さよなら渓谷 の商品レビュー
昨年、真木よう子が主演女優賞を総なめにした作品。原作、DVDを一気に。集団レイプ事件の加害者と被害者のその後。いつまでたっても、どこまでいっても、逃れられないのか…あの頃を思い出し、やけに生々しく、苦々しく思ってみたり。
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吉田修一さんの作品は、誰が悪いか、誰に責任があるか、ということを考えさせらることが多いです。「悪人」もそうでした。(といっても、この2冊しか読んでいませんが(^_^;)) 映画化されるということで読みました。
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集団レイプ事件の被害者と加害者。 許されてはいけないと思う男と許せない女。 「私が死んで、あなたが幸せになるのなら、私は絶対に死にたくない。」 「あなたが死んで、あなたの苦しみがなくなるのなら、私は決してあなたを死なせない。」 「私たちは幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃ...
集団レイプ事件の被害者と加害者。 許されてはいけないと思う男と許せない女。 「私が死んで、あなたが幸せになるのなら、私は絶対に死にたくない。」 「あなたが死んで、あなたの苦しみがなくなるのなら、私は決してあなたを死なせない。」 「私たちは幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃない。」
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もし、この2人が自分のそばにいたとしたら、それもそれほど親しくはない距離で。自分はどんな反応をするんだろう。
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『悪人』に続き、設定ありきというのが面白みがないと感じた理由かも。 さらに、本作を読む前に、集団レイプ事件の被害者の手記を読んでしまったため、それがあまりにも壮絶だったため、架空の物語に入り込めなかったのかもしれない。 http://www.tsukuru.co.jp/tsuku...
『悪人』に続き、設定ありきというのが面白みがないと感じた理由かも。 さらに、本作を読む前に、集団レイプ事件の被害者の手記を読んでしまったため、それがあまりにも壮絶だったため、架空の物語に入り込めなかったのかもしれない。 http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2013/06/-20111212 許されたい女(被害者)と許されたくない男(加害者)の共依存的な恋愛は、切なくてよいと思うのだけど。どうしても、やっぱり、女だから?わからないけど、その後許されて生きる男たちは許せない。 吉田修一は映画が好きらしく、そのまま映画になりそう、と評されることが多いようなのだけど、(実際芥川賞を受賞した『パークライフ』もそんな細かな描写が鮮烈だったけど。)自分にはときどきそれがしつこく感じられる。今回は執拗なまでの汗の描写かな。性的な目線を表現したいというのはわかるけど、気持ち悪くて。気持ち悪いと思わせたかったのか、というのもわかりますが。 『熱帯魚』が好きという記憶からたまに読んでみるけれど、なかなかあれ以来の気持ちが沸かない。自分が実際にあった事件をモチーフにした小説がそれほど好きじゃないのもあるから、『世之介先生』は読んでみたいと思う。
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さくさく読めた。単純な言葉では言い表されない感情。やるせない結末だが、不思議と清々しさが感じられる。
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悪人を読んだ時もそうだったけど、伏線のはり方とか吉田修一の犯人と被害者みたいなそういうの書くのが上手いですね。 欲を言えばもう少し続きを読みたいと思った。これは最後は読者の想像力に任せた部分もあるので
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汗の描写が多くて、読んでいるのが真冬なのに、妙にねっとりとべたつくいた空気がまとわりつくような不快さというか、早く洗い流したい、気持ち悪〜いという感覚が残ります。 男と女の関係は複雑で難しい。私がその立場ならどうする? 許してもらえないとわかってる人と一緒にいることできるかな?...
汗の描写が多くて、読んでいるのが真冬なのに、妙にねっとりとべたつくいた空気がまとわりつくような不快さというか、早く洗い流したい、気持ち悪〜いという感覚が残ります。 男と女の関係は複雑で難しい。私がその立場ならどうする? 許してもらえないとわかってる人と一緒にいることできるかな? 相手だけ幸せになるのが悔しくて不幸にしたくて一緒にいる? う〜ん・・・ 小林さんの「どっかに普通の男っていないんですかね?・・・ 優しい男なんてもう望みませんから。せめて普通の男でいいから」 という台詞だけは、わかる気がしました。 結局、子供殺しの事件はあれでおしまい? そっちの事件も許せないんですけど・・・。
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子供を殺した母親の隣人の夫婦はレイプ犯とその被害者だった。その事実を知った雑誌記者はなぜ加害者と被害者が一緒に暮らしているのか調べ始めるが…。 読んでいると登場人物の苦悩も伝わってくるような感じがした。
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