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津軽 の商品レビュー

4.1

171件のお客様レビュー

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    51

  2. 4つ

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  3. 3つ

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戦時中の津軽半島への…

戦時中の津軽半島への旅を題材とした作品。とは言ってもいわゆる旅行記ではなく、郷愁の一口では言い表せないような郷土への想いが、自身の半生を振り返りながら語られている。ラストは泣いてしまった。

文庫OFF

太宰治の故郷津軽につ…

太宰治の故郷津軽について書かれた作品です。津軽で生まれ津軽で育ったのに、数えるほどの町しか知らないことを残念がり、津軽を旅する作者。情景描写の豊富な作品です。

文庫OFF

2024/05/21

太宰治の「家」を否定する作風とは異なり家や故郷を懐かしがりながら綴った旅行記という印象。 太宰の屑っぷり(鯛のくだりとか)が随所に垣間見えるのも魅力。 そして最後、たけに会いに行くところから急速に物語が加速していきすっきりとした読後感。

Posted byブクログ

2024/03/13
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津軽についての説明分などは面白みがなく所々飛ばしてしまったが、「もはや風景でなかった」「檻の中の猛獣」「人間の目で舐められて軟化し」「点景人物の存在もゆるさない」という言葉が印象的で野生的な草木や大胆で棘のある海を想像して旅の良さを感じた。

Posted byブクログ

2024/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

津軽地域を、路線に沿ってぐるりと巡る筆者の旅を描いた紀行文。田園地帯をのんびり、美味しいものを飲み食いしながら旅したくなる。最後の乳母とのシーンは心に沁み入った。

Posted byブクログ

2024/02/16

津軽に向かいながら読み切った 津軽の民は面白く読めると思う 知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ 思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山 載っていた 太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった これが津軽か、これが太宰か 斜陽も人間失格もい...

津軽に向かいながら読み切った 津軽の民は面白く読めると思う 知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ 思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山 載っていた 太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった これが津軽か、これが太宰か 斜陽も人間失格もいいけど、こんなに色が見えるのは津軽だけなんじゃないか 津軽を知ってるから余計にそう見えたのか

Posted byブクログ

2024/02/01

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1752935778643320837?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

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2024/01/29

ずっと読みたかった「津軽」をようやく読了。 ふるさとの歴史って意外と知らない。そこでの生活様式が生まれた歴史を紐解くと、新たな発見があって面白い。しかし、一地方の一地域の歴史を正確に知ることは難しく、歴史書に書いてあることは必ずしも実感として正しくないことも多い。太宰治はかような...

ずっと読みたかった「津軽」をようやく読了。 ふるさとの歴史って意外と知らない。そこでの生活様式が生まれた歴史を紐解くと、新たな発見があって面白い。しかし、一地方の一地域の歴史を正確に知ることは難しく、歴史書に書いてあることは必ずしも実感として正しくないことも多い。太宰治はかような点にツッコミや自虐的な感想を入れつつも、故郷を語る口調はどこまでも温かみがある。

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2024/04/26
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土瓶さんのお薦め本です。 ありがとうございました! 昭和19年、津軽風土記の執筆を依頼された太宰治が、故郷の津軽を3週間に渡って旅をした旅行記。 自身のルーツを振り返る本名の津島修治としての、人となりを感じられた作品だなと思った。 自虐的で、卑屈で暗い面ばかり強い印象だったけれど、やっぱり優しい人でもあったんだな…とよくわかった! 故郷津軽の情景や歴史を詳細に説明しているところは、私にはちょっと難しい漢字だったり古い表現、言い回しなど多くてそこは正直、読みにくい部分もあって大変だった… でも故郷愛を感じられたし、この時代の作品の趣もあって頑張ってなんとか、かんとか読みすすめた感じ…(汗) でも旧友との、行く先々での和気あいあいとした酒盛りの様子は、何とも微笑ましくホッとして読めたところも多くて面白かった… 特に滑稽に描かれた、ひとりの津軽人の過分な接待ぶりで太宰をもてなす描写や、太宰が宿に持ち込んだ鯛を姿焼きなどの料理ではなくて五つに切られ料理されてしまった時に太宰が拗ねてしまう様子にはクスッとなった。 そんなふうにユーモラスな部分が いろいろある一方で、 実家の家族たちへの複雑な思いや距離感なども、吐露しているのだが、懐かしい人達と触れあい全体的には、明るく楽しんでいるところがよく伝わってきた。 そして何よりもラストのシーンが感動的!! 子守で教育係の たけ との再会がもう、泣けてしまう。 思いがけない再会で落ち着かない気持ちになって、桜の小枝の花をむしりながら話したりしてしまう… たけの様子と台詞の中にも、そして太宰治(というか津島修治)の心情描写の中にも、二人の心の深く強い繋がりがあるんだなぁと思えてジーンとさせられた、いい場面だった… 旅の終わりに、生まれてはじめての心の平和を与えてくれるたけの元へと帰りつけてホントに良かったなぁとしみじみした… そしてラストに記されていた 「さらば読者よ、命あらばまた、他日。 元気で行こう。絶望するな。では失敬。」 この、たった数年後に38歳という若さで… 自殺してしまった事を考えると どうして〜⁉…と複雑な気持ちになるのだが…。 でも最後に出かけた「津軽」旅行が 心安らぐ素敵な旅行だった事が わかる作品だったので… 良かった〜

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2023/12/27

太宰の人間臭さを愛おしく感じられるエッセイ。旅行記として面白いがやはりそもそも文章が上手い…。ラストのたけとのシーンは特に良かった。

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