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決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー

4.3

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

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2023/02/19

ポツダム宣言受諾や玉音放送の内容を巡る要人の議論、宮城占拠、玉音放送阻止のための軍人の暴走―。終戦間際の日本に何が起きていたのか。教科書では描かれない、一歩間違えば、今日の日本はなかったであろうと思われる、運命の一日が描かれる。

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2023/02/18

昭和二十年八月十四日 午後一時から 十五日正午の玉音放送までのドキュメンタリー。 政府、軍部、NHKで何が起こったのかを筆者が関係者存命中に取材をし一時間ごとの章立てで話が進む。 ポツダム宣言を受諾するか否か、詔書の文章で紛糾する議会、聖断に納得できず蜂起する青年将校、様々な思...

昭和二十年八月十四日 午後一時から 十五日正午の玉音放送までのドキュメンタリー。 政府、軍部、NHKで何が起こったのかを筆者が関係者存命中に取材をし一時間ごとの章立てで話が進む。 ポツダム宣言を受諾するか否か、詔書の文章で紛糾する議会、聖断に納得できず蜂起する青年将校、様々な思いを抱えた人々が作るドラマが生々しい。 文章は非常に淡々としていますが、緊迫感溢れる文章でグングン読ませます。 24時間をほぼ300ページで書いているので1時間約15ページという構成も読み易い要因か。 筆者も文中に書いているが当事者の記憶が曖昧な部分や語りたくない部分もあるので、本書の内容が完全な真実か否かは不明であるが、この一日の間に苦悩し判断し行動した人々のドラマとしては大変面白く読みました。 しかし登場人物も多く話が複雑なので再読せねば読み飛ばしてしまっている内容があるような気がする。

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2023/02/07

何年か前に、書棚に突っ込んでいたのを ひょいと 読み始めたのですが いゃあ これが 面白くて 興味深くて 昭和二十年八月十五日を たっぷり 味合わせてもらえました その臨場感が すばらしい 当たり前のことですが 1941年(昭和16年)12月8日 開戦 1945年(昭和20年...

何年か前に、書棚に突っ込んでいたのを ひょいと 読み始めたのですが いゃあ これが 面白くて 興味深くて 昭和二十年八月十五日を たっぷり 味合わせてもらえました その臨場感が すばらしい 当たり前のことですが 1941年(昭和16年)12月8日 開戦 1945年(昭和20年)6月23日 沖縄 1945年(昭和20年)8月6日  広島 1945年(昭和20年)6月9日 長崎 それぞれの「いちばん長い日」が あることを 改めて意識させてもらいました どんな戦争にも始まりはある、 けれども どんな戦争にも終わりはない 誰の言葉であったのか 定かではありませんが ほんとうに その通りだと つくづく思います

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2023/01/04

映画にもなった作品。 終戦の日、舞台裏で多くの人たちの思惑が交錯していたことを、この本で初めて知りました。 終戦から80近くたちますが、日本人として読んでおくべき一冊だと思います。 現在の他国にも言えますが、国の都合で若者たちにどのような「教育」をするかによって、その世代の価値観...

映画にもなった作品。 終戦の日、舞台裏で多くの人たちの思惑が交錯していたことを、この本で初めて知りました。 終戦から80近くたちますが、日本人として読んでおくべき一冊だと思います。 現在の他国にも言えますが、国の都合で若者たちにどのような「教育」をするかによって、その世代の価値観に大きく影響するのだと改めて痛感しました。

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2022/12/04

8月15日を前にこの本を読む。ポツダム宣言の受諾決定から昭和天皇の玉音放送までの24時間を関係者への詳細なインタビューで描き出す力作。教科書ではたった二、三行の出来事だけど終戦という決定がいかに難しいものだったのかよくわかる。そしていまこの本を読むとやはり思考はロシア・ウクライナ...

8月15日を前にこの本を読む。ポツダム宣言の受諾決定から昭和天皇の玉音放送までの24時間を関係者への詳細なインタビューで描き出す力作。教科書ではたった二、三行の出来事だけど終戦という決定がいかに難しいものだったのかよくわかる。そしていまこの本を読むとやはり思考はロシア・ウクライナに飛ぶ。トップ一人の暴走だけで国という巨大な何かが動き続けられる訳ではなく止まるにしても様々な勢力や個人の利害や価値観が絡んでいる難しさがあるはず。そして、市民に思いを馳せる人はいても実体としての市民が登場し得ない物語としてしか歴史は構成できないのか。

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2022/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2022/11/10 読了  太平洋戦争の最後の一日、聖断決定から玉音放送に至るまでの24時間が生々しく活写されている。クーデターを起こしてまで、近衛師団長を斬殺してまで戦争を継続しようとする若手幹部将校の振る舞いには狂気を感ずるが、そこまで追い込んでしまった世間の空気も罪深いと思う。

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2022/10/17

読み切った! もっとヘビーなものかと思っていたが、物語性もあり、章ごとも短く、無事読み切ることができた。 「天皇が神」という時代があったーーー 本当にそんな時代があったんだ。 庶民ではなく、国の中枢視点で描いた作品。 何にせよ、登場人物が多い。 とてもではないが、覚えきれな...

読み切った! もっとヘビーなものかと思っていたが、物語性もあり、章ごとも短く、無事読み切ることができた。 「天皇が神」という時代があったーーー 本当にそんな時代があったんだ。 庶民ではなく、国の中枢視点で描いた作品。 何にせよ、登場人物が多い。 とてもではないが、覚えきれない。 その上、役職による上下関係、相関関係が分かりにくい。 「どっちが偉いの?」 「この人らはどんな関係?」 という思いが読書中、常に付きまとった。 そんな多い登場人物の中で、あえて主人公を指すのであれば、やはり"阿南陸相"だろう。 なぜって? 表紙の一番上、センターに顔写真があるからねw …はさて置き、著者のクローズアップっぷりは明らか。 おそらくは映画版でも彼を演じる役者がエンドロールの最初だろう。 二回目は早いうちに読まないとまたもや登場人物の波に揉まれてしまうと予想される。 にしても本当にクーデターが起きていたとは。 歴史とは本当に興味深い。 ーーーーーーーーーーーー 個人的に、阿南陸相以外の覚えておくべき人物は以下。 ・鈴木首相ーーー言葉少なめな飄々としたおじいちゃん首相だが、天皇の権威をうまいこと使った ・畑中少将ーーークーデターの首謀者。周りを巻き込む。彼の勘違い(すれ違い)が大きな悲劇を生む ・田中軍司令ーーー後半大活躍。偉い人。 ・他、名前だけ残ってる人ら。 井田中佐、竹下中佐、迫水書記官長、徳川侍従、米内海相

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2022/09/14

8月15日は終戦記念日。昭和20年のこの日の24時間を証言に基づいて作られた作品です。読み応えがあり、タイトル同様、最終ページまで長く感じられました。 学生のとき、歴史の授業で「ポツダム宣言」を受け入れ日本は敗戦国となり、終戦を迎えたと習う。明らかに日本の政治を動かす人々、軍隊...

8月15日は終戦記念日。昭和20年のこの日の24時間を証言に基づいて作られた作品です。読み応えがあり、タイトル同様、最終ページまで長く感じられました。 学生のとき、歴史の授業で「ポツダム宣言」を受け入れ日本は敗戦国となり、終戦を迎えたと習う。明らかに日本の政治を動かす人々、軍隊の人々がみんな同じ意見で受け入れてすんなり終わったような話しか聞かなかった。本当はまったく違う。汗を流し、血を流し、ぶつかり合いながら無条件降伏をしました。死ななくても、自決しなくても良い人たちもいた。昭和天皇が日本国民を大切に思い、日本の将来を思い、平和を願った8月15日。平成、令和の天皇も平和を願っている。でも今は願うだけでは平和は訪れないような世界となっている。 無条件降伏したにもかかわらず、戦争を忘れるくらい、日本は本当に猛スピードで復興し世界に誇れる技術や産業を作ってきたと思います。でも、戦争は忘れてはいけない。戦時中を生き抜いてきた人がどんどんいなくなっている現在、戦後に生まれた日本人には必ず読んで欲しい半藤さんの作品だと思いました。

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2022/08/28

毎年8月は戦争に関する本を読む。 半藤一利の名著。日本人の必読書。 敗色濃厚になり天皇は連合国のポツダム宣言を受諾することやむを得ずとの意思を明確にしたが、あくまで国体の維持を主張する陸軍省をはじめとする玉砕派と、クーデターもやむを得ずという一部軍隊が皇居の近衛指令隊が玉音放送を...

毎年8月は戦争に関する本を読む。 半藤一利の名著。日本人の必読書。 敗色濃厚になり天皇は連合国のポツダム宣言を受諾することやむを得ずとの意思を明確にしたが、あくまで国体の維持を主張する陸軍省をはじめとする玉砕派と、クーデターもやむを得ずという一部軍隊が皇居の近衛指令隊が玉音放送を阻止戦と内乱をお起こす。 8月15日正午の玉音放送の直前まで緊迫した状況にあった事実としての記録。 

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2022/08/28

audibleで視聴 岡本喜八監督の映画を以前見て感激したこともあり、ずっと読みたかった作品。 終戦期の最も混乱した時期だったのだろう。 どれだけ敗色濃厚となっても軍部は戦いをやめたくない、その中で天皇の冷静さは際立っている。 天皇は国民をダメージを基準に判断しようとし、 軍部は...

audibleで視聴 岡本喜八監督の映画を以前見て感激したこともあり、ずっと読みたかった作品。 終戦期の最も混乱した時期だったのだろう。 どれだけ敗色濃厚となっても軍部は戦いをやめたくない、その中で天皇の冷静さは際立っている。 天皇は国民をダメージを基準に判断しようとし、 軍部は国体護持が全てであり、国民生活についてはほとんど無視している。 死中に活を求めるというスローガンを何度聞いただろう。頑張ったら何とかなる、最後まで諦めるなという意味だろうが、この言葉を唱えることにより現実を見ず思考停止して、自説を押し通す。やりきれない。 天皇の冷静な強い気持ち、首相の老獪な政治力、お陰で日本はあのタイミングで戦争を終わらせることができた。遅れればソ連とアメリカの分割統治になっていたかもしれない。 他にももしこれが実行されていたら、という危ない橋がいくつもあった。 幸運もあっただろう

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