決定版 日本のいちばん長い日 の商品レビュー
半藤一利さん「日本のいちばん長い日」 10年以上前に一度読み映画も観た作品。 来年戦後80年の節目に当たるが今回は再読なのであえて8月6日から15日まで79年前の当日にあったことをその日毎に調べながらこの作品を読んでみる事にしてみた。そうする事で臨場感やリアルさや緊迫感がより伝わ...
半藤一利さん「日本のいちばん長い日」 10年以上前に一度読み映画も観た作品。 来年戦後80年の節目に当たるが今回は再読なのであえて8月6日から15日まで79年前の当日にあったことをその日毎に調べながらこの作品を読んでみる事にしてみた。そうする事で臨場感やリアルさや緊迫感がより伝わってくるのでは?と思いそうして読んでみた。 79年前の今日、天皇の玉音放送により戦争の終戦をむかえたわけだがその終戦に向けての天皇、内閣、軍部の混沌が描かれており、14日~15日にかけては1時間毎に人々の感情や行動が脈々と叙事されている。 個人的な善悪や肯定否定は控えるが、事実としてこのような事が広島に原爆投下されてから8月15日の無条件降伏までの間にあったという事が激動すぎる。 本日正午に追悼の意を表すサイレンを高校野球中継中に聴きながら、やはり繰り返してはいけない歴史である事を強く感じた。近いうちに靖国神社にも参拝し、今現在戦争のない平和な日本の礎を作ってくださった方々の霊に感謝の言葉を届けにいこうと思っている。 来年は戦後80年の節目にあたる年。 戦争体験を持つ方々も少なくなってきている今、自分達が文献や小説や体験談等から勉強して理解して次の世代に受け継いでいかないとと思う。 希薄にしてはいけない、忘れてはいけない歴史だと思うから。 そして繰り返してはいけないと思うからこそ読んだり知ったりするのは辛さを伴うが深く踏み込まなければいけないとも感じている。
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学生のときに読んでおけばよかった本。 映画が好きなんだけど、この機会に本を読もうと。 映画だけでない、葛藤や出来事がいくつもありました。 とは言え全体の感想をば。 学校で習う終戦はすっと進む。原爆→終戦って感じに。 その期間の濃密な舞台裏が描かれている。玉音放送がまでに命をかけ...
学生のときに読んでおけばよかった本。 映画が好きなんだけど、この機会に本を読もうと。 映画だけでない、葛藤や出来事がいくつもありました。 とは言え全体の感想をば。 学校で習う終戦はすっと進む。原爆→終戦って感じに。 その期間の濃密な舞台裏が描かれている。玉音放送がまでに命をかけた人の数日間たるや。 特に阿南陸相の究極の板挟み状態というか。 これほど劇的な出来事ってあるのかな。
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夏のこの時期は戦争に関する本を読んで同じ轍を踏まないように歴史を顧みたいと思っている。 日本のいちばん長い日は玉音放送までの1日を記録した本で、あの1日の生々しく暴力や思惑が渦巻くやり取りが描かれている。 玉音放送は速やかに決定され実施されたかと思っていたが全くそうではない。...
夏のこの時期は戦争に関する本を読んで同じ轍を踏まないように歴史を顧みたいと思っている。 日本のいちばん長い日は玉音放送までの1日を記録した本で、あの1日の生々しく暴力や思惑が渦巻くやり取りが描かれている。 玉音放送は速やかに決定され実施されたかと思っていたが全くそうではない。どんな思想も暴走することがこの本からの一番の教訓なんじゃないかと思う。愛国心やナショナリズムも過激化し暴走したらただの危険な思想だが、それは誰もが陥る可能性がある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日英中ソと対峙した日本、そして敗戦濃厚となる。その首脳陣(鈴木総理、東郷外相、阿南陸相、etc。)にはそれぞれの大儀がある。ポツダム宣言受諾か否か。一番の目的は天皇を中心とした国体護持だった。そしてエノラ・ゲイから落とされる原子爆弾(8月6日)、さらに長崎(8月9日)。日本はポツダム宣言受諾を決定した。8月15日の玉音放送の前日、一部の陸軍将校と近衛師団のクーデター、森中将を殺害、阿南陸相の自刃、本当に長い1日だった。youtubeで昭和天皇の詔書を聴いてみた。我がご先祖達は何を想ったのだろうか?⑤ 終戦放送 解説付き https://www.youtube.com/watch?v=vRqcZcK5cV8&t=4s
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長きに渡る第二次世界大戦、そして太平洋戦争のうち、ほんの24時間を描いたとは思えないほどの緊迫感でした。 やっぱり、平成に生まれ令和に生きる身では、戦争に対する本当の意味での理解は難しいです。今にしてみれば、いけなかったこと、間違っていたことという教訓や認識が当たり前になってい...
長きに渡る第二次世界大戦、そして太平洋戦争のうち、ほんの24時間を描いたとは思えないほどの緊迫感でした。 やっぱり、平成に生まれ令和に生きる身では、戦争に対する本当の意味での理解は難しいです。今にしてみれば、いけなかったこと、間違っていたことという教訓や認識が当たり前になっていますが、当時は本当に、心から正義という言葉を掲げ、望んで戦をしていた人たちも確かにいたのだと思います。 責任を負い、潔く退く、たとえば自決のような。そんなことを「美しい最期」としてよいのか今の時代ではもうわかりません。 けれどわたしも日本人なので、この時代の人々が後の世代に託したものや思いのようなものを考えると、やっぱり背筋が伸びるような気持ちになります。
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8月15日。この日の迎え方が大きく変わる一冊。日本人として知るべき歴史が多い。単純に広島長崎に原爆がおとされ、終戦に至ったではない。終戦を迎えるにも命をかけた戦いがあった。 この決断にも日本人として誇りを持つべき行動や先人の意思がある事を知った。単純に戦争を過ちとして捉えるので...
8月15日。この日の迎え方が大きく変わる一冊。日本人として知るべき歴史が多い。単純に広島長崎に原爆がおとされ、終戦に至ったではない。終戦を迎えるにも命をかけた戦いがあった。 この決断にも日本人として誇りを持つべき行動や先人の意思がある事を知った。単純に戦争を過ちとして捉えるのではなく、そこで命をかけて戦った人達に感謝し戦争のない世を継続するべく戦う決意をした。
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ポツダム宣言に対する判断を迫られるプロローグ、そして1945年8月14日正午から15日正午まで1時間ごとの終戦の日のノンフィクション。 ひとつひとつの状況が目に浮かび、ひとりひとりの気持ちが心に迫るようなリアルさです。 その瞬間瞬間の迷い、決断、それらが交わりあうタイミング。 ...
ポツダム宣言に対する判断を迫られるプロローグ、そして1945年8月14日正午から15日正午まで1時間ごとの終戦の日のノンフィクション。 ひとつひとつの状況が目に浮かび、ひとりひとりの気持ちが心に迫るようなリアルさです。 その瞬間瞬間の迷い、決断、それらが交わりあうタイミング。 その全てで歴史の流れができ、今がある。 今何をすべきなのか、何が正しいのか。 時代によって価値観は違い、その時は正しいと思っていても本当に正しかったのか、結果は後からでないとわからないのが怖いところだけど。 だからこそ、間違っていたと気づいたことから教訓を学び、正しかったことを学んでいくことが大切で、歴史を知る意義はそこにあるんだな、と思います。 戦争を学び、平和な世界が後世まで続くよう努力しなくてはいけないなと感じました。
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半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』文春文庫 読了。ポツダム宣言受諾の聖断から玉音放送までの二十四時間を記すノンフィクション。詔書策定や宮城事件等が同時進行し、実に長い一日。陸軍強硬派をいかに承服させるか緊迫感が伝わる。阿南陸相の遺書と辞世の句が印象的。聡明な人格を窺い知れる...
半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』文春文庫 読了。ポツダム宣言受諾の聖断から玉音放送までの二十四時間を記すノンフィクション。詔書策定や宮城事件等が同時進行し、実に長い一日。陸軍強硬派をいかに承服させるか緊迫感が伝わる。阿南陸相の遺書と辞世の句が印象的。聡明な人格を窺い知れる。
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難しい漢字が多くて非常に読みにくい文章にも関わらず、最後まで読んでしまった。 当時の日本人のなんとも烈しくことか…
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8/15は終戦の日ということは当たり前のように知っているが、その日に起こったことがこんなに多かったとは知らなかった。 戦争について実感を持って話すような経験は出来ないけれど、この本を読んでその一端でも知ることができてうれしい。 毎年8月に読みたくなるだろう本。
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