僕たちの戦争 の商品レビュー
舞台「The Winds of God」にそっくりなストーリーです。 まあ、タイムトリップで現代と過去の人物が入れ替わるという話は定番ではありますが・・・。 入れ替わった二人が、徐々に適応していく様が上手く描かれています。 激変するのではなく“徐々に”変わっていくという...
舞台「The Winds of God」にそっくりなストーリーです。 まあ、タイムトリップで現代と過去の人物が入れ替わるという話は定番ではありますが・・・。 入れ替わった二人が、徐々に適応していく様が上手く描かれています。 激変するのではなく“徐々に”変わっていくというところに感情移入できました。 ただ、ラストがどうしても納得できない。。。 私はこのラストは「元に戻る」という風に読めたのですが、そうなると彼女のお腹の子は? 吾一はそのまま死んでしまうの? そもそも、彼女は「どんな健太でもいい」って・・・それは本当に愛??? 面白かっただけに、もう少し書いて欲しかったなぁ・・・と。
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ラストがどうなるのかと気になって、1日で読みきりました。 読後感はイマイチかな、というのが読んだときの感想です。でも、話にちりばめられたエピソードとか、主人公2人の葛藤とかが面白かったです。
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タイムスリップもの。 ストーリーが「宮部みゆき」の「蒲生邸事件」と似ている。 21世紀の日本が(60年前に比べて) いかに自堕落で無秩序で、道義も節度もなくなってしまった事がわかります。 まだ貧しい頃の日本人が持っていた豊かな心・・・的な タイトルのセンスはないような気がしま...
タイムスリップもの。 ストーリーが「宮部みゆき」の「蒲生邸事件」と似ている。 21世紀の日本が(60年前に比べて) いかに自堕落で無秩序で、道義も節度もなくなってしまった事がわかります。 まだ貧しい頃の日本人が持っていた豊かな心・・・的な タイトルのセンスはないような気がします。
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上野樹里ちゃんと森山未来くんが主演のドラマも見ました。 荻原浩の作品の中で一番好きです! いきなり過去へ行ったら困るよな…。 いきなり現代に来たら困るよな…。 それを表現豊かに個性的に描いています。只のタイムトラベルじゃありません。 現代に来てしまった吾一、過去へ行ってしまった健...
上野樹里ちゃんと森山未来くんが主演のドラマも見ました。 荻原浩の作品の中で一番好きです! いきなり過去へ行ったら困るよな…。 いきなり現代に来たら困るよな…。 それを表現豊かに個性的に描いています。只のタイムトラベルじゃありません。 現代に来てしまった吾一、過去へ行ってしまった健太。それぞれの時代への馴染み方。 最後にミナミの元へ戻ってきたのは…どちらだったのでしょう?
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素晴らしい。 さくさく読めるのに泣けて、しみじみできて、自分の幸せを思って胸がじんとする。 だいたい荻原浩はずるいと思う。 文章のうまさ、なにげない言葉の伏線、登場人物の生き生きとしたところ。 どれをとってもうまいとしか言いようがない。 たぶんこの人が推理小説を書いたと...
素晴らしい。 さくさく読めるのに泣けて、しみじみできて、自分の幸せを思って胸がじんとする。 だいたい荻原浩はずるいと思う。 文章のうまさ、なにげない言葉の伏線、登場人物の生き生きとしたところ。 どれをとってもうまいとしか言いようがない。 たぶんこの人が推理小説を書いたとしたら、かなりすごいものが書けるのではなかろうかと思う。 とにかく、読んでほしい本。
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これはねー 今の生き方について考えさせられる。 深いよ。 こんなストーリーで表現する作者はスゴイ! 本より、2時間ドラマになってるから そっち見た方がいいかと思う。 私自身も本は読んでなくてドラマで見たから。 「どーなるんだろー!」っていうドキドキ感が すごくある作品だと思う...
これはねー 今の生き方について考えさせられる。 深いよ。 こんなストーリーで表現する作者はスゴイ! 本より、2時間ドラマになってるから そっち見た方がいいかと思う。 私自身も本は読んでなくてドラマで見たから。 「どーなるんだろー!」っていうドキドキ感が すごくある作品だと思う。
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アルバイトも辞めて無職の尾島健太は、サーフィンをやりに地元の茨城の海に来た。パドリングをして沖に出たのだが、突然コンクリートのような壁に襲われ視界が・・・・。 昭和19年終戦まじかのこの時代。石庭吾一は、土浦航空隊で初めて単独飛行の訓練を行っていた。しばらく海の方を飛んでいると...
アルバイトも辞めて無職の尾島健太は、サーフィンをやりに地元の茨城の海に来た。パドリングをして沖に出たのだが、突然コンクリートのような壁に襲われ視界が・・・・。 昭和19年終戦まじかのこの時代。石庭吾一は、土浦航空隊で初めて単独飛行の訓練を行っていた。しばらく海の方を飛んでいると閃光が走り世界が灰色に変わったそして激しいショックが襲う・・・。 健太が目覚めると、老婆と綺麗な少女の顔が服装はモンペ姿・・・。 吾一が目覚めると、白い天井に白い壁そして白衣姿の男女が・・・。 二人は、入れ替わったのだ。瓜二つの二人は、周囲から入れ替わった人物に間違われる。互いにその人物になろうと努力する。時は、どんどん流れて行く・・・。 現代と終戦間際の時代を舞台に、笑いと切なさが混同する愛と青春の戦争小説です。 第二次世界大戦物は、大嫌いな俺ですが読めましたね。この時代の国と国の戦いは、大量殺戮の時代ですよね。日本人が書くと戦争の悲惨さ国家と自分の身近の人のために戦う姿を書きますよね。戦争に負けた事により、日本が被害者みたいに書かれてるようにも感じられます。でも、この戦争のきっかけは、日本からもあるのでは?韓国・中国と進行して好き放題してたからなのでは?靖国参拝に何故怒るのかは、中国・韓国を初めとしたアジア諸国にした事を解れば納得するのでは?日本は、加害者であるという事をまず頭に入れて置かないといけないのでは? と、言う事で古いけど富田靖子主演の「南京大虐殺」を見るのをお薦めします。たぶんレンタルで見れると思うのですが・・・。 ん?真面目過ぎですか?たまには、いいでしょう?駄目?
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『荻原浩さんにハマって8冊目ですが、とっても素敵な内容でした。本当は凄く暗くて重い主題なのに、絶妙なバランスで息抜きもあって、読んでいて疲れません。知らないではすまされないことを沢山思い知りました。』
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終戦間際にタイムスリップした健太と現代にタイムスリップしてきた吾一。 吾一から見た現代、の方がついつい深いものを感じてしまいました。「おれたちは、日本をこんな世の中にするために戦ったのか・・・」
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いまどきの若者の健太と,昭和19年の軍国青年吾一が突然入れ替わるっていう小説によくありげなストーリーなんですが.. 戦争中の日本にいた人間たちは,しゃべり方や動作は爺むさく婆くさいけれど,俺たちとそんなに変わらない.いいやつもいれば,いやなやつもいる.俺たちと同じように笑って...
いまどきの若者の健太と,昭和19年の軍国青年吾一が突然入れ替わるっていう小説によくありげなストーリーなんですが.. 戦争中の日本にいた人間たちは,しゃべり方や動作は爺むさく婆くさいけれど,俺たちとそんなに変わらない.いいやつもいれば,いやなやつもいる.俺たちと同じように笑って,怒って,泣いて,悩んで,おびえて,信じて,誰かを好きになって,自分を認めてほしがって. 何かを間違えたんだ,どこかで何かを,ほんの少し間違えただけだ. 正しい戦争なんて,どこにもない.戦死に尊いも卑しいもない.責任者,出て来い! というくだりがこの小説のすべてです.今の私たちにとって戦争というものは「非日常」だけど,今の私たちはそれが「日常」であったときがあったということに,どんなアプローチ方法でもいいから触れてみる・考えをめぐらすべきだと思うのです.
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