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猫と庄造と二人のおんな の商品レビュー

4.1

137件のお客様レビュー

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ねこの妊娠に気づいた…

ねこの妊娠に気づいた時の庄三の妄想が楽しいです。ねこの鳴声をながながと訳してみるところ、笑いました。

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庄造と現妻との関係、…

庄造と現妻との関係、庄造と前妻との関係、そして嫁と姑との関係、そして猫のリリーは何も知らずに知らん顔。読んでいて微笑ましく思いました。谷崎潤一郎の言葉から描き出す猫はまるで生きているかのよう!

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庄造をめぐって二人の…

庄造をめぐって二人のおんなが対立しますが、庄造にとって最愛なのは猫。猫と庄造と二人のおんな+姑の心理描写がユーモラスです。他の作品のようなエロスはあまり感じられませんが、その分笑える部分が多いです。

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猫への異常なほどの愛…

猫への異常なほどの愛情に、思わず首を傾げたくなる場面もありますが、ある意味現代でも通じる「飼い主の本音」が見えてきそうです。

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最近も猫との生活を描…

最近も猫との生活を描いた小説は多いのですが、個人的にはこの話よりおもしろいものには出会えません。

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題名のとおり、猫と庄…

題名のとおり、猫と庄造と二人のおんなを描いた作品。二人のおんなとは庄造の前妻と後妻。庄造があんまりにも猫をかわいがるものだから、前妻は未練のあまり猫を自分のところに呼び込んで庄造の気を惹こうとし、後妻は嫉妬のあまり猫を追い出そうとするが、庄造は二人のおんなのことより猫に夢中。そん...

題名のとおり、猫と庄造と二人のおんなを描いた作品。二人のおんなとは庄造の前妻と後妻。庄造があんまりにも猫をかわいがるものだから、前妻は未練のあまり猫を自分のところに呼び込んで庄造の気を惹こうとし、後妻は嫉妬のあまり猫を追い出そうとするが、庄造は二人のおんなのことより猫に夢中。そんな猫を中心とした三人の関係が滑稽に描かれている。複雑な人間の心理とは裏腹に、猫は純粋でかわいらしい。谷崎はきっと猫のことが好きだったんだろうな。

文庫OFF

猫の描写が可愛い。猫…

猫の描写が可愛い。猫好きとしては、猫に愛情をそそぐ登場人物に感情移入できました。

文庫OFF

2024/11/10

多かれ少なかれ人間なんて所詮、愛の奴隷なのだなぁ。未練がましくあたふたとする人間たちを横目に、気ままに暮らす猫の姿のなんと対照的なこと。アイロニーたっぷりで読みやすい作品でした。

Posted byブクログ

2024/08/14

読みやすい本だった。猫を中心に嫉妬の感情がよく見られていたり人間の遠回しに何か行動をする様が面白かった。3人の大人達が色々と考えているところ猫のリーはいつも呑気に過ごしているのがすごくよい。

Posted byブクログ

2024/07/27

めちゃくちゃ面白かった。谷崎やっぱりすごい。解説で「愛とは他ならぬ”隷属”であり、幸福とは”隷属の幸福”以外にありえない」という表現があったが、まさに谷崎文学の本質の一つだという感じですし、やっぱり人はみな猫の可愛さの前では奴隷になるしかないのですよ。

Posted byブクログ