ミミズクと夜の王 の商品レビュー
面白かった! 賞を取った作品で、ネットやマンガでも紹介されることがあったので、この本の存在は知ってはいた。 けれども感想には「安易」「設定が弱い」等、あまり良くない印象のものが多く、読むまでに至らなかった。 読み始めても、この表現をここで使うのか、登場人物のセリフだからってもう...
面白かった! 賞を取った作品で、ネットやマンガでも紹介されることがあったので、この本の存在は知ってはいた。 けれども感想には「安易」「設定が弱い」等、あまり良くない印象のものが多く、読むまでに至らなかった。 読み始めても、この表現をここで使うのか、登場人物のセリフだからってもう少し言葉を整えても……等、ぶつぶつ文句を言っていた。 けれどもどんどん、引き込まれていく。 文句を言いながらも本を捲る手は止まらない。ツンデレか。 安易なファンタジーなのだ。ベタで、誰か他の人でも思い付いていそうな。 でも、それを作者は「作品」にした。 絵本のような童話のような、ふわふわしたよう中で、でも作者の中にはしっかりとあるのだろうと感じられる世界。そこに片足が入り込んでいることに気付いて、はっと現実に戻った。 何かが起こったかに見えて、何にも起こっていなかったかのように終わる。 この世界を、この国のこれからを、とやかく言うのは無粋なのだろう。
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2014/2/10 910||コウ (3階文庫) まっすぐで不器用な少女“ミミズク”と心を閉ざした“夜の王”のファンタジー。 読み始めは、あまりの痛々しさに、読むのをやめようかなと思ってしまうかもしれません。 ですが、そこさえ超えられれば、素敵な物語です。 ライトノベルと敬遠...
2014/2/10 910||コウ (3階文庫) まっすぐで不器用な少女“ミミズク”と心を閉ざした“夜の王”のファンタジー。 読み始めは、あまりの痛々しさに、読むのをやめようかなと思ってしまうかもしれません。 ですが、そこさえ超えられれば、素敵な物語です。 ライトノベルと敬遠せずに、読んでみてください。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
数年前のライトノベルランキングでトップを独占していた作品。 以前から気にはなっていたのですが、購入するほどではありませんでした。 先日図書館で貸し出せると知って、予約後長いこと待って本日ようやく読破。 ・・・一気に読んじゃいました。 最近は時代小説にハマっていて、貸出したのは良かったものの、正直めんどくさいという気持ちも少しありました。 惰性で読んでしまうんじゃないかと思ってましたが、全くの杞憂。 ストーリーもものすごく内容がイメージしやすい位に読みやすく、すんなり感情移入できた。 最初森に居た頃のミミズクの口調は正直好きではありませんでしたが、魔物の討伐隊に助け出されて?普通の口調になってからは、森に居た頃のミミズクの口調がとても懐かしく思いました。 人間の暮らしを取り戻しましたが、結局は囚われの魔王とともに森に帰っていった。 今まで虐げられて生きてきた少女が初めて得た場所と思いだけは、何物にも変えられないものだったのですね。 アニメ化したら絶対いいと思うのですが、そのような話は上がってないのでしょうか・・・?
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泣ける、というか、なくしかない。 ライトノベルの分類らしいけど子供向けではない童話と言ったかんじかも。優しさに満ちあふれたお話。
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ラノベ版:大人の童話、といったところ。構成とか文章とかはわかりにくいところもあったけど、ストーリーはよかったです。作者さんが大成したらすごいいいものを書きそうな予感。
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一人の少女の、崩壊と再生の物語。 生きることは、誰かに存在を認められ、許されることなのだと思いました。 希望と、夢を、そっと差し出されたような。心地よい読了でした。 若い世代に是非読んでほしいです。
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ちょっとした感動を与えてくれる一作 元奴隷の少女、ミミズクが不器用な魔物の王、夜の王(フクロウ)との出会いにより、成長していく御伽噺のような美しい話。 序盤はクセがあり読みにくいかもしれないが、ある程度読むとすごくスラスラと頭に入ってきます。 この本は感動!のひと言につきます。...
ちょっとした感動を与えてくれる一作 元奴隷の少女、ミミズクが不器用な魔物の王、夜の王(フクロウ)との出会いにより、成長していく御伽噺のような美しい話。 序盤はクセがあり読みにくいかもしれないが、ある程度読むとすごくスラスラと頭に入ってきます。 この本は感動!のひと言につきます。 なんとなく敬遠している人はぜひ読んで欲しいと思います! オススメする人はこの世の人全員ですwww
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ツイッターでオススメして頂いてこの作品を知りました。読み進めるたびに強く世界に引き込まれ、ミミズクが記憶を取り戻した先は涙が…。あとがきまでも、すべてが良かった。暖かく優しいお話でした。読了後はとても幸せな気持ちになりました。 http://lettura.blog86.fc2....
ツイッターでオススメして頂いてこの作品を知りました。読み進めるたびに強く世界に引き込まれ、ミミズクが記憶を取り戻した先は涙が…。あとがきまでも、すべてが良かった。暖かく優しいお話でした。読了後はとても幸せな気持ちになりました。 http://lettura.blog86.fc2.com/blog-entry-43.html
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ちょっと悔しいけれど。 とっても良かった! いえ、他のレビューでも「ラノベ」だの「児童書」だの馬鹿にする気はまったくないけれど、どういったジャンルになるのかで読者の目は変わるわけで。 だから、今までレビュー書かないことも多かったんだけれど。(Ex.『キノの旅』) こ...
ちょっと悔しいけれど。 とっても良かった! いえ、他のレビューでも「ラノベ」だの「児童書」だの馬鹿にする気はまったくないけれど、どういったジャンルになるのかで読者の目は変わるわけで。 だから、今までレビュー書かないことも多かったんだけれど。(Ex.『キノの旅』) これは面白かったのでレビュー書きます。 第13回電撃小説大賞<大賞>受賞作らしいです。 面白かったです。 どんな言葉がぴったりかな・・・と考えて、思い浮かんだのは「ものがたり」という言葉でした。 魔物の王、魔物、人間の王、聖騎士、剣の聖女、体の弱い王子・・・どっからどう見てもファンタジーの役者がそろっているのだけれど、ちょっと不思議なのはヒロインであり主人公が「幼い奴隷」であること。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 と、魔物の王にお願いする場面が序盤にあり、「苦手かも・・・」と思いきや、ずいぶん綺麗に昇華してくれました! (暴力とか、精神的に辛いのとか、とにかく負のものに弱いのです・・・) 正直言って序盤は読むの止めようかと思いました。 ねじの外れた女の子でしたから・・・ そうなるにいたる辛い過去があるのだけれど、こんな小さな子にそんな設定つけなくてもいいじゃん!と見当はずれなことを言いそうな位重い過去で・・・ でも、終盤それが良い効果をもたらすのよね。 成長というか、進歩というか。 解説にも「奇をてらわないこのまっすぐさに負けた。チクショー。」と書いてありますが(笑) 本当に、良い意味で裏切られることなく物語が進みます。 読後も素晴らしい気持ち。 どの登場人物もそれぞれの行動に納得いく動機があるので、しこりができることなく読みきることができます。(私的にこれってなかなか無いと思う) あとがきには、「一瞬の通過点でいいから、光のようなものを読者に感じてほしい」、とありましたが、十分に達成できていると思う。 少なくとも私には輝いて見えたし、20年後覚えていられる自信は無いけれど、少なくとも2年は好きな小説のランキングに入れているだろうなあと思います。 「私安い話を書きたいの。歴史になんて絶対残りたくない。使い捨てでいい。」と言う言葉、なんだか気持ちがわかる気がします。
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