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天と地の守り人(第三部) 偕成社ワンダーランド34
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天と地の守り人(第三部) 偕成社ワンダーランド34

上橋菜穂子【作】, 二木真希子【絵】

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天と地の守り人(第三部) 偕成社ワンダーランド34

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 偕成社
発売年月日 2007/03/01
JAN 9784035403401

天と地の守り人(第三部)

¥1,650

商品レビュー

4.7

81件のお客様レビュー

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2023/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本編完結。 チャグムの成長に涙無くしては読めなかった。 初陣だと言うのに投石器に火矢を放てと的確であったろう指示をだし、カームに最後尾へ。と言われるが「異国の兵士たちが、わが国のために命をかけてくれているときに、最後尾でぬくぬくと馬車にひそんでいるつもりなどない。」と、挙句兵士の危険を察知し「志しあらば、われにつづけ!」っと自ら飛び込んで行く。 出来過ぎな感じはあるが、さぞ士気も上がるだろう。 怪我はしたが、帝の元へ。汚れたままの姿で現れたチャグムに穢れを持ち込むとは等、この後に及んで言い出す帝に、「都の外、見捨てられたこの国の大半が、このにおいに満ちている。ここにある清らかな者たちは、誰一人かいだことのないにおいでしょう。謁見の間位、この匂いをかいでも、ばちはあたりますまい!」とキレずに嫌味を言ったチャグムにスカッとした! 更に鎖国なんて阿呆な事をしてたせいで、色々知らない帝達にロタとカンバルの同盟、タルシユの動向を伝えると動揺が走り、止めに「父上、青弓川が氾濫します。」っとトドメを刺す。 シュガは以前に気付き何故こんな危険な所に都を?と調べると、天の災いを防いでこその、星読み。ながされるなら、ほろびよ、都…。っとの言葉を見つける。星読みの祖、カッケェ!(笑) さて、清らかな帝は宮と共に水に浸かってお隠れになりました。最後まで天子として貫いたんだが、滑稽だ。 タンダも無事生きてたし、バルサは壊死しかけたタンダの腕を一瞬の躊躇いもなく切り落とすし、良かったよ。 けど、バルサ姉さん続けるのね用心棒。 妹と弟に花畑へ連れ出し外の世界を見せ「私が帝になったら、花の季節には野に遊び、雪がくれば雪遊びができるようにしてみせる。」っと改革を宣言。顔をおおう薄布も拒否。 これから新ヨゴはチャグムの手により良い国になって行くんでしょうね。 ロタもカンバルもチャグムの国を下に見ることなんてないでょうし。 バルサとも気軽にとは行かずとも、会える様になれば良いのにな。

Posted by ブクログ

2023/02/01

バルサとタンダが一緒になったのが、一番よかった。 チャグムが、新ヨゴ国を良い国にし、バルサとの交流を持って生活できればと願います。

Posted by ブクログ

2022/07/29

「戦」 手入れされていない家には。 今まで離れていても必ず帰る場所となっていたうえ、迎える者が居てくれた安心感を失うというのは辛いだろ。 誰も素顔を知らないという事は、何かあった時に本当に本人なのか知る術が無いという事か。 「死をこえて」 生きて出会うために探しに。 絶望的な状...

「戦」 手入れされていない家には。 今まで離れていても必ず帰る場所となっていたうえ、迎える者が居てくれた安心感を失うというのは辛いだろ。 誰も素顔を知らないという事は、何かあった時に本当に本人なのか知る術が無いという事か。 「死をこえて」 生きて出会うために探しに。 絶望的な状況であろうと最期の瞬間に会えなかったとしても、せめて対面したい思いのほうが強いのだろう。 自身も傷を負っているのに他人の事を思えるのは本当にお人好しだが、らしい事ではあるな。 「天をいく者、地をいく者」 帰還し伝えられる現実とは。 これまでの人生で帝として穢れを嫌い、見ることなどなく生きてきたからこそ選ばざる得ない選択なのかもな。 幼い頃に不本意にも外の世界を知っていたからこそ、自らの意思で切り開けた道なのかもな。 「奔流きたる」 最期まで残っていた者たち。 皆に出ていくよう言ったということは逃げるタイミングはあったのだろうが、皆最期を共にしたかったのかも。 いくら自国の者達を守るためとはいえ、大勢の人が亡くなった事を喜ぶことはできないだろ。 「若葉萌ゆ」 闘いが終わった後も忙しく。 泥臭く必死に行った事も全て物語になると、とても神々しく人ならざる者のように語られるのは悲しいだろう。 これから先の未来を担うにあたって、今までとは全く異なる国をつくりあげていくだろうな。 「青霧山脈のふもとの家」 壊すのは簡単だが再建には。 最期に見た景色が火に巻かれた故郷なのだから、何一つ残っていなくとも帰ってこれたことが嬉しいだろうな。 一度経験した不安は拭うには時間はかかるだろうが、ゆっくりと過ごすのもいいことだろう。

Posted by ブクログ

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