決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー
昭和二十年八月十四日 午後一時から 十五日正午の玉音放送までのドキュメンタリー。 政府、軍部、NHKで何が起こったのかを筆者が関係者存命中に取材をし一時間ごとの章立てで話が進む。 ポツダム宣言を受諾するか否か、詔書の文章で紛糾する議会、聖断に納得できず蜂起する青年将校、様々な思い...
昭和二十年八月十四日 午後一時から 十五日正午の玉音放送までのドキュメンタリー。 政府、軍部、NHKで何が起こったのかを筆者が関係者存命中に取材をし一時間ごとの章立てで話が進む。 ポツダム宣言を受諾するか否か、詔書の文章で紛糾する議会、聖断に納得できず蜂起する青年将校、様々な思いを抱えた人々が作るドラマが生々しい。 文章は非常に淡々としていますが、緊迫感溢れる文章でグングン読ませます。 24時間をほぼ300ページで書いているので1時間約15ページという構成も読み易い要因か。 筆者も文中に書いているが当事者の記憶が曖昧な部分や語りたくない部分もあるので、本書の内容が完全な真実か否かは不明であるが、この一日の間に苦悩し判断し行動した人々のドラマとしては大変面白く読みました。 しかし登場人物も多く話が複雑なので再読せねば読み飛ばしてしまっている内容があるような気がする。。。
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読みごたえのある本です。 終戦直前の混沌緊迫した24hours。 膨大な取材量をもとに、日本の歴史が大きく転換した瞬間を忠実に再現しています。 登場人物が多すぎて、「主要人名索引」を活用しなければ、訳がわからなくなります。 反乱は許されることではないが、反乱者も日本の未来...
読みごたえのある本です。 終戦直前の混沌緊迫した24hours。 膨大な取材量をもとに、日本の歴史が大きく転換した瞬間を忠実に再現しています。 登場人物が多すぎて、「主要人名索引」を活用しなければ、訳がわからなくなります。 反乱は許されることではないが、反乱者も日本の未来を真剣に考えてたからこそ、そういう行動に移ってしまったわけで、一概に彼らを責められないでしょう。 終戦前夜に死を覚悟しながら、日本の未来のために動いた人達がいたからこそ、今の日本があり、今の僕があるんですよね。 僕が惹かれたのは迫水書記官です。 裏方の事務官だから、おそらく死ぬほど忙しかったでしょう。 こういう歴史は学校では習いません。 でも、こういう歴史こそ語り継がれなければいけないと思います。
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1945年8月14日正午から翌15日正午の玉音放送までの24時間を綿密な取材と証言を基に再現したドキュメンタリー。 戦争継続を主張する一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となり起こしたクーデター未遂事件(宮城事件)を軸に話は進む。 終戦派・継続派の息詰まる攻防、国家存亡の危機...
1945年8月14日正午から翌15日正午の玉音放送までの24時間を綿密な取材と証言を基に再現したドキュメンタリー。 戦争継続を主張する一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となり起こしたクーデター未遂事件(宮城事件)を軸に話は進む。 終戦派・継続派の息詰まる攻防、国家存亡の危機に生死を懸けて自分の信念を貫く姿。 こんなに手に汗を握りながら読んだ本はこれまで無かった。
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↓こちらを登録したいのにできませんよ。おかしいなぁ。 「日本のいちばん醜い日 」鬼塚英昭 ISBN:4880862169 「天皇のロザリオ 上巻 日本キリスト教国化の策謀」
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昭和20年8月15日の一部陸軍将校によるクーデター未遂事件。本当にこんなことがあったんだろうかと愕然とした。今の平和な世から考えれば想像もつかないことだが,平和な世になったからこそ,二度と暴走しないために歴史の過ちを知っておくべきである。
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夏になると読みたくなる本。 今年はあの報道もあったのでいろいろ考えました。 あまり上手だとはおもわないのですが。
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日本軍関係では精力的に本を出している方ですが、地の文に個人の価値判断が出すぎていて、私は好きではありません(文章がちょっと陶酔気味というかき美文調というか……)。とは言え、その時代を生きた人の生の言葉を採集しているという点では貴重かと。宮城事件については読んでみたかったので、面白...
日本軍関係では精力的に本を出している方ですが、地の文に個人の価値判断が出すぎていて、私は好きではありません(文章がちょっと陶酔気味というかき美文調というか……)。とは言え、その時代を生きた人の生の言葉を採集しているという点では貴重かと。宮城事件については読んでみたかったので、面白かった。語り口で☆ひとつマイナス、でも読む価値はあるかなと思います。もう少し淡々と書いてくれるといいんですけどねー。
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