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さよなら渓谷 の商品レビュー

3.5

193件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2015/08/03

さよなら渓谷…たしか映画で観たいと思っていた作品。どんな内容だったっけ??とあらすじを思い出せずに読み始めました。 4歳の男の子が行方が分からなくなって遺体で発見。容疑者がその男の子の母親という事で報道記者が容疑者宅に張り付いているところから始まります。 母親の立ち振る舞いから...

さよなら渓谷…たしか映画で観たいと思っていた作品。どんな内容だったっけ??とあらすじを思い出せずに読み始めました。 4歳の男の子が行方が分からなくなって遺体で発見。容疑者がその男の子の母親という事で報道記者が容疑者宅に張り付いているところから始まります。 母親の立ち振る舞いから、なんとなく実際に起きたあの事件がモデルになっているのかなーと思っていたら、隣家の一組の夫婦に話が移っていきます。 ここらへんから薄ら記憶が思い出され、「あ、たしかこのふたりは訳あり夫婦だったような…」と何となく先が分かってしまい、そわそわと胸が落ち着かない状態になった。 話の流れから後半にネタバレという展開になっているので少し面白味が減少してしまったかな。 ただ、それを差し引いても少し物足りなさがある文章だった。 集団強姦事件の加害者と被害者の苦悩が描かれている訳ですが、どちらの気持ちもいまいち伝わって来ない…。 事件事体もほぼ目撃者談で語られていいるし、ストーリーもほぼ記者の目線で描かれている。なんかこう靄がかかっている感じで、もうちょっと当人達の心の奥底というか心の傷や葛藤を掘り下げて描いて欲しかったです。 あとは、加害者が複数人いるにもかかわらず俊介ひとりにしかスポットが当てられていないのにも不満でした。 あの運転手はどこに行ったんだよー! しかし、猛暑のまとわりつく汗、じめっと暗い部屋での静かな生活のなんともいえない雰囲気の表現は好きでした。ラストは少し美談っぽくなってるところが気にはなりましたが、まあ全然救いようが無いよりかはいいのかな…。 機会があれば映画も見てみたいと思います。

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2015/07/05

再読してみようと思ったのは、この作品が実際にあった事件をモデルにしている事を知ったからだった。 レイプ事件の被害者と加害者の問題を提示しているこの作品。若さゆえの過ちというには余りにも悲惨だ。読後感は決して良いとは言えない。

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2015/03/24

この設定で書きたいと思って他をくっつけた感が凄くてイマイチだった。 さらーっとしてるし、残らないな〜

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2015/03/22

映画を観て、小説を読みたくなった。 映画も悪くなかったけれど(記者以外)、小説のほうがよかった。でも、小説のほうが暗かった。記者は、やはり映画では変に脚色されていて、余計に浮いていた、ということがわかった。でも、男性主人公のほうは、映画のほうが好感がもてた。 小説には性の描写は少...

映画を観て、小説を読みたくなった。 映画も悪くなかったけれど(記者以外)、小説のほうがよかった。でも、小説のほうが暗かった。記者は、やはり映画では変に脚色されていて、余計に浮いていた、ということがわかった。でも、男性主人公のほうは、映画のほうが好感がもてた。 小説には性の描写は少なく、映画はやっぱりやりすぎ…と思った。(真木ようこファンがいるなら仕方ないけれど) どちらにせよ暗くて、もう一度観たい、読みたいとは思わないな〜…。

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2015/03/03

登場人物に感情移入しようとすると、さら〜っと流されてしまう感覚を味わった。 息子を殺されたシングルマザーの話だと思って読んだのでそこは肩透かし。性暴力の被害者と加害者が一緒に居るってテーマだと思って読めばよかったな。

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2015/02/17

映画化もされたけど、一切予備知識なしで読む。 かなこの正体は早い段階で分かった。 せつないお話でした。

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2015/05/27

(2015/3/17読了) あるサイトで映画の評価を見てチェックしていた本です。吉田作品はあまり相性が良くないのに、なぜか読み続けている作家さんの一人です。 あとチェックしているのは、「悪人」「怒り」で、タイトルから奥田さんの黒い方なイメージを持って、この本に臨んだのですが、私の...

(2015/3/17読了) あるサイトで映画の評価を見てチェックしていた本です。吉田作品はあまり相性が良くないのに、なぜか読み続けている作家さんの一人です。 あとチェックしているのは、「悪人」「怒り」で、タイトルから奥田さんの黒い方なイメージを持って、この本に臨んだのですが、私の中ではあまりにも直球で、分かりやすい顛末。 物足りなさを感じました。。。一般的には、映像化されるほどに高評価なのですよね。 上に書いた2冊の本は、上下巻の長編なので、読むかどうかよく考えたいと思います。 (内容) きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”。長い歳月を経て、“被害者”と“加害者”を結びつけた残酷すぎる真実とはー。

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2015/01/16

常識では考えられない愛情がそこには存在する 本人達も認めたくはないが目に見えない愛情がそこにはある その愛情は果たして不幸なのか幸福なのか…

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2014/11/02

きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、平凡な若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”とは…。人の心に潜む「業」に迫った長編小説。。 大学ラグビーシーズンが佳境に入ろうとしているが、本作はいまや無敵の帝京大ラ...

きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、平凡な若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”とは…。人の心に潜む「業」に迫った長編小説。。 大学ラグビーシーズンが佳境に入ろうとしているが、本作はいまや無敵の帝京大ラグビー部が98年に起こした集団暴行事件を下敷きにしている。吉田修一らしい巧みな筆致で描き進められているが、結末のあっけなさもどこかこの作者らしいような…。昨年映画化されたらしいが、特に観たいとは思わない。 (C)

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2014/10/29

加害者と、被害者が一緒に暮らすというとても考えられない事柄が丁寧な心理描写によって納得できる事柄にかわってゆく。 事件を記者が追って真実がみえてくる。通常のミステリーなら取材しながら一つずつ謎を、明らかにしてゆくとことだが、この作品はあっさりと事実が記者のもとに集まってくる。少し...

加害者と、被害者が一緒に暮らすというとても考えられない事柄が丁寧な心理描写によって納得できる事柄にかわってゆく。 事件を記者が追って真実がみえてくる。通常のミステリーなら取材しながら一つずつ謎を、明らかにしてゆくとことだが、この作品はあっさりと事実が記者のもとに集まってくる。少し物足りない気もするがあくまでもふたりの心を追うことを目的としているのでその雑さが効果的になっている。 悲しくせつないあとを引くラスト。

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