「普通がいい」という病 の商品レビュー
一言でいうと 【普通(世俗の幻想)から自分を取り戻せる本】 友人が「人間の精神的ボトルネックは大体かいてある」と勧めてくれて一読しました。 ただ良書過ぎて、何度も反芻し、20読しました(笑) 自分の精神分析論と、多分野の名著や偉人の鋭い指摘を抜粋し、織り交ぜ、非常に丁寧に「...
一言でいうと 【普通(世俗の幻想)から自分を取り戻せる本】 友人が「人間の精神的ボトルネックは大体かいてある」と勧めてくれて一読しました。 ただ良書過ぎて、何度も反芻し、20読しました(笑) 自分の精神分析論と、多分野の名著や偉人の鋭い指摘を抜粋し、織り交ぜ、非常に丁寧に「普通」が如何に危険かを教えて下さいます。 恐らく20回も読んだ私は、社会が強いてくる「普通」に慣れそうで慣れないズレを苦痛に感じていたから、この本を渇望するように反芻したのだと思います。 文体も抜群によく、口の中で転がしておると色んな味が広がる様に気づきがありました。 良すぎて、両親にそれぞれ一冊、友人に一冊プレゼントしました。いずれも世間と個人のズレを感じていたため渡しました。
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いいことが書いてあるんだろうけど、難しかった…もう少し色々な本を読んで、自分自身の知識を深めてから再読したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本という神経症性という点において,独特な精神風土をもつ国では,「普通」でないことの価値が見出されづらい. ユニコーンの角を削られることなく,主観に磨きをかけて純度を上げていくこと,螺旋状の成長を感じていくこと,納得できます. 親子関係における物差しの違いの例もわかりやすくて,勉強になりました. 詩の引用が効果的でした.特に,孤独に関する章での茨城のり子さんの「一人は賑やか」はよかったです.
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よかった。 全10講で人の心の在り方や変化を古典などを引用しつつ作者独自の図などで分かりやすく説明した本。 響く箇所が結構あった。 読む本ない人にはおすすめ。
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読んでよかった。とても良い本だった。一気に読んでしまった。哲学的な内容だと感じたが、上からでも下からでもない愛ある目線で書かれており大変読みやすく、わかりやすく、心にストンと落ちた。そして途中に出てくる図がシンプルでびっくりするほどわかりやすかった。 余談だが読後、ドラクエの遊び...
読んでよかった。とても良い本だった。一気に読んでしまった。哲学的な内容だと感じたが、上からでも下からでもない愛ある目線で書かれており大変読みやすく、わかりやすく、心にストンと落ちた。そして途中に出てくる図がシンプルでびっくりするほどわかりやすかった。 余談だが読後、ドラクエの遊び人レベルが上がると賢者になれるのも真理なんだなぁと思った。
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我々が何かに悩むとき、そもそもの前提が間違っていることがある。その前提には世俗的な固定観念、理性から生まれた二項対立的な思考が刷り込まれている。欲望や感情を理性によってコントロールするのではない。欲望や感情を認め、あるがままであることを目指すことで理性の先の世界が開ける。
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「普通」という言葉、これは自分にとっても呪いのような言葉である。 そこには必ず他人との相対的な比較が元になっているからだ。
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「普通」という言葉はなるべく使わないようにしている。 特別支援教育に携わる者として、子をもつ親として。 しかし、本著を通していかに意識の根底に「普通」がはびこっているかが再認識できたように感じた。 生きるうえで「自分」を軸にできていないという認識を新たにしたというべきか。 ...
「普通」という言葉はなるべく使わないようにしている。 特別支援教育に携わる者として、子をもつ親として。 しかし、本著を通していかに意識の根底に「普通」がはびこっているかが再認識できたように感じた。 生きるうえで「自分」を軸にできていないという認識を新たにしたというべきか。 心に耳を傾ける。 頭の支配を意識する。 自然の摂理に従って、心を豊かに生きたいけど…なかなか難しそう。 でも、だからこそ。
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10回連続の講義形式で書かれているが、1回ごとに 自分はどうなのかを深く考えさせられるので、スイスイと読み進められる本ではなかった。少し時間を置いてからまた読むことで少しずつ理解が深まるように思う。手元に置いておきたい一冊。
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『「普通がいい」という病』 この題名を見て想像したのは、世間では異常・異端とされている人たちが輝ける可能性というものでした。それは例えば、大勢の人たち・マイノリティが歩んでいく道を外れるというのは決して悪くないことだよ、というようなことや、「普通ではない」という言葉には大勢とは違...
『「普通がいい」という病』 この題名を見て想像したのは、世間では異常・異端とされている人たちが輝ける可能性というものでした。それは例えば、大勢の人たち・マイノリティが歩んでいく道を外れるというのは決して悪くないことだよ、というようなことや、「普通ではない」という言葉には大勢とは違っていても、豊かな精神を保てるよ、といったことを示してくれる本ではないか。そういう想像が読む前の私にはありました。 読んでみて端的に表すなら、これは「普通がいい」という病を患った”社会構造”を解剖するような本ではなく、「普通がいい」という考えに浸った”個人”が読んでみて気づくものがあれば、と考えた著者が筆を取った本、という感じがしました。 (予想していたものとは角度が違いました) 特に感じたのは「引用がことのほか多い」「宗教色が強い」ということで、本当なら一連の流れがつかめる筈の内容のところが、引用によって流れが寸断されるので分かりづらくなってしまっているのが残念です。 中でも「この本はお坊さんが書いたのかな?」と思ってしまうくらいには宗教になぞらえた引用が多く、そういう系統が苦手な方は予め知っておいた方が良い情報かもしれません。 「駱駝→獅子→小児」の話や、「バナナの話」など、楽しめる話題はいくつかあるのですが、「0人称」のところは(私の理解力不足もありますが)3回ほど読んでみても意味がわかりませんでした。 「心的現実」などについても、突然出てきた言葉なのに説明が全くなく、「精神的に感じる現実のことかな」と想像しながら読みましたが、意味合いが合っているのかは不安が残ります。 読者層を一般にするのであれば、こういった専門的な語りについてはもう少し説明が欲しいというのが正直なところです。 とはいえ、興味を持って新たに知る項目もあり、不満ばかりではありません。自分の体験に照らし合わせて「そうだったのか」と思うこともありましたし、読んで良かったな、と思える箇所もあります。 ……しかし、想像していた内容とは90度くらい違いました。なかなか、読書は奥が深いですね。
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