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乳と卵 の商品レビュー

3.1

429件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    61

  5. 1つ

    28

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2012/03/13

何年か前に芥川賞とったとかで一瞬話題だった本。 読んだ感想・・・女性はなにかしらわからんではない内容かもな~、しかしそもそも芥川賞ってどんな作品に贈られる賞でしたっけ? 「~発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞~(文藝春秋HPより)」 純文学って・・・? 「1...

何年か前に芥川賞とったとかで一瞬話題だった本。 読んだ感想・・・女性はなにかしらわからんではない内容かもな~、しかしそもそも芥川賞ってどんな作品に贈られる賞でしたっけ? 「~発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞~(文藝春秋HPより)」 純文学って・・・? 「1.大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学(goo辞書より)」 ・・・芸術ってムツカシイな~と思った作品でした。

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2012/03/06

豊胸にこだわる母、大人になること、生物的に女であることを拒否する娘。子宮もなく、大きな傷がある胸を持つ私にとっては無縁の人々だ。胸にしろ子宮にしろ「ある」からこだわるのか「ない」からこだわるのか。でもこれが尻尾なら小説にはならないのだろう。 どこにもこだわりに対する答えはない。こ...

豊胸にこだわる母、大人になること、生物的に女であることを拒否する娘。子宮もなく、大きな傷がある胸を持つ私にとっては無縁の人々だ。胸にしろ子宮にしろ「ある」からこだわるのか「ない」からこだわるのか。でもこれが尻尾なら小説にはならないのだろう。 どこにもこだわりに対する答えはない。こだわりとか頑固さとかそんなものだ。 文体は、疲れる。一人称で書かれているうえ、主語がころころかわるうえ、対象がどんどん転換するし、なんといっても長い。「。」はどこだー、「。」をみつけるとほっとする。 でも私も心の中でつぶやいている言葉ってこんな感じだと思う。そういう点からも、自分の頭の仲を見透かされたような、そんなゾゾとした薄ら寒さも感じた。

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2014/12/24

何年か前に芥川賞とったとかで一瞬話題だった本。 読んだ感想・・・女性はなにかしらわからんではない内容かもな〜、しかしそもそも芥川賞ってどんな作品に贈られる賞でしたっけ? 「〜発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞〜(文藝春秋HPより)」 純文学って・・・? 「1...

何年か前に芥川賞とったとかで一瞬話題だった本。 読んだ感想・・・女性はなにかしらわからんではない内容かもな〜、しかしそもそも芥川賞ってどんな作品に贈られる賞でしたっけ? 「〜発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞〜(文藝春秋HPより)」 純文学って・・・? 「1.大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学(goo辞書より)」 ・・・芸術ってムツカシイな〜と思った作品でした。

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2012/03/05

今回の読書会は「乳と卵」初の川上未映子だ。おもしろかった。読むまでは、この人のインタビュー記事や外見から、なんかフェミ全開の、なのに情念と匂いがやたら濃い、重箱の隅系の話(どんなだ)を書く人かと勝手に想像していたら、全然違った。饒舌で奔放なようだけど、頭は冷静な感じ。 #dks ...

今回の読書会は「乳と卵」初の川上未映子だ。おもしろかった。読むまでは、この人のインタビュー記事や外見から、なんかフェミ全開の、なのに情念と匂いがやたら濃い、重箱の隅系の話(どんなだ)を書く人かと勝手に想像していたら、全然違った。饒舌で奔放なようだけど、頭は冷静な感じ。 #dks #dks 「謎」が「謎」のまま放置されて、でもきちんと話が収束するところなんかは、宮本輝っぽいなーと思いました。謎解きの話じゃなく、読み手一人一人が何かを感じとる話だなあ、と。 #dks 最後に母親が緑子に言う「みんな物事には本当のことがあると思ってる。でも本当のことなんてないこともある、何にもないこともあるんだよ」というところが好きです。理由があれば、人は安心できるけれど、いつも明確に理由があるとは限らない。 #dks この小説の魅力って、そういう部分なんじゃないかなあと。それほど胸にこだわる理由も元夫に会う経緯も銭湯に行く理由も明かされない、花火は買うけどそのまま放置だし、いろいろな事柄は起こりっぱなしで、一切解説されずに、話だけ収束していく。理由や解説によるカタルシスを提供しない #dks わたしも玉子まみれのシーンすきです。いくらでも湿っぽく涙っぽく単純な親子愛のシーンとして書けるはずなのに、「玉子、もうないの?」とか「ワンツー」って笑いを入れてるし。この作者は、すごーく繊細な人なんじゃないかな。

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2012/03/03

大切な人にほど素直になれなくてもどかしい。だけど、素直になれたら気持ちが溢れて止まらない。わたしも母親が大好きなのに憎まれ口を叩いたりしてしまったりして、後悔することも腹が立つこともあります。若い人ほど読んでほしい作品だと感じました。

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2012/02/19

独特の文体 饒舌?滑稽? 怖ろしさのような感覚を覚える 著者の頭の中に広がる世界に おそらく誰も真似できないだろう 真似すれば良い という問題でもないだろう この人の頭の中はどうなってるんだろう 巻子は緑子を産み,夫と別れた 私を産まなかったら 生活も苦労しなかっただ...

独特の文体 饒舌?滑稽? 怖ろしさのような感覚を覚える 著者の頭の中に広がる世界に おそらく誰も真似できないだろう 真似すれば良い という問題でもないだろう この人の頭の中はどうなってるんだろう 巻子は緑子を産み,夫と別れた 私を産まなかったら 生活も苦労しなかっただろうに 私を産まなかったら 今切望している体もそこまで損ねることもなかっただろうに 私を産まなかったら 子を産まなかったら でも私はお腹の中で育つ時点で 子供を産む準備が進む 自分が知らないところで進んでいく 自分の意志に反する部分 それに対する恐怖 そんな中 生理が来たことを自慢げに話す友人 痛い思いをしてまで豊胸しようとする母 ただただわけがわからない あんな風になりたくない でもやっぱり 頑張って育ててくれたお母さんを見てるから 大切なんだよ だから ほんとのとこを教えてよ 思春期の女の子が抱く不安や恐怖と 親子の絆 独特の文体が伝えるそれは 芥川賞にふさわしい作品だろう *メモ 男の子からすれば女の子って うまれながらにしてすごくたくさんのものをしょってるし その心はおおざっぱと思いきや複雑で繊細 その点でも,私からしたら難しい

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2012/02/13

P44の「は、阿呆らし、阿呆らしすぎて阿呆らしやの鐘が鳴って鳴りまくって鳴りまくりすぎてごんゆうて落ちてきよるわおまえのド頭に、」 この部分が最高に良かった。

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2012/02/11

「おんな」の話。 これから身体が大人の女になりつつある少女と、若い女の身体を取り戻したい母親が生々しい。 女って気持ち悪いなぁ、面倒くさいなぁ、と思いながら読んだが、実際の私はもっと気楽に女を生きている。 この気持ち悪さが小説を読むときの楽しみでもある。

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2012/02/09

親子の再生、とか書いてしまえばそれまでですが、文学の妙というかポテンシャルというか、とにかく絶対に映像化は不可能です。 長い一文が表す心情の中で、言いたいことはせいぜい1、2個。 だから「何が言いたいんだよ未映子!」と答えを急いでしまうと、決して最後まで耐えられないと思います。 ...

親子の再生、とか書いてしまえばそれまでですが、文学の妙というかポテンシャルというか、とにかく絶対に映像化は不可能です。 長い一文が表す心情の中で、言いたいことはせいぜい1、2個。 だから「何が言いたいんだよ未映子!」と答えを急いでしまうと、決して最後まで耐えられないと思います。 本には定められた分量があるから、1つの結論が自分の中で出たとしても、それまでの過程を省かざるを得ないでしょう、普通。 だから読んでてテンポは良いけれど、サクサク答えが見つかっていくから「あれ?いいのかな?」とたまに感じます。 その、ダラダラ考えるプロセスを、省かず、時には答えが出なくてもいいから、全部書いちゃってるのが本作。 こういうエゴむきだしの文章、昔は嫌いだったのに、なかなか面白いなぁ。 豊胸と卵子という女性丸出しのテーマですが、一文一文を追うだけでかなり楽しめると思います。

Posted byブクログ

2012/02/03

独特の文体、止め方。 読み慣れるまで時間かかりました(笑) でも伝えたいことはヒシヒシと伝わる。

Posted byブクログ