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幽霊人命救助隊 の商品レビュー

3.9

369件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    130

  3. 3つ

    83

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    6

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2018/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父が入院することになり、病床でアレコレ不安になりやすいところで気が紛れるような本はないか、と探した時に、この本のレビューを読んでプレゼントをした。 結果的に、普段小説の類を読まない父は、入院中であってもそれは変わらず、返却されてしまったので、自分で読むこととなった。 自殺した4人が成仏もできずに、神様の命令で、同じように自殺に追い込まれてる人を救う、という話。これだけかいつまむと、入院中に読むにはふさわしくないようだが、「とにかく生きることに意味がある」というテーマに救われるようにも思う。また、それぞれの人は深い悩みを抱えて八方塞がりになっているが、それを側から見れば他愛の無い悩みに見える点も上手に描かれているように思った。悩みを抱えている人は、これを読むことで心が軽くなるかもしれない。 けれど一方で、人の悩みと心は、実際はもっと複雑で、本当に追い詰められている人にはどの程度届くのかな、という気がする。何人かの、重いものを抱えている友人知人を思い浮かべて、この本を勧められるかな?と思った。

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2018/03/17

騙されたと思って読んでほしい。 自殺をして死者になった若者が 他の死者三人とチームを組み、 現世で自殺志願者を救う任務を ステレオタイプの「神様っぽい神様」から与えられる話 暗いテーマを、明るく語るのが良い。 死者達がそれぞれの時代の死語を会話に混ぜてくるのもいい。 あとは、物語...

騙されたと思って読んでほしい。 自殺をして死者になった若者が 他の死者三人とチームを組み、 現世で自殺志願者を救う任務を ステレオタイプの「神様っぽい神様」から与えられる話 暗いテーマを、明るく語るのが良い。 死者達がそれぞれの時代の死語を会話に混ぜてくるのもいい。 あとは、物語の構成 最後にぶつけられた課題は やはりそうくるよねって感じの展開だけど コウイウノ、オレ、大好物

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2018/03/16

内容(「BOOK」データベースより) 浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛...

内容(「BOOK」データベースより) 浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。 題名から漂うそこはかとないB級感。ところがどっこい、高野和明氏の中でもトップクラスの名作です。好き度で言ったらジェノサイドより上です。命の大事さを説教臭くなくエンターテイメントとして読ませます。でもそこには軽さはなく、軽やかさが有るのであります。森絵都さんのカラフルとセットで読みたい本です。

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2018/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。 4名の幽霊それぞれが自殺により死んだ贖罪として、神様より100名の自殺志望者を助けるというミッションを与えれ、それを成し遂げようとすったもんだする作品。 救助する過程で、幽霊それぞれの苦悩も解消されていくが、 著者の問題提起、正直者が莫迦を見る世の中であるというにも同感。こういう人が報われてほしい。

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2017/11/29

堅苦しいのは読みたくないからな~と思って、手にとった本。 物語の主題が重いテーマであるのに、なぜかケラケラと笑ってしまうシーンがあったり、それに反して思い切り真剣だったり、ラスト直前では不覚にも涙が止まらなかったり。。 色んな面を兼ね備えた不思議な作品でした。 そして読みやすく、...

堅苦しいのは読みたくないからな~と思って、手にとった本。 物語の主題が重いテーマであるのに、なぜかケラケラと笑ってしまうシーンがあったり、それに反して思い切り真剣だったり、ラスト直前では不覚にも涙が止まらなかったり。。 色んな面を兼ね備えた不思議な作品でした。 そして読みやすく、★5つに値する面白さ。 養老孟司氏の解説も面白く、所々で強烈だった。

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2017/11/29

2017.11.28 fin.  きっかけ:友人からのおすすめ タイトルを見て、一体どんな設定なんだろうと考えてはみたがあっさり裏切られた。 自殺で自分の命を途中で投げ出してしまった四人が天国に行くために49日間で100人の自殺しそうな人を思い止まらせるために現世に降りて奮闘...

2017.11.28 fin.  きっかけ:友人からのおすすめ タイトルを見て、一体どんな設定なんだろうと考えてはみたがあっさり裏切られた。 自殺で自分の命を途中で投げ出してしまった四人が天国に行くために49日間で100人の自殺しそうな人を思い止まらせるために現世に降りて奮闘する話。 様々なケースの自殺希望者と接する中で嫌が応にも自分達の自殺した経緯にも向き合うことになったり、自殺を止めていいのだろうかと思う人間と出会うなどして、自分達も自殺を後悔しながら前に進んでいく話。 四人が幽霊だということによる、現世の人、物との関わりの制約事項、救助道具とその方法などの設定。 そして、てんでバラバラな個性の四人がチームを組むことになるというところがとても面白かった。舞台設定、構成はさすがだなと。読み始めたらペース良く読み進んだ。 自殺しようとしてる人の内面についての描写もとても興味深い。 人とのコミュニケーションが上手くできずに他人も自分も傷つけてしまう女性、両親の不仲で不安定な中は学校でいじめられている小学生などの内面など、自分とは全く違う境遇の人の内面の感情はなかなか他人からは察しにくいものだな思う。

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2017/09/06

本書の厚みに恐れをなして暫く積読だったが、読み始めたら4日で読了。我ながら良いペース。主人公・裕一のフリークライミング描写から始まる物語は、各人の複雑な思いを織り交ぜて進行する。4人の自殺をした幽霊が「神」の言付けにより現世の自殺企図者を救助していくのだが、4人それぞれの死の経緯...

本書の厚みに恐れをなして暫く積読だったが、読み始めたら4日で読了。我ながら良いペース。主人公・裕一のフリークライミング描写から始まる物語は、各人の複雑な思いを織り交ぜて進行する。4人の自殺をした幽霊が「神」の言付けにより現世の自殺企図者を救助していくのだが、4人それぞれの死の経緯をなぞる暴露療法で、死者も生者も救われていく。100人目の救助対象者が、裕一が救うべき相手であることは物語上必然だろう。そして救助場面で裕一が語りかける言葉に涙が溢れてきた。

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2017/07/14

うーん。テーマは良かったのかもしれないけど100人も助けるってのは欲張りすぎたんじゃない?ひとつひとつのエピソードがやっつけ仕事みたいになっちゃってるし、その救助方法もただメガホンで叫ぶだけなんて。 知らないおっさんとかに死のうとしてる人が「死んだら残された人間が 悲しむぞ!」と...

うーん。テーマは良かったのかもしれないけど100人も助けるってのは欲張りすぎたんじゃない?ひとつひとつのエピソードがやっつけ仕事みたいになっちゃってるし、その救助方法もただメガホンで叫ぶだけなんて。 知らないおっさんとかに死のうとしてる人が「死んだら残された人間が 悲しむぞ!」とか「お前は鬱病なんだから病院へ行け!」だとかあんまり深みのない言葉をかけられたからってほんの一瞬で立ち直ったりしないでしょ。 途中途中で挟んでくるギャグみたいなのも邪魔くさかったしなんだか作者の独りよがり的な話だったなぁ。

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2017/07/08

自殺した4人の男女が、神様に成仏の条件として「49日間で100人の命を救うこと」と言い渡され、地上でうつ病の人やらを救っていくストーリー。 しかし思っていたよりコメディタッチ?意外と笑える感じで。もっと泣ける話かと思ってたんだけど。 まあそれはいいんだけど、なんか途中で飽きがくる...

自殺した4人の男女が、神様に成仏の条件として「49日間で100人の命を救うこと」と言い渡され、地上でうつ病の人やらを救っていくストーリー。 しかし思っていたよりコメディタッチ?意外と笑える感じで。もっと泣ける話かと思ってたんだけど。 まあそれはいいんだけど、なんか途中で飽きがくる感じ。救助の失敗が一回もないっていうのもなんだかねー。

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2017/05/27

自殺で死んでしまった四人が幽霊となり100人の自殺者を救う話! 自殺の事例紹介をされている形で物語は進みます。 本書は小説という形で描かれておりますが自殺のプロセスと、そこからの再生の道標が描かれております。一種の解説本です! 解説で書かれていたのですが日本は殺人が少な...

自殺で死んでしまった四人が幽霊となり100人の自殺者を救う話! 自殺の事例紹介をされている形で物語は進みます。 本書は小説という形で描かれておりますが自殺のプロセスと、そこからの再生の道標が描かれております。一種の解説本です! 解説で書かれていたのですが日本は殺人が少なく自殺が多いそうです。しかしこの本を読んで思ったのは結果的に自殺でもプロセスは殺人では無いかという事です。 虐めによる自殺なんかは正に其れに当てはまるのではないでしょうか? よく『虐められる側より虐める側に』と考える親が居ますが、言葉を置き換えれば『殺されるより殺す側に』となります。それでも『虐める側に』と考えるでしょうか?相手が死んでしまった後では取り返しがつかないのでその前に心当たりが有る人は自分を改めましょう。 是非この本は人を虐めている人、人をいたぶる人に読んで欲しいと思います。周りにそういう人がいれば進めてください。

Posted byブクログ