猫と庄造と二人のおんな の商品レビュー
古本で買ったので、紙の古さと匂い、そして描かれた情景が非常にマッチしていまして、映画をみている様に楽しみました。
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谷崎潤一郎さんの「猫と庄造と二人のおんな」を読ませて頂きました。庄造の猫に対する溺愛ぶりに嫉妬を抱く二人の女という関係で、猫に翻弄される日々の話です。登場人物の様々な感情が伝わりやすく、非常に読み易かったです。注釈が多いけど気にならない程度です。猫が欲しくなっちゃいますよ(笑)。
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猫に心頭する男とそれをとりまく二人の女の話。タイトルが登場人物の関係性を表していると聞き、なるほどなと思った。リリーの猫らしい魅力がよく描かれている。
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最初は関西弁の文体についていけず、大変だった。 けれども慣れてしまうともう最高。男と女、そして猫の関係を風刺漫画見たいに描いた作品。 もうこの皮肉さというのかな…やっぱり谷崎はすげぇ。
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ほのぼのしてるようで考えさせられるどこか昼ドラ風の猫文学。 関西弁読んでて楽しい。 解説が目からウロコだった。
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『文学 = 猫派』って構図は犬が可哀想って思うのは俺だけか?まぁ、本人がネコ・ザ・メタボやけど。 驚くほどスラスラと読めるのは、文体が関西弁だからってのも理由だと思う。 途中から、猫への表現が代わっていくのが、感情の変化を現わしているんだろうなって感じた。 なんだか、本当に...
『文学 = 猫派』って構図は犬が可哀想って思うのは俺だけか?まぁ、本人がネコ・ザ・メタボやけど。 驚くほどスラスラと読めるのは、文体が関西弁だからってのも理由だと思う。 途中から、猫への表現が代わっていくのが、感情の変化を現わしているんだろうなって感じた。 なんだか、本当に小さな範囲の、どこにでもありそうな小さな出来事で、それが活き活きと描かれている印象。 しかし、あのカットアウトな終わり方は、どうしてなんだろう? 途中で断ち切れた映画みたいだ。 それが文学では秀逸なんだろうか? なんで? 誰か教えて。
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猫は創作物には欠かせないファクターだと思う。 やっぱり猫が魅力的だと作品に面白味が出てくる。 ジブリとかあまり知らないけど、作品ごとに不思議猫出てくるイメージあるし。 そしてまた猫はユーモアの象徴でもある。 そんな猫とそれを取り巻く人間を十二分に描写している小説。 猫は...
猫は創作物には欠かせないファクターだと思う。 やっぱり猫が魅力的だと作品に面白味が出てくる。 ジブリとかあまり知らないけど、作品ごとに不思議猫出てくるイメージあるし。 そしてまた猫はユーモアの象徴でもある。 そんな猫とそれを取り巻く人間を十二分に描写している小説。 猫は気まぐれというが、こうして読んでみると実は猫よりも人間の方がその傾向が強いのではないかとさえ思えてくる。 この小説の主人公?であるリリーは意外なまでに実直と自分は受け取ったくらいで。 その辺のバランス感覚が秀逸だった。 もちろんユーモアもたっぷりと含まれている。 谷崎といえばエロスだけどユーモアにも長けていて、イメージが変わった(そこまで谷崎読んできてないけど)。
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この作品、大好きだ。隷属されたい者の欲望。女など女でしかなく、リリー、君さえいれば僕は僕は…と思う庄造の愛らしさ。猫に嫉妬する前妻と妻の心理戦。前妻•品子の甲斐甲斐しいこと。終わりは思いのほかあっさりとしていて、読み終えた瞬間、ページの余白に物語の先を想像してしまう。この物語の中...
この作品、大好きだ。隷属されたい者の欲望。女など女でしかなく、リリー、君さえいれば僕は僕は…と思う庄造の愛らしさ。猫に嫉妬する前妻と妻の心理戦。前妻•品子の甲斐甲斐しいこと。終わりは思いのほかあっさりとしていて、読み終えた瞬間、ページの余白に物語の先を想像してしまう。この物語の中で、一番可哀相なのは誰だろう。可哀相な人こそが、憎めずなんとも可愛いのである。
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タイトル通り,猫と男と二人のおんなの四角関係.登場人物それぞれの気持ちの揺れ動きがすごくおもしろい. 谷崎の小説は大阪弁が美しくて素敵だと思う.
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猫のために振り回される人間たちの姿は滑稽だし皮肉である。でも、そんな姿にどこかで共感し、少し羨ましいとさえ思う自分がいた。 谷崎潤一郎、ハマりそう。
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