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天と地の守り人(第三部) の商品レビュー

4.7

81件のお客様レビュー

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2010/01/20

守り人シリーズ第10弾。 天と地の守り人三部作完結。 バルサとチャグムはこの物語の発端となったチャグムの祖国、新ヨゴ皇国へ向かう。 新ヨゴ皇国は南のタルシュ帝国に攻め込まれ、一方、ナユグの四季も変化のときを迎えていた・・・ ついに完結しちゃったー!笑 この作品はチャグムの成...

守り人シリーズ第10弾。 天と地の守り人三部作完結。 バルサとチャグムはこの物語の発端となったチャグムの祖国、新ヨゴ皇国へ向かう。 新ヨゴ皇国は南のタルシュ帝国に攻め込まれ、一方、ナユグの四季も変化のときを迎えていた・・・ ついに完結しちゃったー!笑 この作品はチャグムの成長が魅力だと思うなあ。 ほんっといい青年になった!笑 タンダの腕を迷いなく切るバルサにタンダへの愛情を感じました。 本格的ファンタジーがこれが最初で良かった! さすが文化人類学者だと思うくらい文化的な要素が含まれていて、児童文学だけど大人にも支持されてるのもよく分かる。 バルサ・チャグム・タンダに出会えて良かったです♪

Posted byブクログ

2010/06/19

無事にカンバルとロタの同盟が結ばれると、チャグムたちはすぐに祖国新ヨゴ皇国へ向かう。新ヨゴ皇国は、タルシュ帝国に攻め込まれ、ナユグの四季も変化を迎えていた。そんな中、バルサは必死でタンダを探すが・・・。 守り人シリーズ最終巻。タンダの腕を切り落とすと決まったときに、バルサが歯を...

無事にカンバルとロタの同盟が結ばれると、チャグムたちはすぐに祖国新ヨゴ皇国へ向かう。新ヨゴ皇国は、タルシュ帝国に攻め込まれ、ナユグの四季も変化を迎えていた。そんな中、バルサは必死でタンダを探すが・・・。 守り人シリーズ最終巻。タンダの腕を切り落とすと決まったときに、バルサが歯をくいしばって泣いているシーンが切なくて、思わず涙がこぼれました。でも、命は助かって本当に良かったと思う。バルサが、ふとしたときに自分ももう年なんだなぁとか、タンダとの静かな生活を懐かしく思う場面が印象的でした。きっとこれから2人で(トロガイ師も入れれば3人かしら)楽しく暮らしていくんだろうなぁと思います。 チャグムの言葉「わたしがせおっているのは、重荷じゃなくて・・・・・・夢だから。」(第一部)が心に残りました。皇太子という立場が嫌でたまらなかった頃の幼いチャグムではないんだなと思って、少し寂しくなってしまう部分もありますが、やっぱり国を幸せにしたいという願いを持って強く生きている今のチャグムは、きっと帝として立派に過ごしていけると信じたいです。もうバルサやタンダと会えることはないかもしれなけど、きっと心の中で二人の面影がずっと残っていくんだと思う。 あと、人物で印象的だったのがラウル王子でした。この人は強烈過ぎた!!チャグムとは違って、根っから王子って感じです。(白馬に乗った王子さま・・・っていうのとはもちろん違いますが(笑)国を支配することだけが、世の中の楽しみみたいな感じで、思わずかわいそう、とつぶやいてしまいます。国同士の攻防戦が描いてある中に、たくさんの人たちの感情とか、想いとか、そういうものが詰まっていて考えさせられる本だと思います。私にとっては忘れられないシリーズものになりました。

Posted byブクログ

2009/12/30

読み終わってしまった・・・もう続きがないのが寂しい。 チャグムも帝も自分の理想の国を作るっていう点では一緒。方向が違うだけ。でも、この差が悲しいなぁ~ 最後に・・・・やっぱり面白かった!!!

Posted byブクログ

2009/12/14

守り人シリーズ10冊目にして、完結編です。 後半のバルサとタンダの姿には胸がいっぱいになりました。チャグムも本当に成長しました。 なんだか長い旅を終えたような読後感で、満足でもあり、(もう終わりかと思うと)寂しくもあります。 このシリーズに出会えてよかったです。

Posted byブクログ

2009/11/26

終わったなあ、となんだかほうっとしてっしまう。 これからもバルサやチャグムは生き続けるんだ、という終わり方。 でもチャグムがどんな帝になるのか、バルサは旅を続けるのか、新しい話の元はいくらでもあるからこれで終わりなのが寂しい。

Posted byブクログ

2009/11/22

全3部となっていますが、前作の「蒼路の旅人」も「天と地の守り人」の序章となっているので全4部とも言えると思います。 全4部とも言える大きな物語はとても壮大でワクワクしました。 バルサ、チャグム、タンダ、トロガイ、シュガ、ヒュウゴなどの登場人物それぞれの戦いが様々な角度で描かれ、最...

全3部となっていますが、前作の「蒼路の旅人」も「天と地の守り人」の序章となっているので全4部とも言えると思います。 全4部とも言える大きな物語はとても壮大でワクワクしました。 バルサ、チャグム、タンダ、トロガイ、シュガ、ヒュウゴなどの登場人物それぞれの戦いが様々な角度で描かれ、最後に向って収束していく様は壮大で面白く、最後の物語に相応しいなと思いました。 また、色々な意味で「天と地」が出てきて、タイトルの意味も深いな~と思いました。 そして、物語の最後の一文が素晴らしく、ぐっときました。 今作では今まで冷徹な面しか見れず、本当のところがよく分からなかった帝の一面が垣間見れたのが良かったです。 帝も帝で過酷な運命を担い、自分自身を信じてきて今の帝になっているのだなと思うと誰よりも孤独で悲しい人だったんだなと思いました。 そんな帝とは違うものを見て来たチャグムは、今作でもさらにたくましくなり、傷つき苦悩しながらも立派な若者になっていく様はとても格好良かったです。 チャグムの゛ホイ"も見事でした。 満足度は★★★★★。 このシリーズを読めてとても幸せでした。

Posted byブクログ

2009/10/07

おそらく、これからもいつか突然読みたくなる名作の一つ。 ルイスの「ナルニア」 寺村輝夫の「ぼくは王さま」 に続いて いつか自分に子どもができて オススメの本を聞かれたら真っ先に挙げたいシリーズでもある。 アニメ続編やってくれないのかなあ・・・。

Posted byブクログ

2009/10/07

2009.09 この巻が1番好きかも。チャグムは本当に大人になった(その分バルサが…あわわ)帝は小者の印象の、はっきり言って嫌な奴だったけれど、最後の最後は自分の信念を通したんだなぁ。 2009.10 再読

Posted byブクログ

2009/10/04

「精霊の守り人」にはじまり、10年にわたる「守り人・旅人シリーズ」もいよいよ最終巻。 ナユグの春の訪れにサグの世界が揺れ動き、父と向き合うチャグム、草兵として負傷しタンダを介護するバルサ。 交わりあう世界と国々の思惑。 新ヨゴ王国は新たな局面へと向かう。

Posted byブクログ

2009/10/07

最後まで読んでしまったこの物語の強さに改めて脱帽 いろんな事があったけど、それを語れる相手がいることは素晴らしいよね、と最後の一文を読んで安心した次第です それにしても帝の姿に戦時下の昭和天皇の姿を重ねて見てしまうのは私だけ? そもそも祖先が大陸からやってきて祭祀を司り、...

最後まで読んでしまったこの物語の強さに改めて脱帽 いろんな事があったけど、それを語れる相手がいることは素晴らしいよね、と最後の一文を読んで安心した次第です それにしても帝の姿に戦時下の昭和天皇の姿を重ねて見てしまうのは私だけ? そもそも祖先が大陸からやってきて祭祀を司り、「神聖にして侵す可からず」な方で穢れを忌み嫌い必要とあらば息子も切り捨てる  なーんてどこで聞いたたことのある設定ではありませんか。 チャグムの目指す「新しい国」は人間宣言した後の皇室のようだし、 元来王位に興味の無かったチャグムがその位に就いた理由もなんだか皇室廃止論を止めた最大の理由にも読めるんだよなぁ 文化人類学者でもある上橋さんはこういう形で「日本」という国を物語に委嘱して語らせているのかなぁと感じました。 なにはともあれ長い旅が終わって一息つく思いです

Posted byブクログ