「普通がいい」という病 の商品レビュー
現代の「常識」と定義されている、人生観や死生観に悩まされている人にはぜひ勧めたい。 今の社会では秩序を維持するため、商品を売る為、人の不安に漬け込んでこういう生き方が常識とされていますよ、多くの人が人生においてこのモデルコースを歩いていますよってメッセージが嫌でも耳に入ってくる...
現代の「常識」と定義されている、人生観や死生観に悩まされている人にはぜひ勧めたい。 今の社会では秩序を維持するため、商品を売る為、人の不安に漬け込んでこういう生き方が常識とされていますよ、多くの人が人生においてこのモデルコースを歩いていますよってメッセージが嫌でも耳に入ってくるし、そこを逸脱する事に対してとてつもないペナルティが待っていると思わされている。 そのモデルコースを考えなしに歩む事に違和感を覚えた人達が生きづらさを抱え、社会と自身の考えのギャップに苦しみ、精神科へ足を運ぶようになる。 みんなが歩く大通りは舗装されていて、歩きやすくて、正しくて、明るくて、清潔で、美しくて、、、 とされているけどそこに違和感を持ち自分の考えで、強い意思で横道を歩き出した偉人達の引用が的確で勇気をくれる。 社会は教えてくれない、なぜ私たちは生きているのか、何のために生きているのか、何をしたらいいのか、誰も答えてくれなかった問いに真摯に向き合ってくれて感動した。
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理性、理知的、論理的など、ある意味では美徳とされる感性に警鐘を鳴らす本書。 普通とは何か、普通に疑問を持たずに生きていないか、自分の生き方を省みる機会となった。 獅子的な生き方の先に行ってみたいと思った。
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もしこれから苦しみや悩みが襲ってきた時、それは天からのギフトで自分らしく生きていくための大切 なメッセージだと受け取る。 誰でも怒り哀しみはあるけれど、深い感情においては喜びや楽しみと同じくらい大切なものだ。
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尊敬している精神科医の泉谷閑示さんの本。 日頃から人間を徹底的に見つめ、深く洞察されている結晶が、沢山書かれていた。 特にまえがき、第二講、四講はハッとさせられた。 第2項の、パブリックな言葉と内的な言葉について。個人的に、言葉に対するこだわりが割とある方なので、独自の意味を帯...
尊敬している精神科医の泉谷閑示さんの本。 日頃から人間を徹底的に見つめ、深く洞察されている結晶が、沢山書かれていた。 特にまえがき、第二講、四講はハッとさせられた。 第2項の、パブリックな言葉と内的な言葉について。個人的に、言葉に対するこだわりが割とある方なので、独自の意味を帯びさせてしまっているきらいがある。そんな内的な言葉を、時々そう親しくない人にも使ってしまうことがたまにある。ゆっくりと話して、その言葉について説明できるときは良いのだが、そううまくはいかないので、相手に誤解されたまま、ときには失礼にあたるまま会話を終えることになり、確かに内的な言葉を使う時や場所、相手を考えなければいけないなと反省した。 そして、この2つの側面のある言葉の使い分けをうまくできなくなっているという指摘は、現代をとてもよく表してるなと思った。 覚えておきたいことが多すぎる。でも、忘れてしまうので、備忘録として… まえがき 人間の特性を理解し、その上で「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方を回復しなければいけない。 正常と異常の境界線上にあるような視点や言葉が今の時代では失われている。 鬱が治るとは、実際は、「あるべき悩みを悩むようになること」 第二講 言葉には、(内的言語:自分の内側を把握するのにも使われる)と(公共性を持つ言葉)の二つの側面がある。この2つの使い分けができない人が増えてきた。それは、自分と他者が違う内界を持ち、違う価値観で、言葉1つにも自分とは違う意味合いを載せているかもしれないということが想像できないから。 この想像は、自分はこう感じるが、この子はどう感じるか?など、丁寧に観察し、擦り合わせが行われるなど、子育てにも役に立つ。 第四講 『エミール』ルソーより 子供につけさせなければならないただ一つの習慣は、どんな習慣にも染まないという習慣です お腹が空いていないのに、習慣で3度食事を取る、天候やホルモンなどにより体調は変わるのに、毎日同じ時間に起き寝るなどの習慣は、本来の体の声を聞いていない。 自己形成のイメージ、 あるべき自分になるように足りないところを身につける(粘土や石膏をくっつけていくイメージ) ではなく、 本来の自分を削り出す(彫刻のイメージ) をすると良い。 第5講 心由来の深い感情の場合は、それを大切にし、頭由来(しかも心由来のように見せかけている)の場合は、それに振り回されないようにする必要がある。 意識と無意識の間には、浅いところから怒・悲・喜・楽の順に感情の井戸があり、古い怒りから吐き出していかなければ、その先にある本当の楽は発せられない。 三様の変化 駱駝(従順さ、忍耐、努力、勤勉さ) →獅子(窮屈であることに気づき、怒りが爆発し、1人称の自分の誕生) →小児(全てあるがままに。創造的な遊びに没頭する) 第六講 角を矯めて、牛を殺す(少しの欠点を直そうとして、かえって全体をダメにしてしまう) 欲望を大欲(より深く本質的な魂の満足に向かうこと)に膨らませていくことにより愛になる。 第七講 絶望とは、残していた一抹の期待をきちんと捨てることである。しっかり執着を断つことによって、真の絶望が訪れ、自由に解放されていく。 繊細で神経質な人が感じていることを、感じないようにすることはできない。無理にやれば離人症になる。 ガラス細工のような壊れやすい純粋さから、螺旋状にグレードアップしながら変化成熟していき、強化ガラスのような強さと純粋さを手に入れる。 第八講 森有正の経験と体験の考え方。 「苦労が身になる人」と「苦労が勲章になる人」の違い。 第九講 すべての良い仕事の核には、震える弱いアンテナが隠されている 第十講 人生の目的を考える→あるところから先へ行くと、目的や目標というものは、ある種の導入に過ぎなかったことがわかる。→目的に向かって、生きることの貧しさや窮屈さもわかってくる→何か大きな流れが私たちを運んでいると感じられてくる。 つまり、自分らしく生きることを追いかけていくうちに、主語の(自分)が消え、天命とでも言うべき、大きな力が自分を動かし生きていることに気づく。 [十牛図]禅の考え ある者が、牛(本当の自分)を探し、手なづけ、遊び、また牛(牛と自分:本当の自分とそれまでの偽りの自分)はいなくなり、無になり、自然の一部としてあるがままになり、仙人のように暮らし、また人里に下りて、若者に会い、その若者に影響与え、若者がまた牛を探すようになる。
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人にはそれぞれ個性がある。 それが大人なるにつれて、まるくなっていく。 気づけば無個性、いわゆる「普通」に落ち着く。 普通であると、自分が何が好きなのか、やりたいのかすらも分からなくなってくる。 今回は「普通」脱却のヒントを3つにまとめた。 心と頭 心から好きなこと、やりたいこ...
人にはそれぞれ個性がある。 それが大人なるにつれて、まるくなっていく。 気づけば無個性、いわゆる「普通」に落ち着く。 普通であると、自分が何が好きなのか、やりたいのかすらも分からなくなってくる。 今回は「普通」脱却のヒントを3つにまとめた。 心と頭 心から好きなこと、やりたいことに対して頭の理性でこれは普通とは違うと押さえつけてしまう。 なぜなら「影響力の武器」という本でもあるが、人と異なることで孤独になる不安を持ってしまうのが原因だ。 しかし、人と違うもの同士で繋がることは多々としてある。そんなこと、気にするな。 眠れる 1日に満足しているから、きちんと眠ることができる。心からしたいことをしなければ、時間を取り戻そうと夜中まで、SNSやゲームに逃避してしまうのだ。 コスプレが好きな人はコスプレして、SNSで生計立てたい人はSNSをやればいいのだ。 感情 人間の感情はネガティブなものから先に起こり、ポジティブなものが後にくる。 だからといって、ムカつく上司に怒りをぶつけるわけにもいかない。ネガティブな感情を発散させるために、紙に書き出すのがいい。
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今自分が悩んでいる過程がどういうものなのか、またなぜこんなに悩んでいるのかが、この本の文と図で分かりやすく理解出来た。もっと感情を引っ張り出したい。また哲学を学びたいとも思えた。
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人生を変えた一冊! 丁度"今"欲しかった答えがここにありました。自分と向き合える言葉が沢山つまってます。 今特に悩みがなくても様々な人に読んで欲しい。私たちが普段問題視してないようなことに疑問を持ち、気付かせてくれて、読み終わると心がスッキリする本です。
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子供のころから、人生の意味を考えるタイプの性格だったけど、会社員という駱駝になって、ますますこのままでいいのかなと思っているところに、たまたまこの本に出会えて、目の前の霧が晴れた実感がした。 大通から外れてもいい。自分を満たしてあげることで何者でもない「自分」として、私の小径を、...
子供のころから、人生の意味を考えるタイプの性格だったけど、会社員という駱駝になって、ますますこのままでいいのかなと思っているところに、たまたまこの本に出会えて、目の前の霧が晴れた実感がした。 大通から外れてもいい。自分を満たしてあげることで何者でもない「自分」として、私の小径を、生きるがゆえに生きていきたい。
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精神科医が現代の患者へ向けて解決法を解説する形式ではあるが、実際は哲学、宗教への深い思索の解説本にもなっている。 いや、下手な哲学本よりもわかりやすく、かつ、深い。 引用箇所の字が細かいのがつらい。 読了120分
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「正しく自分を甘やかす」ために。 なんとなく気持ちが疲れがちだなぁと思ってる人は、読んでみるとラクになるかもしれない。 「心」をないがしろにして「頭」優先になってしまう思考をひとりで解きほぐすのはかなり大変(そして手助けできる人に出会うのも困難……)だけど、考え方を知ってるのと知...
「正しく自分を甘やかす」ために。 なんとなく気持ちが疲れがちだなぁと思ってる人は、読んでみるとラクになるかもしれない。 「心」をないがしろにして「頭」優先になってしまう思考をひとりで解きほぐすのはかなり大変(そして手助けできる人に出会うのも困難……)だけど、考え方を知ってるのと知らないのでは大違いだからね。 この文章が綴られた動機そのものが、著者が定義するところの「愛」なのだなぁと思う。
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