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決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー

4.3

187件のお客様レビュー

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2022/08/23

内容(「BOOK」データベースより) 昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた…。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を...

内容(「BOOK」データベースより) 昭和二十年八月六日、広島に原爆投下、そして、ソ連軍の満州侵略と、最早日本の命運は尽きた…。しかるに日本政府は、徹底抗戦を叫ぶ陸軍に引きずられ、先に出されたポツダム宣言に対し判断を決められない。八月十五日をめぐる二十四時間を、綿密な取材と証言を基に再現する、史上最も長い一日を活写したノンフィクション。

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2022/08/17

ポツダム宣言受諾・玉音放送 歴史の授業で、誰しも習い、知っている出来事。 しかしながら、その裏でこんなにも劇的な、緊迫感に満ちた動きがあったとは…。 誰もが自分の信じる道を、文字通り命がけで進んでいこうとし、私利私欲・損得勘定で動いた人は皆無。 だからこそ、悲劇的で切ない結末を迎...

ポツダム宣言受諾・玉音放送 歴史の授業で、誰しも習い、知っている出来事。 しかしながら、その裏でこんなにも劇的な、緊迫感に満ちた動きがあったとは…。 誰もが自分の信じる道を、文字通り命がけで進んでいこうとし、私利私欲・損得勘定で動いた人は皆無。 だからこそ、悲劇的で切ない結末を迎える人も少なくない。 入念な取材と、筆者の巧みな表現力の賜物か、ぐいぐいと引き込まれた。 日本人として、もっと早くに読んでおくべき一冊だと感じた。

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2022/08/15

阿南陸相が主人公の映画版と違い、井田中佐、竹下中佐ら後の証言者の行動に焦点が当てられている。わずかではあるが叛乱将校の心境を窺い知ることができたように思う。

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2022/08/17

これは本当に事実なのかと疑問に思ってしまうほどドラマチックな1日の話。 日本の行く先の方向性を決定づけたこの日は、薄氷を踏むような綱渡りの1日だったのだと初めて知った。 ここまで引っ張って戦況を悪化させてしまったことを思うと、やっぱり日本人の組織は撤退判断が苦手なのかな。

Posted byブクログ

2022/05/16

「忍び難きを忍び、•••」昭和天皇の玉音録音放送がラジオから流れた日、日本国民が無条件降伏の終戦宣言を聞く正午までに、日本国、国民の命運を定める長い1日に起こった出来事を天皇陛下、鈴木内閣閣僚、陸海軍将校達の国を愛する強い思いを通して、叙事的に感動的に描いている。 昭和天皇の国民...

「忍び難きを忍び、•••」昭和天皇の玉音録音放送がラジオから流れた日、日本国民が無条件降伏の終戦宣言を聞く正午までに、日本国、国民の命運を定める長い1日に起こった出来事を天皇陛下、鈴木内閣閣僚、陸海軍将校達の国を愛する強い思いを通して、叙事的に感動的に描いている。 昭和天皇の国民を想う心、鈴木首相の国を思う心、阿南陸軍大臣や青年将校達の国体を思う心、それぞれの思いが根底で繋がるのは強い愛国心であった。 今の日本を取り巻く国際環境では他国から侵略されることが起こりうる、このような愛国心が国民に芽生え、国を救えるだろうか?歴史の転換点を見過ごすことなく、国を守るという平和を守るという意識愛国心を持っていたい。

Posted byブクログ

2022/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『本書は単に「終戦の日」の思い出ばなしを羅列したものではない。いま まで埋もれていた資料をもとに、日本人の精神構造を主題にして構成した、二十四幕の 長篇ドラマ"なのである。』 という冒頭の文章が正にこの本はなにかということを 端的に表現してくれている。 『ここに登場する人物は、それぞれ自分のもっている”日本的忠誠心”にしたがって行動し、ぶつかりあっている。だが、ぜんたいをマクロ的に観察し、冷静な判断をくだす という大政治家、大監督がいなかった。そのため、同様の事態におちいった他の国々の 場合にはみられない独自の喜劇と悲劇が、出演者の意思にかかわりなく、いたるところ でおこった。それだけに、このドラマはスリルとサスペンスにみちた場面を展開した。 「もはや戦後ではない」といわれるが、この敗戦という大激震のの ち、現在もなお目にみえないところで余震"がつづいているのである。』 読んでいて終始苦しい本だった。 誰が間違っているという訳でもなく、 真剣に考えて動いているのに悲劇に進んでしまう。 こんな長い一日があったことを、日本人の多くが知らないだろう。 全員が知るべきであると思う。 内容は苦しいものだが、文章はとても読みやすく わかりやすくて非常に良い。

Posted byブクログ

2022/04/20

言葉が難しく、読み方や意味を調べながら読んだ。ウクライナとロシアの戦争中の時に読めてよかった。終戦に至る時にこれほど大変な事件になるのかと、思った。日本は戦後70年以上経っているから昔の話のように思うが、戦争勃発してしまうことの怖さも感じた。

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2021/12/20

終戦日である8月15日をめぐる24時間を書いたノンフィクション。 あ〜…時間がかかってしまった。 私の知識不足もあり、一字一句読んでも、また前に戻り一字一句読む。 それでも全てを理解できていない私…(泣) というわけで、評価が付けられません。 『戦争』ひとつの目的=『勝利』...

終戦日である8月15日をめぐる24時間を書いたノンフィクション。 あ〜…時間がかかってしまった。 私の知識不足もあり、一字一句読んでも、また前に戻り一字一句読む。 それでも全てを理解できていない私…(泣) というわけで、評価が付けられません。 『戦争』ひとつの目的=『勝利』に向かって突き進んで、それが不意に終わってしまった…その時の心情。 人それぞれ捉え方や感じ方は違っていても、それぞれの人が信念を持ち行動をする強さに感動しました。 ちょっと…映画を見て出直してきます。

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2021/12/18

日本のいちばん長い日 妻の祖母が、終戦記念日ではなく、敗戦記念日であると仰っており、先の戦争がどのように終わったのかということに興味を持ち、本書を手に取った。本書は、1945年8月14日の夜から8月15日の正午にかけて、日本が戦争を終わらせることを決めた長い1日のお話である。実...

日本のいちばん長い日 妻の祖母が、終戦記念日ではなく、敗戦記念日であると仰っており、先の戦争がどのように終わったのかということに興味を持ち、本書を手に取った。本書は、1945年8月14日の夜から8月15日の正午にかけて、日本が戦争を終わらせることを決めた長い1日のお話である。実は、この日、皇居内の近衛兵がポツダム宣言受諾を拒否するためにクーデターを起こしている。そのクーデターの先導者の発想が興味深かった。彼らの目的は天皇を囲い込み、ポツダム宣言の受諾を撤回させ、玉砕してでも最後まで戦い抜くことであった。神の国である日本が自ら負けを認めることは矛盾であり、万世一系の天皇家の名をも穢すものであるというのである。そうした思考の中で、ポツダム宣言を受諾することを決めた昭和天皇をも逆賊とするという思考のアクロバシーにはとても驚いた。

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2021/12/13

迂闊にも今に至るまで読んでこなかったのですが、読み通しました。敗色濃厚となり、ポツダム宣言受諾と玉音放送に向けた8月15日をめぐる24時間を詳細に描き出すもの。 この期に及んでもさまざまな策動があったことは知っていたものの、これほど被害者や自決者を出していたとは知りませんでした。...

迂闊にも今に至るまで読んでこなかったのですが、読み通しました。敗色濃厚となり、ポツダム宣言受諾と玉音放送に向けた8月15日をめぐる24時間を詳細に描き出すもの。 この期に及んでもさまざまな策動があったことは知っていたものの、これほど被害者や自決者を出していたとは知りませんでした。なんといいますか、言葉がない。

Posted byブクログ