「普通がいい」という病 の商品レビュー
新書にしてしまうには勿体ない密度の濃くて、月日重ねても揺るぎない普遍的な価値観について書かれてあると思った。 なるほど、みんなほんとうの自分を持っていても、社会にうまく適合するべく、客観視して社会に馴染む偽りの自分で生きているんだな 100%あるがままには生きられないけれど、普通...
新書にしてしまうには勿体ない密度の濃くて、月日重ねても揺るぎない普遍的な価値観について書かれてあると思った。 なるほど、みんなほんとうの自分を持っていても、社会にうまく適合するべく、客観視して社会に馴染む偽りの自分で生きているんだな 100%あるがままには生きられないけれど、普通になりたがる心理は気持ちが悪くて反吐がでる 本人は辛いし、誰も悪くないけど、そんな価値観が当たり前な社会が気持ち悪い。 みんな、自分と向き合って自分で生きていかないと メメントモリ…
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失楽園についての話がおもしろかった。 アダムとイヴが智慧の実を食べて神は2人を罰したけれど、善悪の判断を得たことはむしろいいことでは?と思っていたけど、善悪の智慧の実はつまり物事を善/悪に判断する二元論の実であった。 実を食べた直後にイチジクの葉で陰部を覆ったのは、二人とも同じ人...
失楽園についての話がおもしろかった。 アダムとイヴが智慧の実を食べて神は2人を罰したけれど、善悪の判断を得たことはむしろいいことでは?と思っていたけど、善悪の智慧の実はつまり物事を善/悪に判断する二元論の実であった。 実を食べた直後にイチジクの葉で陰部を覆ったのは、二人とも同じ人間であったのに男/女という区別が生まれたからだと。何事も二極化して判断する二元論的な思考は小賢しさや邪悪さを生み出す諸刃の剣でもあるのだとすごく納得した。
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「愛」のために私たちにできる第一歩は、逆説的ですが、まず自分をきちんと満たしてやることなのです。 自己が満足していなければ他人にしてあげることはすべて見返りを求めていることになる。これは愛とは呼ばない。愛は見返りを求めないものである。見返りを求めるものは欲望であり、自己が満足して...
「愛」のために私たちにできる第一歩は、逆説的ですが、まず自分をきちんと満たしてやることなのです。 自己が満足していなければ他人にしてあげることはすべて見返りを求めていることになる。これは愛とは呼ばない。愛は見返りを求めないものである。見返りを求めるものは欲望であり、自己が満足していない分それを他人に求めてしまう。
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とても分かりやすい内容で読んでいるだけで自己カウンセリングになる。 今の自分は、心で話しているのか?頭で話しているのか?と、意識するきっかけをつくってくれた。
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「普通」や「常識」という言葉で思考停止してしまう人が巷には溢れていますが、自分は決してそうはならずに自分の頭で考えるぞと決意させてくれる良書です。
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普通については2ぺーだけで、他の章は普通とどういう関係にあるか、わかりずらかった。結果的に何を言いたいのかよく分からなかった。まわりくどい本である。
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自分が日々感じる窮屈さを論理的に納得できる形で説明してる。私が普段考えてることって、的を射ているんだなと安心。しばらくはアダプターで自分を守りながら、自分らしさを大切に生きていこう
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「普通がいい」心の叫びを抑圧する人は、一見、従順な人に見える。自分の心の叫びを抑圧しないで、社会に適応する方法は、「怒り、哀しみ」を誰にも見せないノートに書くこと… P111「感情の井戸」図5-1を見た時、私は、岸田秀さん+伊丹十三さんの共著『哺育器の中の大人』のP179~1...
「普通がいい」心の叫びを抑圧する人は、一見、従順な人に見える。自分の心の叫びを抑圧しないで、社会に適応する方法は、「怒り、哀しみ」を誰にも見せないノートに書くこと… P111「感情の井戸」図5-1を見た時、私は、岸田秀さん+伊丹十三さんの共著『哺育器の中の大人』のP179~187「自我の領域」図1~14を見た時以来の驚きを感じました。それは、確かにそうだ!と日頃感じている疑問をスッキリ腑に落とす明快さがあったからです。この本には、心理学などに馴染みのない人でも心の構造をザックリつかむことができる図が多く、急激に変化する現代社会のなかで、多くの人が感じている窮屈さなどの問題が、どのように生まれたかを示唆するとともに、読者が自分の課題として問い直すことを可能にしています。 この本の凄さを255文字で表現することができなくて、廃盤でマイノリティ!?しか読んでいない?『哺育器の中の大人』との比較に頼った感想・レビューを書きましたが、ぜひ激しく移り変わる社会に窮屈さや取り残された感じを味わっている方に読んで欲しいと思いました。もしかしたら貴方は他人から押し付けられる価値観や効率至上主義のマニュアルに疑問を感じる過敏な人なのかもしれませんから… もしかしたらネット社会も「普通がいい」という病に拍車をかけるシステムなのかもしれませんね。色々な意味で恵まれているひと、そうでないひと、普通のひとの生活が分かり、他者がどのようなことを考えているを知ることができる社会(でも、ネットに参加しているひとがマジョリティであったり、オピニオンリーダーであったりするとは限らないんですけどね…)は、他者の表に出ている面と自分のすべてとを比較してしまいがちなのかもしれません。 この本には多様な分野の専門書からの引用が書かれています。この本の説得力は、泉谷先生ご自身が、正解のない問いに立ち向かうために反芻した本の数と親身になってクライアントに寄り添う姿勢から生まれているのだと思いました。
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“普通”って何だろう、私が思っていた“普通”って、と愕然としました。多分、各人が思っている“普通”ってそれぞれ異なっているのでしょうね。こうしなくてはいけない、とか、こうあらねばならない、という思い込みを捨てることによって自由になれる、本来の自分に戻れるのかもしれません。他にも興...
“普通”って何だろう、私が思っていた“普通”って、と愕然としました。多分、各人が思っている“普通”ってそれぞれ異なっているのでしょうね。こうしなくてはいけない、とか、こうあらねばならない、という思い込みを捨てることによって自由になれる、本来の自分に戻れるのかもしれません。他にも興味深いことが書いてありましたが、読む時の状態によって心に響くことは違ってくるのでしょう。読む度に気付がある本だと思います。
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やや冗長のようにも思えてしまうが、 著者の教養の深さに恐れ入るとともに、 節目節目の引用が読みやすくしているのも事実。 ただ、タイトルは誇張されていて、 内容に違和感は覚えた。
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