乳と卵 の商品レビュー
15分くらいで読んでしまった。 乳の大小にこだわらない男としては、違和感しか無かった。 同時収録作品の方が、成る程!って感じる部分があった。
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一文が長い独特の文体に惹かれて読んでみることにした。 文体も独特だが、展開も独特。 主人公とその姉と姪が中心となっている。 夫と別れて夜の店で働き、豊胸手術をしたい姉と ひたすら口を閉ざし、ノートで会話する姪 (生理(卵子)に対して嫌悪感を持っている)との二人が 生活している大...
一文が長い独特の文体に惹かれて読んでみることにした。 文体も独特だが、展開も独特。 主人公とその姉と姪が中心となっている。 夫と別れて夜の店で働き、豊胸手術をしたい姉と ひたすら口を閉ざし、ノートで会話する姪 (生理(卵子)に対して嫌悪感を持っている)との二人が 生活している大阪から いろいろ人生にうまくいっていない主人公が住む東京へ 2泊3日で遊びに来るのが物語の大筋だが。 それぞれの持つ想いが胸の中に溜まっていて 最後にそれが爆発する(主人公は関係ないか)という 取り立てて特別ではない設定の中で その爆発の方法が奇妙なため、読後に何か心にひっかかる という作品だった もう一つの短編も同様に、起承転結の転が奇妙なところが 作品の面白さであり、難解なところだと思う。
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もうこのくるしくなる感じ、欺瞞を暴かれる感じ。 この本の中のある議論を、自分の考えと照らし合わせながら読んでみて、わたしのことばなんてだれかの言葉をまねして、良い気になっているだけだと思い知った。やっぱりわたしは、この自分の愚鈍さをごまかしたいだけ。明晰な知性も鋭い感受性も持って...
もうこのくるしくなる感じ、欺瞞を暴かれる感じ。 この本の中のある議論を、自分の考えと照らし合わせながら読んでみて、わたしのことばなんてだれかの言葉をまねして、良い気になっているだけだと思い知った。やっぱりわたしは、この自分の愚鈍さをごまかしたいだけ。明晰な知性も鋭い感受性も持っていない。持っているふりをしたいだけ。ひとの意見を引用すると、どうしてこんなに無敵な気がしてしまうんだろう。 相手がだれになっても良いような会話はしてはいけないなあと思った。同じ話題だって、相手によってなにがうまれるか変わるんだから。会話はキャッチボール。 きれいにまとめると、親子の絆の再生、という物語。 しかしそれだけでは収まりきらない毒を感じる。読んでいると、愚かなわたしが見えてきてしまって、でもそれがなんだか心地良いのね。意味のある何か、立派な何か、なんてないんだと。多くを要求してくる世界を嘲笑いたくなる。高笑い。傲慢さと愚かさと滑稽さと、わたしは、いつも共にあるのです。
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芥川賞受賞作ということで、ずっと読みたかった小説。 まず特筆すべきは、あの文体ですね。 読みにくい。あんな薄い本やのに、読み終わるまで1週間もかかったw 逆に言えば、それが川上さんの味であり、武器。10人の薄っぺらいファンよりも、1人のコアなファンの方が大事な気がする。 ...
芥川賞受賞作ということで、ずっと読みたかった小説。 まず特筆すべきは、あの文体ですね。 読みにくい。あんな薄い本やのに、読み終わるまで1週間もかかったw 逆に言えば、それが川上さんの味であり、武器。10人の薄っぺらいファンよりも、1人のコアなファンの方が大事な気がする。 あの文体、そしと長ーい一文は真似したくなること間違いなし! 読んでみた印象は、文体は言わずもがな、内容も情景描写も、アク強い! 終わりに出てくる卵ぶつけるシーンの、描写。重いシーンであるはずやのに、私はエキサイティングやと思ってしまった。 なんか、ふつうのノーマルな小説とはやっぱり違うから、一般受けは難しいんかな。 でも、私は1人のコアなファンになってしまった\(^o^)/
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難しい… タイトルがなぜ乳と卵なのか、 読んで分かった時は、 なんとも難しい気分になった。 家族に対して感じる、 愛情ゆえの怒りとか悲しみとかが 読んでいて思い出されて、 中学生くらいに戻った。
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何年か前に読んだのを、突然思いだした!これは、男性には理解しにくい世界かも。著者の独特の世界感というか、個性を感じられる本。その独特の世界にひっぱられて、あっという間に読み終えてしまった本。
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言いたいことは分かるけど上手く伝わってこないというか、ふわふわしててどうにもあかんというか、だけど最後は落ち着くとこに落ち着いてひと安心。そんな感じ。
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もう一種の中毒といっても過言でない。川上さんの言葉はすごい長くて、ずらずらしているけど一言一句逃さず入っていくから不思議。 もう三回は読んだなぁ
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女性の性(さが)を真っ向から突きつけられると、どう反応してよいか、とまどってしまうが、真摯という意味で、ここまで書ける作者に敬意を表する。
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小説というよりはエッセイ?みたいな文章かも。 思ったことを書いてるかんじ。 わたしはすこし読みづらいと思いましたが、好きな人はきっとすごくすき。 娘と母親のありがちな反抗期の様子をたんたんと見守るおば、 シュールでおもしろいです。
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