津軽 の商品レビュー
津軽に向かいながら読み切った 津軽の民は面白く読めると思う 知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ 思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山 載っていた 太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった これが津軽か、これが太宰か 斜陽も人間失格もい...
津軽に向かいながら読み切った 津軽の民は面白く読めると思う 知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ 思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山 載っていた 太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった これが津軽か、これが太宰か 斜陽も人間失格もいいけど、こんなに色が見えるのは津軽だけなんじゃないか 津軽を知ってるから余計にそう見えたのか
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1752935778643320837?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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ずっと読みたかった「津軽」をようやく読了。 ふるさとの歴史って意外と知らない。そこでの生活様式が生まれた歴史を紐解くと、新たな発見があって面白い。しかし、一地方の一地域の歴史を正確に知ることは難しく、歴史書に書いてあることは必ずしも実感として正しくないことも多い。太宰治はかような...
ずっと読みたかった「津軽」をようやく読了。 ふるさとの歴史って意外と知らない。そこでの生活様式が生まれた歴史を紐解くと、新たな発見があって面白い。しかし、一地方の一地域の歴史を正確に知ることは難しく、歴史書に書いてあることは必ずしも実感として正しくないことも多い。太宰治はかような点にツッコミや自虐的な感想を入れつつも、故郷を語る口調はどこまでも温かみがある。
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太宰の人間臭さを愛おしく感じられるエッセイ。旅行記として面白いがやはりそもそも文章が上手い…。ラストのたけとのシーンは特に良かった。
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1.おすすめする人 →日本文学に興味がある、太宰治を知りたい 2.内容 →太宰治が津島修二として津軽を旅した記録。 小説の途中は、風土記のような、 津軽の伝承や文化を解説することが多い。 やや退屈かと思いながら読み進めると、 津島修二の友人との他愛もない話が楽しめる。...
1.おすすめする人 →日本文学に興味がある、太宰治を知りたい 2.内容 →太宰治が津島修二として津軽を旅した記録。 小説の途中は、風土記のような、 津軽の伝承や文化を解説することが多い。 やや退屈かと思いながら読み進めると、 津島修二の友人との他愛もない話が楽しめる。 最後の「たけ」と呼ばれる人に 会いに行く津島修二の様子は、 まるで恋人に会いに行くような気持ちを 味わわせてくれる。
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司馬遼太郎の「北のまほろば」を読み、そこに登場する太宰治、そして津軽に興味が湧き本著を読む。 太宰治自体読んだことがなかったので、その意味でも新鮮。 最後の「たけ」とのシーンが感動的。 この旅は、自分探しの旅。実際見る物理的な風景もそうなのだが、どのような人に囲まれて育ったのか...
司馬遼太郎の「北のまほろば」を読み、そこに登場する太宰治、そして津軽に興味が湧き本著を読む。 太宰治自体読んだことがなかったので、その意味でも新鮮。 最後の「たけ」とのシーンが感動的。 この旅は、自分探しの旅。実際見る物理的な風景もそうなのだが、どのような人に囲まれて育ったのか、そして、それが人格を形成するうえでも、大切なことであることを改めて感じる。 文章も読みやすく、表現も巧い。 本著で触れられている津軽の歴史、それは日本の歴史でもあるのだが、も興味深い。 青森県は、行ったことがないので、司馬遼太郎の「北のまほろば」と、この「津軽」を携えて訪れたい。(よく調べると「津軽」をベースとしてツアーがあるようだ) 森鷗外を読み進めていることもあり、先日、三鷹の禅林寺に鷗外の墓参りにいく。 その墓の前に太宰の墓もあり、三鷹には、他にも太宰の縁の地があるので訪れる。 太宰の他の作品も読んでみよう。 以下抜粋~ ・林檎なんでのは、明治初年にアメリカ人から種をもらって試植し、それから明治二十年代に到ってフランスの宣教師からフランス流の煎定法を教わって、俄然、成績を挙げ、それから地方の人たちもこの林檎栽培にむきになりはじめて、青森名産として全国に知られたのは、大正にはいってからの事で、まさか、東京の雷おこし、桑名の焼きはまぐりほど軽薄な「産物」でもないが、紀州の蜜柑などに較べると、はるかに歴史は浅いのである。 ・二時間ほど歩いた頃から、あたりの風景は何だか異様に凄くなって来た。 凄愴とでもいう感じである。 それは、もはや、風景ではなかった。風景というものは、永い年月、いろいろな人から眺められ形容せられ、謂わば、人間の眼で舐められて軟化し、人間に飼われてなついてしまって、高さ三十五丈の華厳の滝にでも、やっぱり檻の中の猛獣のような、人くさい匂いが幽かに感ぜられる。 昔から絵にかかれ歌によまれ俳句に吟ぜられた名所難所には、すべて例外なく、人間の表情が発見させられるものだが、この本州北端の海外は、てんで、風景にも何も、なってやしない。
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青森の風土に関する記述箇所が自分には馴染めなくてだらだらと時間をかけて読んでしまったが、太宰が故郷にかえり、彼が安心するひとたちと会う穏やかな空気感が素敵な作品。 たけと会うシーンは必見。彼が生涯さがしもとめた心の安寧はここにあったのだな。
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「太宰治」というより、本名「津島修治」による、故郷の津軽の随筆。紀行文。道中記。 まあ、なんでもいいや。 なかなか楽しい話であった。 勝手なイメージだが太宰には暗くて人嫌いというものがあったが、見事にそれを覆してくれた。 親友と呼べる友、幼馴染、親戚たち、可愛らしい姪っ子ま...
「太宰治」というより、本名「津島修治」による、故郷の津軽の随筆。紀行文。道中記。 まあ、なんでもいいや。 なかなか楽しい話であった。 勝手なイメージだが太宰には暗くて人嫌いというものがあったが、見事にそれを覆してくれた。 親友と呼べる友、幼馴染、親戚たち、可愛らしい姪っ子まで大歓迎で太宰を迎える。 またこの人たちはホントに酒が好きだね。とにかく酒。とりあえず酒。戦時下であり、酒も配給制であったことから酒を出せない宿もあり、それを予想して自分たちで用意して持ち歩く。 そこまでして飲みたいものなのかと、正直呆れた。 ラストは太宰の育ての母ともいうべき、子守りのたけとの再会を果たす。 【「修治だ」私は笑って帽子をとった。 (中略) 修治だ、と言われて、あれ、と思ったら、それから、口がきけなくなった。運動会も何も見えなくなった。三十年ちかく、たけはお前に逢いたくて、逢えるかな、逢えないかな、とそればかり考えて暮らしていたのを、こんなにちゃんと大人になって、たけを見たくて、はるばる小泊までたずねて来てくれたかと思うと、ありがたいのだか、うれしいのだか、(中略)手かずもかかったが、愛ごくてのう、それがこんなにおとなになって、みな夢のようだ、——」】 心が暖かくなる。 そして、それだけに腹が立った。 俺は、太宰の入水自殺の原因は知らない。知りたいとも思わない。 だが、その一報をたけはどんな顔をして聞くだろう。どれだけ悲しむだろうか、と太宰は思わなかったのだろうか。 最後の瞬間までたけのことを思い出しもしなかったのだろうか。それは、酷い。あんまりだ。 おそらく何かに追い詰められて視野狭窄の状態であったろうとは思うのだが、それでも酷すぎる。 作品の最後の一文は来たる未来への皮肉に満ちていた。 【さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行こう。絶望するな。では、失敬。】 いやぁ~。この二、三日、私事ですがたいへんでした。 ただの風邪かと思っていたらみるみるうちに熱が上がり39度辺りを常にキープ。咳も出始め、胸の奥に妙な違和感を感じたので、これは間違いなくコロナだろう。そう確信に近い状態で近くの病院に電話を入れて診察してもらったのですが、結果、ただの風邪でした(笑) 意外とコロナにはかからない? インフルエンザですらなかった? ま、まあ、少し複雑な気持ち。 ただの風邪であんなに苦しいならコロナになったらきっと死んでしまう(笑) 病院でもらった薬を呑んで寝てたら38度近くまで下がったのでかなり楽にはなった。 病院の薬って偉大だ。 歩くのさえキツかったのに、寝ることさえろくにできなかったのに、もうすっかり通常と変わらない。久しぶりに風呂に入ろうか。 そういえば思い出したけど、一昨年も9月に40度近い熱を出して寝込んだ。しかも間に2週間ほど空けて2回も。 だからまた、もう一度来るかもしれないな~。勘弁してほしいけど。 みなさんもお体に気を付けてお過ごしください。
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ラストの、自分に文学の素養を身につけてくれたと言っても過言ではない使用人の女性との再会は、感慨深い。 蝦夷地とも言われていた頃からの津軽の歴史に言及することにも多くのページが割かれている。 辺境の地としての津軽を、そこよりも南の地域とは区別して人が都会化していないとして、時に...
ラストの、自分に文学の素養を身につけてくれたと言っても過言ではない使用人の女性との再会は、感慨深い。 蝦夷地とも言われていた頃からの津軽の歴史に言及することにも多くのページが割かれている。 辺境の地としての津軽を、そこよりも南の地域とは区別して人が都会化していないとして、時には愛情を持ってさげずむ。 古い友人と津軽半島東側をを大酒をくらって旅する姿と、後半は一人で黙々と西側を行き来する対比は対照的である。
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太宰治の故郷である津軽地方を3週間かけて旅した紀行文。 津軽を魅力的に描こうとするところに、太宰の故郷への愛情を感じる。 あぁ、旅がしたいなぁ。こんな風に友人と一緒に酒を飲んだりおいしいものを食べたりして、楽しそうだなぁ。 当時は戦時中で、酒も食料も不足していたに違いない。そん...
太宰治の故郷である津軽地方を3週間かけて旅した紀行文。 津軽を魅力的に描こうとするところに、太宰の故郷への愛情を感じる。 あぁ、旅がしたいなぁ。こんな風に友人と一緒に酒を飲んだりおいしいものを食べたりして、楽しそうだなぁ。 当時は戦時中で、酒も食料も不足していたに違いない。そんな中で、酒やご馳走など、とても魅力的な描写が多い。 旅のなかで出会った人々、旧友、家族など、これまでの人生で出会った人たちを通して、自分という人間を作り上げてきたものを再認識していく。そして、時々、少年時代を振り返りながら旅は続いていく。 旅も終盤になり、太宰は育ての親たけとの再開を果たす。旅の本当の目的が達せられた瞬間だ。たけは、生家と絶縁状態だった太宰にとって母のような特別な存在。そんな2人の再会の場面にはジーンときた。
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