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文庫版 百器徒然袋 風 の商品レビュー

4.4

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

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2025/07/28

百鬼夜行シリーズ番外編で榎木津礼ニ郎を主役に据えた連作集2作目。 本編シリーズは長すぎて読み始めるのに気合いを入れないといけないので、このくらいの長さがちょうどいい。 榎木津の出番は多いものの、語り手は関口みたいだし、結局は中禅寺が出て来て事件を解決するという、本編の縮小版みたい...

百鬼夜行シリーズ番外編で榎木津礼ニ郎を主役に据えた連作集2作目。 本編シリーズは長すぎて読み始めるのに気合いを入れないといけないので、このくらいの長さがちょうどいい。 榎木津の出番は多いものの、語り手は関口みたいだし、結局は中禅寺が出て来て事件を解決するという、本編の縮小版みたいな構成になっている。 そこをどう捉えるかで評価が分かれると思う。

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2025/01/02

前回にまして情緒深いような気がした 今回でメインキャラクターの本質が見えたような気がする 榎木津はアレだから馬鹿に見えるけど、曲がりなりにも帝大を卒業してるだけあって頭はいい だからその「体質」を活かせるんだろう

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2024/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

榎木津礼二郎が全開の、薔薇十字探偵社を取り巻く短編集の2冊目。『百器徒然袋――雨』に輪をかけてカオスで、読み終えた今はかえって清々しささえ感じている。心霊探偵・神無月鏡太郎の顛末と、古典的なこそ泥扮装で立ち会わされた羽田隆三との決着は特に目茶苦茶で思わず笑ってしまった。 榎木津パパの登場にもびっくり。お噂はかねがね……だったけれど、実物は少し天然感のあるキャラクターなのか。 視点者の本島君、今回ははじめから名字は示されたものの、ひたすらに下の名前は弄ばれ続けてきた。それが、最後の最後で正しい宛名書きとして出てくるの、結構にくい演出だよなあ。榎木津の人間的な横顔をちらりと見せられるなんて、何ともずるい着地である。し、皆が榎木津を好きになってしまうのがよく分かるのであった。

Posted byブクログ

2024/07/28

薔薇十字探偵社を標的にえのさんの下僕たちに巧妙に仕掛けられた数々の罠。 声に出して笑うくらい楽しくひたすらおもしろかったです。「榎木津好きでしょ?」と友達から回って来たのですが、読み始めてすぐに違和感。あれ?第2弾ですよね?これ。 まず本島くんを知らなかったし、わからない事件も...

薔薇十字探偵社を標的にえのさんの下僕たちに巧妙に仕掛けられた数々の罠。 声に出して笑うくらい楽しくひたすらおもしろかったです。「榎木津好きでしょ?」と友達から回って来たのですが、読み始めてすぐに違和感。あれ?第2弾ですよね?これ。 まず本島くんを知らなかったし、わからない事件もあったけれど、特に問題もなく読み進められました。第1弾も必ず読みます。 意外にもこっそり優しいえのさんが出て来たりするのもよかったです。 神無月との対決は何度も読んでしまったし、最後のあの方の登場もすごかった。 楽しいお話だけどどれも実は結構凝っていて大きな事件でした。 個性的な下僕たちはこれからも事件に巻き込まれていくのでしょうねw

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2024/01/01

榎木津がずっと出ているというだけでにっこにこだったのに、最後のあれで最高になってしまった。榎木津ッ……………………

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2023/12/15

榎木津礼二郎率いる薔薇十字探偵社のドタバタ劇の第二弾。 とにかく何か事件が起きる度に榎木津が高笑いしながら悪い奴らを(物理的に)懲らしめるという非常に分かりやすいタイプの話。 前回は主人公の「僕」が榎木津と出会ったがために様々な事件に巻き込まれ続けていたけれど、今回はそれを踏襲...

榎木津礼二郎率いる薔薇十字探偵社のドタバタ劇の第二弾。 とにかく何か事件が起きる度に榎木津が高笑いしながら悪い奴らを(物理的に)懲らしめるという非常に分かりやすいタイプの話。 前回は主人公の「僕」が榎木津と出会ったがために様々な事件に巻き込まれ続けていたけれど、今回はそれを踏襲しつつ巻き込まれ具合もパワーアップ。 もうさ、ここまで来るといくら彼が「違うんです!仲間じゃないんです!」って言ったとしても絶対に誰も信じてくれないと思う。 もう立派に仲間だよ君は、おめでとう(おめでたいのかは分からないけれど)! 遂に噂だけが独り歩きしていたあの人物が出て来たりしてサプライズもありましたね。 そしてこの話を読むと榎木津の新しい一面を見ることが出来るというか知ることが出来るというか。 邪魅の雫を読んだ時に「あれ?榎木津ひょっとして?」と思ったことを京極堂が教えてくれたような気がしました。 そうだよね、榎木津ってただただ破天荒なだけの人じゃないよね?っていう。 よく考えたら育ちはめちゃくちゃいいはずなんだもんなぁ、榎木津見てると忘れちゃうんだけど。 今回もケラケラ笑いながら読んで、「あー楽しかった」と本を閉じた後に思ったけれど……割と扱ってる事件大きかったよね? 五徳猫とか特に大きかったよね??? 榎木津が中心にいるとそんな事すらも些事に思えてしまうから凄い(凄いのか?)。 「僕」をはじめ親友の近藤もなかなかにクセの強いいいキャラクターだったのでまたどこかで会えないかなぁ。

Posted byブクログ

2023/10/05

再読。私にとっての百鬼夜行シリーズの入口である。京極夏彦というと膨大な蘊蓄についフォーカスが当てられがちだが、なかなかどうしてコメディタッチが得意なのだということを思い出させてくれる。全編通じて小気味よくシンプルに楽しいエンタメ。

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2025/11/17

【2023年106冊目】 更に榎木津さんによる、榎木津節が炸裂する短編集。五徳猫も、雲外鏡も、面霊気も、普通に考えるとなかなかの事件なのですが、榎さんが絡むと全部むちゃくちゃになって、でもちゃんと解決します。粉砕してると言った方がいいかもしれないけれど。 破天荒で、独自の世界を...

【2023年106冊目】 更に榎木津さんによる、榎木津節が炸裂する短編集。五徳猫も、雲外鏡も、面霊気も、普通に考えるとなかなかの事件なのですが、榎さんが絡むと全部むちゃくちゃになって、でもちゃんと解決します。粉砕してると言った方がいいかもしれないけれど。 破天荒で、独自の世界をつっぱしってる榎さんですが、実はちゃんと他人のことを慮っている面もあるという、「えっ、ちょっと待って、ますます好きになっちゃう」みたいな一面も見れて、より魅力が光る1冊です。 本編は結構凄惨な展開が多いので、榎さんに巻き込まれるように巫山戯ている京極堂を中心とした面々が見れるのも楽しい。類は友を呼ぶ、をきっとわかってるんだろうなぁ。 初読:2012年11月1日以前

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2022/09/08

百鬼夜行シリーズ番外編の第2弾。 本編との関わりが色濃いので先にこちらを読んでしまうと、何がなんだか分からないと思う。 しかし、本編を読み終わってから手に取ると、 関わった人物が再登場、その後の様子などが描かれていて懐かしく楽しく読めた。 榎木津の大暴れっぷりは本編以上で思わず声...

百鬼夜行シリーズ番外編の第2弾。 本編との関わりが色濃いので先にこちらを読んでしまうと、何がなんだか分からないと思う。 しかし、本編を読み終わってから手に取ると、 関わった人物が再登場、その後の様子などが描かれていて懐かしく楽しく読めた。 榎木津の大暴れっぷりは本編以上で思わず声を出して笑えた。

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2022/04/17

百鬼夜行シリーズに先駆けて読んだ。 別作品に関わるであろうことも少し載っていたが、あまり気にならずに読めた。 登場人物達のテンポの良い掛け合いに笑いながらスラスラ読めてしまった!

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