中のルールは都合よく臨機応変に変えるもんですよね(笑) 「LAST LOVE」はタイトル通りこの作品集のテーマと一番直結してました。最後に高橋が猫を持ってやってきたところから、とてもきゅんきゅんしてました! 何気に一番この作品集のなかで好きだったのは「わたしは鏡」でした。 作中作の「わたしは鏡」とリンクしている「わたし」の最後の恋。最後のいずみの告白はどきどきしたし、とても潔くて切なかったです。「田村いずみではない別の誰か」が幸せな人生を歩めますように。 謎解き風のお話の進み方もおもしろかったです。 「おかえりなさい」は独白っぽい感じで少し不気味なお話を聞いている感じでした。ぎらぎらした夏、ゆらゆらした大学生の夏休みという気だるい感じと、暗く冷えた老婆の部屋がすごくリアルに想像できました。不思議な夏のエピソードのようで、宗教などが出てきてなんだか現実的なお話でした。 さまざまな「最後の恋」のとらえ方があって、このシリーズおもしろいです。

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2013/06/11

この中ですきなのは、 ・海辺食堂の姉妹(阿川佐和子さん) ・スケジュール(沢村凛さん) でした。 それぞれの恋だけど、私が感じたこの 並び順は、 スッパイ恋?切ない恋 〜> 徐々に生なましさ・生活感 が増してくるような気がした。 沢村凛さんの短編では、計画は変わらないけど、...

この中ですきなのは、 ・海辺食堂の姉妹(阿川佐和子さん) ・スケジュール(沢村凛さん) でした。 それぞれの恋だけど、私が感じたこの 並び順は、 スッパイ恋?切ない恋 〜> 徐々に生なましさ・生活感 が増してくるような気がした。 沢村凛さんの短編では、計画は変わらないけど、計画参加者が変わった所や、リセット♪となんだか可愛さと面白さがまじって、他の本を読んでみたい なっと思いました。

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2013/06/08

最後の恋という同じテーマで、いろんな恋愛は読み応えがあった でも、短編の恋愛小説はスッキリしないなぁ 長編の方がむいてるかも…

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2013/06/03

もう恋なんてしないのに読んでしまったな。 恋って成就した方がいいんだろうけど、 一生心に残しておきたいなら、いい思い出のままにしといた方がいいのかな。 角田さんの「おかえりなさい」 谷村さんの「ヒトリシズカ」が良かった。 でも私は短編は消化不良。やっぱり長編ものが...

もう恋なんてしないのに読んでしまったな。 恋って成就した方がいいんだろうけど、 一生心に残しておきたいなら、いい思い出のままにしといた方がいいのかな。 角田さんの「おかえりなさい」 谷村さんの「ヒトリシズカ」が良かった。 でも私は短編は消化不良。やっぱり長編ものが好きだなって思った。

Posted byブクログ

2013/05/21

アンソロジー。三浦しをんの春太の話から始まるのだけど、いきなり泣ける。いちばんいいお話。 最後の恋、をテーマにした作品が詰まってて、いろんな作家さんの話が読めるのが◎

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