十角館の殺人 の商品レビュー
私には興味はあるのだけれど、どこから手をつけていいのか分からない作家さんが結構いたりします。綾辻行人さんもその一人でした。(ちなみにミステリーの分野ではあと有栖川有栖さんと島田荘司さんがそうだったりします。)図書館の児童書コーナーでたまたま見つけた本書。前々から気になってた作家さ...
私には興味はあるのだけれど、どこから手をつけていいのか分からない作家さんが結構いたりします。綾辻行人さんもその一人でした。(ちなみにミステリーの分野ではあと有栖川有栖さんと島田荘司さんがそうだったりします。)図書館の児童書コーナーでたまたま見つけた本書。前々から気になってた作家さんだし、解説がはやみねかおるさんだし読んでみるかーってなノリで手にしました。内容は非常にありがちなクローズドサークルもの。十角形の奇妙な館を訪れた大学のミステリ研の七人に襲い掛かる連続殺人の話。登場人物もこういう状況にありがちなキャラばかりで、殺される順番とかも予想がつくためとても読みやすかったです。そして『衝撃の一行』。…確かに衝撃でした。今まで読んだミステリーの中で多分一番強烈です。私の場合、衝撃と銘打ってあるものって、たいてい構えて読んでしまうため大体予想の範囲内に落ち着いてしまうことが多かったのですが、本書の衝撃は完全に予想外でした。まさにやられたって感じです。そういう感覚を味わいたい人におすすめです!作品自体は私が生まれるより前に書かれたものなので、正直感覚的に合わないんじゃないかと心配してましたが、杞憂だったみたいです。良いミステリーってのは時代を問わないんだなということを実感しました。何はともあれ、これでようやく私も有名な「館シリーズ」に満を持して手が出せます(笑)
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