乳と卵 の商品レビュー
本の良さってなんだろう。本ってなんだろうって考えた。 この本に何が書かれているのか、私には説明出来ない。ただの豊胸と子供の性の話でないことは確か。でもじゃあなんなん?って言われたらわからない。 もやもやと言葉にできないいろんなことを、何ページも使って現すのが文学じゃないかなって思...
本の良さってなんだろう。本ってなんだろうって考えた。 この本に何が書かれているのか、私には説明出来ない。ただの豊胸と子供の性の話でないことは確か。でもじゃあなんなん?って言われたらわからない。 もやもやと言葉にできないいろんなことを、何ページも使って現すのが文学じゃないかなって思う。 読みながらたくさんのことを思ったけど、私の言葉では表現できない。もやもやするから、時間を置いてもう一回読みたい。
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芥川賞受賞作。 大阪弁の文章が心地よくすらすらと読めるのだけれど、あまり自分には伝わって来なかった。 女性が読んだ方が理解しやすいのかもしれない、とは思うけど、どうも自分には芥川賞作品は掴めないらしい。
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作者の野心が伝わってきます。なんかこう・・・いろんな意味で計算されてる感じがして、いや・・・全然私は計算してませんよ。という風で、結局「いい女」風であるところ。ちょっと嫌いです・・・まぁそれが彼女の魅力なのかもしれません。と思ってしまうところが、男のダメなところなのかなw・・・単...
作者の野心が伝わってきます。なんかこう・・・いろんな意味で計算されてる感じがして、いや・・・全然私は計算してませんよ。という風で、結局「いい女」風であるところ。ちょっと嫌いです・・・まぁそれが彼女の魅力なのかもしれません。と思ってしまうところが、男のダメなところなのかなw・・・単純にルックスや(計算されてるだろう)エキセントリックさが好きなのでw、またこの人の本を買ってしまう気がします。
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文体が独特で、長文で長々と続いていることに、読み慣れませんでした。 物語自体は、主人公、豊胸したい姉、言葉を発しない娘緑子の3日間のお話でした。姉の巻子は豊胸。豊胸。の一点ばりだし、緑子は生理についての嫌悪感たっぷりだし、巻子は淡々と生きているようだった。 生きていく上で考えようとすれば、考えてしまうような事を掬い取った感じの物語でした。 結局巻子は豊胸をせず、緑子は声を発し、賞味期限前の卵を親子で投げ割っていた物語だった。
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内容はどうでもいい事なんだろうけど この人が書くと面白い。 豊胸手術をもくろみ、その事に夢中な姉、巻子。 言葉を発しなくなった姪、緑子。 東京に住む、わたしこと夏子。 姉と姪が大阪から遊びに来た所から始まる。 夏の不思議で切なく暖かい三日間。 途中途中に緑子の日記が出て来たり 関西人ならではの突っ込み。 これ必要なの?という描写。 独特です。 何となく緑子と夏子は著者っぽい感じがしました。
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なんだか文体に町田康を感じる。ライトな、灰汁抜きした町田康。慣れるまでかかるけど、特にクライマックスでは効果をあげていると思う。でもどっちかっていうと、後半の短編、「あなたたちの恋愛は瀕死」がよいかも。現代的な短編(平野啓一郎とか?)だと感じた。
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姉である四十前のホステス・巻子が急に豊胸をすると言い、大阪から娘・緑を連れて上京してきた。 久しぶりに会う緑は言葉を発さなくなっており、巻子はなにがあったのか異常なほど胸を大きくすることに固執している。そんな2人と過ごした日々のお話。 関西弁でだらだらと続く文章が特徴的。...
姉である四十前のホステス・巻子が急に豊胸をすると言い、大阪から娘・緑を連れて上京してきた。 久しぶりに会う緑は言葉を発さなくなっており、巻子はなにがあったのか異常なほど胸を大きくすることに固執している。そんな2人と過ごした日々のお話。 関西弁でだらだらと続く文章が特徴的。関西人の考え事してるときの頭の中ってこんな感じだと思う。 女の子って誰でも初潮の時期に成長を嫌悪するもんなんだと思ってたけど、そうじゃない人もいるのかな。たぶん男の人にはわからないだろう、自分の身体が自分のものじゃない感覚。 巻子の気持ちはまだわかりそうもない。もっともっと歳を取ったらもう一度読みたいな。
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最初の2ページくらい、文体の読みにくさにげんなりする。 なれると意外に普通になるのが不思議。 途中まで、「嫌いじゃないけどこの人の本はもう読まないかもなー」と思っていたが、 最後のよくわからん勢いの展開に引き込まれる。 よくわからんのだけど。 この作品は芥川賞受賞作品だそう...
最初の2ページくらい、文体の読みにくさにげんなりする。 なれると意外に普通になるのが不思議。 途中まで、「嫌いじゃないけどこの人の本はもう読まないかもなー」と思っていたが、 最後のよくわからん勢いの展開に引き込まれる。 よくわからんのだけど。 この作品は芥川賞受賞作品だそうです。 芥川賞と直木賞、分類の基準が何かよくわからなくなった。
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男性より女性向き?! 芥川賞作品らしさは感じるが、あまりのめり込むような作品ではない。 ただし、作者の類稀な感性を随所に見て取れる。詩的感覚。
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最初、文章にビックリした。 読むのやめようかと思ったくらい。 でも慣れたらすんなり入ってくるようになった。 芥川賞に抱いていたイメージよりは遙かに面白かった。 何度か声に出して笑った。 玉子のシーンは意味不明だと思ったが、タイトルを思い返してなるほど、と思った。 純文学はほぼ初...
最初、文章にビックリした。 読むのやめようかと思ったくらい。 でも慣れたらすんなり入ってくるようになった。 芥川賞に抱いていたイメージよりは遙かに面白かった。 何度か声に出して笑った。 玉子のシーンは意味不明だと思ったが、タイトルを思い返してなるほど、と思った。 純文学はほぼ初めて読んだ感じで、やはり私はオチがないとスッキリしない。 二本目の話は意味ぷーだった。 でも口うるさい感じがなくて、世界観みたいなのも気にいったし、ルックスだけの方ではないのだなと思った。 2011.8.13
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