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さよなら渓谷 の商品レビュー

3.5

193件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    75

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

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2014/10/21

やるせない気持ちでいっぱいになった、幸せになってはいけないのだろうか?全部忘れてまたやり直せないのかな?って思ったけど、そうしたけどそれでもダメだったってことなんだよね。それが出来たらこんな風になってないってことだ。映画も良かったです。

Posted byブクログ

2014/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯罪の被害者と加害者の複雑すぎる心の揺れを描いた作品。被害者と加害者が恋に落ちる的なお話はいくつか読んだ気がするけど、それ以上にもっともっとドロドロした気持ちが綴られていて、あぁ、そうだよなぁ、そんな単純なものではないよなぁと妙に納得。

Posted byブクログ

2014/09/22

なんでこんな救いのない重い話を、と読み始めた自分を後悔しながらも、先が気になって一気に読んでしまった。 かなこと俊介の間の感情がテーマなのだろうけど、そしてそれはラストに鮮やかに浮かび上がるのだけど、でもこんな事件ではなくても、と思わずにいられない。辛い。もし、何かの過ちで、自分...

なんでこんな救いのない重い話を、と読み始めた自分を後悔しながらも、先が気になって一気に読んでしまった。 かなこと俊介の間の感情がテーマなのだろうけど、そしてそれはラストに鮮やかに浮かび上がるのだけど、でもこんな事件ではなくても、と思わずにいられない。辛い。もし、何かの過ちで、自分が当事者になってしまったら…加害者でも被害者でも、どう生きてゆけばよいのだろう。 誰かと接するのが怖くなる。それでも、というところにこの物語があるのだけど。

Posted byブクログ

2014/09/10

不幸せになる為に一緒に居たふたり。かなこが居なくなることで俊介は許された。許されて尚、俊介はかなこを追うと言う。今度は幸せになる為に再会して欲しい。

Posted byブクログ

2020/11/24

自分の人生を誰かの手によってめちゃくちゃにされて、どこへ行っても誰といてもその呪縛から解放されることはなくて、辛くて、死にたくて…苦しみばかりの道から解放される方法が、人生をめちゃくちゃにしたその相手と一緒にいることだけだとしたら? 物語を読むと、自分だったらどうだろう?っていう...

自分の人生を誰かの手によってめちゃくちゃにされて、どこへ行っても誰といてもその呪縛から解放されることはなくて、辛くて、死にたくて…苦しみばかりの道から解放される方法が、人生をめちゃくちゃにしたその相手と一緒にいることだけだとしたら? 物語を読むと、自分だったらどうだろう?っていう想像をしてみるけれど、さすがにこのお話は想像が追い付かなかった。 でも人間の心理がどんな風に動くかって、周りからすると理解できない方向に向かうこともあるとは思う。 終始薄曇のはっきりしない空、みたいな雰囲気が漂っていて、主要な登場人物がみんな鬱屈したものを抱えていて、重苦しい。 どこへ向かっても、どこにも逃げられない。 罪を犯した側でも、善良な部分がわずかでも残っていれば、自分が犯した罪にいつまでも追いかけられながら生きなければならないということ。 系統としてはミステリだけど、すっきりと事件が解決して終わるような物語ではない。 吉田修一さんのミステリって謎解きとは違う部分が主体になってておもしろい。パレード然り。

Posted byブクログ

2014/09/02

かなこの正体が判明してから一気にひきこまれて読み切れたが 全体としてずっと重い、じとっとしていた どんな者であっても、しあわせになることができる可能性がある、またはそうであってほしいという願いをこめて

Posted byブクログ

2014/08/30

ある雑誌でおすすめされており、ざっくりとしたあらすじを知ってから読みました。昔の事件が現在に繋がるまでは読みづらいけど、繋がった瞬間からは、記者が感じているであろう混乱と、恐怖と、感動と、やるせなさがぐちゃぐちゃになって伝わってくる。記者と一緒にどうして?と思いながら読み進め、最...

ある雑誌でおすすめされており、ざっくりとしたあらすじを知ってから読みました。昔の事件が現在に繋がるまでは読みづらいけど、繋がった瞬間からは、記者が感じているであろう混乱と、恐怖と、感動と、やるせなさがぐちゃぐちゃになって伝わってくる。記者と一緒にどうして?と思いながら読み進め、最後のやりとりは個人的に鳥肌もの。あんな二人、あんな生活、ありえないと思うけど、気持ちが分からないとは言えない。何とも言えない読後感。

Posted byブクログ

2014/08/24

ふと道を踏み外して犯した罪。その時与えた傷は相手もそして自分さえも抉る。さらには彼らの周囲も、未来も。自分たちを守るために選んだ手段がたとえ一般的には理解の得にくいものだとしても、幸せになる権利はある。 幸せになっていい。幸せになって欲しい。そんな風に思える結末。

Posted byブクログ

2014/06/20

死んでほしいほど憎んでいる人と一緒に暮らせるか、夫婦として暮らせるか、私には全く想像ができなかった。しかし読むことに飽きはこず、すぐに読み終わってしまった。

Posted byブクログ

2014/06/03

なんともいえない読後感でした。吉田修一さんの作品すごく好きです。惹きつけられる。まだ2冊しか読んでないのでいろいろ読んでみたい。映画化されているとのことでDVDも見てみたいと思いました。

Posted byブクログ