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私が語りはじめた彼は の商品レビュー

3.5

250件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2015/02/12

脳裏に焼きつく、強烈なストーリーと描写でした。 どろどろしたストーリーですが、だからこそ、読み終わったときに、大切なひとをもっと大切にしたくなりました。

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2015/02/07

本屋大賞、2005年度9位。連作短編集っぽいつくり。最初の2編ぐらいはとても良かった。文章はうまく雰囲気があるし、それなりに完結してるし。途中からはなんか怖くてどきどきするだけで結末が良くわからん話がつづく。このタイプのやつあんまり好きじゃないので残念。

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2015/01/24

私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘 そろぞれに闇を抱えた「私」は、何かを強く求めて続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか・・・・。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人...

私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘 そろぞれに闇を抱えた「私」は、何かを強く求めて続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか・・・・。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす。

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2014/12/08

14/12/07 初、三浦しをん。文章が知的ですねー、浮気されたくないなーと思いました。 ・彼女はそう言って、指先でつまんだ手紙をひらひらと振った。振るたびに、真っ白い紙に染みこんだインクが黒い鱗粉になり、あたりに散っていくような気がした。(P35 結晶) ・でももちろん、俺...

14/12/07 初、三浦しをん。文章が知的ですねー、浮気されたくないなーと思いました。 ・彼女はそう言って、指先でつまんだ手紙をひらひらと振った。振るたびに、真っ白い紙に染みこんだインクが黒い鱗粉になり、あたりに散っていくような気がした。(P35 結晶) ・でももちろん、俺たちは黙っていた。照れがあったし、心がつながりあったと感じられる瞬間は、流れ星よりも速くどこかへ去ってしまうものだから。(P146)

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2014/10/26

もう少し分かりやすい物語をお願いします~私は,彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めているのだろう? 大学教授・村川融をめぐる,女,男,妻,息子,娘---それぞれに闇をかかえた「私」は,何かを強く求め続けていた。だが,それは愛というものだったのか---。「私」は,彼の中...

もう少し分かりやすい物語をお願いします~私は,彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めているのだろう? 大学教授・村川融をめぐる,女,男,妻,息子,娘---それぞれに闇をかかえた「私」は,何かを強く求め続けていた。だが,それは愛というものだったのか---。「私」は,彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて,恋愛関係,家族関係の危うさをあぶり出す,著者会心の連作長編。~ 三浦さんのような夏目漱石的三角関係モノって好きな人がいるんだなぁ

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2014/10/21

不思議な話だった。 本当にこの冴えない男性になんで寄ってくるのかわからない。 でも、最後から2番目のページに答えがある。 このおじさんを理解した人も、理解された人もいなかった。 これはあくまで私の勝手な答えだ。 きっと本当の愛を与え、受けることが分からなかった人なのだろう。

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2014/08/23

【本の内容】 私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。 だが、それは愛というようなものだったのか…。 「私」は、彼の中に何を見ていたの...

【本の内容】 私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。 だが、それは愛というようなものだったのか…。 「私」は、彼の中に何を見ていたのか。 迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。 [ 目次 ] [ POP ] ある大学教授をとりまく男女の愛憎を静かな筆致で描いた作品。 語りが冷静であるからこそ、その向こうに透けて見える熱くどろどろとした思いが際立ち、この温度差がとても魅力的だ。 この本が教えてくれるのは、人を愛しそして愛されたいという思いは貪欲だということ。 まるでそれが海水であるかのように、飲んでも飲んでも満たされないばかりか、どんどん渇きは増す。 そしてみんな孤独だということ。 三浦しをん、渾身の一作。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2014/07/21

2007/11/12 まだ終わらせたくないと願うかぎり、私たちは散った花びらを集め続けなければならない。集めて、どんな花の一部だったのかを想像する。 食卓を囲みながら、私は思った。図太くも地道なその行為が、だれかとともに生きるということなのだ。 (「残骸」より抜粋) ...

2007/11/12 まだ終わらせたくないと願うかぎり、私たちは散った花びらを集め続けなければならない。集めて、どんな花の一部だったのかを想像する。 食卓を囲みながら、私は思った。図太くも地道なその行為が、だれかとともに生きるということなのだ。 (「残骸」より抜粋) 5人の男女の視点から語られる、「ある男」。 助手、妻、娘、息子…あらゆる視点からだんだん浮き彫りにされていった「ある男」の輪郭は、最後に再び霧散してしまった。 男は何を求めていたのか。女たちは男に何を見たのか。息子は、娘は。 あー…おもしろかった。 三浦しをんの中では雰囲気重めで、でもやっぱり三浦しをんだった。 三浦しをんの小説は、とても完結している。小説それ自体が完璧に美しい形で完成している感じがする。 輪郭がくっきりしていて、中には新しい世界がある。 そして、読んでると何ページかずつに必ずドキッとする1文がある。 おかげで本、端おれたページばっかりや。 予言、と、水葬が好き。水葬がすきだな。 うん。ハマった。

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2014/07/16

大学教授・村川融を巡る連作短編集。 短編だけど村川融を巡る話なので、それぞれの登場人物がどういう関係なのかとか時系列に並べるのがわかって来てどんどん目が離せなくなっていきました。 ただ、それぞれの話に謎が残ったままなのでちょっと消化不良感が・・・

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2014/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

また田村隆一! (これは作品を読んでの感想ですが、作品について書いたものではありません。多分。) トイレに置いて毎日読んでいた石田衣良さんのエッセイ、「目覚めよと彼の呼ぶ声がする」に書かれていて、記憶に刻みこまれていた名前。 タイトルの「私が語り始めた彼は」は、その田村隆一の詩の言葉からとられているようだ。 衣良さんが引用されていた詩を読んで、エッジのきいた、とはこういうことか、と思いつつ、詩集を読もうとは思っていなかったが、これは読むときが来たということか。 愛って黒いね。

Posted byブクログ