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漂流 の商品レビュー

4.4

148件のお客様レビュー

  1. 5つ

    65

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

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江戸時代、土佐の船乗…

江戸時代、土佐の船乗りが無人島に漂着し、そこで20年近く暮らすというお話。実話です。孤独と闘い、創意工夫して生き延びるという人間の強さを感じました。

文庫OFF

2024/05/28

江戸時代の話かーと思ったものの、めちゃくちゃすんなりと読めてしまった。あらすじが完全にネタバレだけど、史実(?)ならいいのかな。 無人島でサバイバルする船員の絶望と希望が繰り返される記述が、地に足のついた表現で、ぜんぶ想像できる。気力をなくして洞穴で寝たきりになる者もいれば、生き...

江戸時代の話かーと思ったものの、めちゃくちゃすんなりと読めてしまった。あらすじが完全にネタバレだけど、史実(?)ならいいのかな。 無人島でサバイバルする船員の絶望と希望が繰り返される記述が、地に足のついた表現で、ぜんぶ想像できる。気力をなくして洞穴で寝たきりになる者もいれば、生きていくために目標を作る者など人により生き方が異なるのも面白い。 これを書くための調査や時代考証は大変だっただろうなあ。

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2024/05/21

読みながらなにかに似てると思ってたんだけど、後半になって気づいた。これアンディ・ウィアー『火星の人』にそっくり。長平はマーク・ワトニーそのもの。 人間のちっぽけさと、偉大さ。 裏表紙を読まなかったので、長平が生き残るのかどうかを知らずに最後まで読めたのが最高にエキサイティングだっ...

読みながらなにかに似てると思ってたんだけど、後半になって気づいた。これアンディ・ウィアー『火星の人』にそっくり。長平はマーク・ワトニーそのもの。 人間のちっぽけさと、偉大さ。 裏表紙を読まなかったので、長平が生き残るのかどうかを知らずに最後まで読めたのが最高にエキサイティングだった。

Posted byブクログ

2024/04/30

こわいけど、おもしろい 久々に読む手が止まらなかった ただ、とある点がトラウマになって食生活に影響出始めてるな、、、

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2024/02/25

しばらく鳥肉が食べられなくなりそうでした…。 悪夢を見るほど場面を想起させる圧巻の描写力で、読後はどっと疲れました。思い出すと今でも波に揺られている気がします。

Posted byブクログ

2023/12/12

窮地に立たされた人の気持ちと、生き抜くための知恵。その知恵は、多くの事を知っていないとひらめかないものなんだなと思った。

Posted byブクログ

2023/12/06

誠に壮絶な物語であった。 実際にはそのような漂流者がいたと言う記録のみが残っているだけで、本当は何があったのか? 当然ながら詳細は一切不明。本当の物語は更に壮絶で文章にはできないような事もあっただろう。 ■健康であることの大切さ ■目標を持って生きる と言う当たり前かも知れな...

誠に壮絶な物語であった。 実際にはそのような漂流者がいたと言う記録のみが残っているだけで、本当は何があったのか? 当然ながら詳細は一切不明。本当の物語は更に壮絶で文章にはできないような事もあっただろう。 ■健康であることの大切さ ■目標を持って生きる と言う当たり前かも知れないが、基本的な事をあらためて教えてくれる小説てある。 序章の旧日本兵の話も非常に興味深い。有名な横井さん、小野田さん以前にアナタハン島からの帰還者(アナタハンの女王事件)と言う事件があった事は全く知らなかった。

Posted byブクログ

2023/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸時代の漁師の漂流サバイバル小説。この小説を読むと、次のような効能が得られると思う。 ・困難な状況に置かれた時、どういうメンタルで過ごすのが自分にとっても他人にとっても最善なのか ・日々食事にありつけるありがたさ、運動の大事さ ・ものを大切にしようとする気持ちが深まる ・一方で、必要最低限のものでも生活することができるんだというミニマリスト思考にとっても参考になる ・サバイバルの知識つけといた方がいいなという危機感 冒頭に日本人のサバイバル例として戦後のアナタハン島の話や、横井庄一さん達のエピソードが紹介され、それも興味深く読み進めることができる。しかし本編はそれどころでない面白さで、江戸時代土佐の長平の話が始まり、漂流生活が始まるあたりから終幕まで一気読みしてしまうハラハラドキドキの展開の連続でした。 まず船が漂流する怖さが存分に伝わってきます。悪天候のため2km先の島に泳いで行くこともできない無力感や、漂流時間が経てば経つほどにどんどん離れていってしまう無力感が存分に伝わります。 漂流ものだと、例えば海外ドラマ「LOST」のように、漂流者同士のいざこざを描きがちですが、私はそういう人間の汚い部分を読まされるのは苦手です。この本ではそういった人間の汚い部分の描写が少ないので、読者として気持ちよく読み進めることができました。希望も見出しづらい極限の無人島生活なので、いざこざを起こしている場合ではないということもあるのですが、合計三度の漂着者が総じて「気持ちの良い男達」であり、困難な状況でも助けあい、思いやりがある日本人らしさが描かれているようで良かったです。 また、私自身は無宗教で、どちらかというと欧米の宗教感に懐疑的でさえありますが、無人島生活でのこの状況で信心深くなっていく長平や、当時の人達が仏にすがる宗教感は説得力があり、それによって心を支えている姿がとても真っ当でリアルに感じました。 これまでの読書歴ではサバイバルものだと、さいとうたかおの「サバイバル」が一番かなと思ってましたが、純粋なサバイバルの「過酷さ」「心理描写」「先行きのわからないドキドキさ」で考えるとこの小説の方が面白いと思います。

Posted byブクログ

2023/11/18

4分の3くらいずっと無人島の話で、 単調な生活のはずだが、次々ネタが出てくる。 最後までずっと面白い。

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2023/11/17

とても面白かった。江戸時代の船乗りが太平洋の鳥島に漂流した後、試行錯誤をしながら祖国に戻る話。土佐で米を運んでいた長平ら4人は時化にあいアホウドリしか住まない孤島に漂流する。長平以外の3人は栄養失調などで死んでしまい一人で過ごすこととなる。その後儀三郎ら率いる大坂船、栄右衛門ら率...

とても面白かった。江戸時代の船乗りが太平洋の鳥島に漂流した後、試行錯誤をしながら祖国に戻る話。土佐で米を運んでいた長平ら4人は時化にあいアホウドリしか住まない孤島に漂流する。長平以外の3人は栄養失調などで死んでしまい一人で過ごすこととなる。その後儀三郎ら率いる大坂船、栄右衛門ら率いる薩摩船が漂流しその人らと生活をする。孤島で死を待つだけの生活を捨て船を作り島から抜け出し祖国に帰ることを決断した漂流民は流木などから船を作り見事八丈島に辿り着く。一人になっても1年以上島で生活した長平の気力がすごい。アホウドリが渡り鳥で一年中いるわけではないことに気づいたり、肉だけ食べても死ぬことだったり、水のため方など洞察力が優れていてまた忍耐も人並み以上のものがあるから生き抜けたんだなと思う。

Posted byブクログ