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UNIXという考え方 の商品レビュー

4.2

78件のお客様レビュー

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    26

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2024/07/07

昔の名著を読んでみた。本書の原著は1996年発行(訳書である本書は2001年発行)なので、30年近くも前の本。さすがに古い本なので、何かに直接役立てようというより、読み物として歴史を感じられるような内容だった。 とはいえ、古い本にも関わらず、現在にも通じる内容が多い。「できるだ...

昔の名著を読んでみた。本書の原著は1996年発行(訳書である本書は2001年発行)なので、30年近くも前の本。さすがに古い本なので、何かに直接役立てようというより、読み物として歴史を感じられるような内容だった。 とはいえ、古い本にも関わらず、現在にも通じる内容が多い。「できるだけ早く試作する」はアジャイル開発、「ソフトウェアの梃子」はオープンソース文化を思い起こす。それにUNIXのパイプやリダイレクトの仕組みは画期的だったんだと改めて思う。「拘束的プログラム」についても、自分もサーバー管理をしていた際に書いていて、耳の痛い思いだった。 一方で、現在の高性能化したコンピューターでリソースのことを過剰に考えることもなさそうだし、シェルスクリプトも言うほど万能なものなのかと思う(シェルスクリプト以外に移植性を確保する手段が登場したからか)。 今当たり前に使っている技術が、昔はどんなだったのかを感じられたのは面白かった。 備忘録を兼ねて、本書で述べられている9つの定理と10の小定理を書いておく。 改めてこれらを見ると、オペレーティングシステムは文化、宗教なんだなと面白く思う。 【9つの定理】 1.Small is beautiful 2.一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる 3.できるだけ早く試作する 4.効率より移植性を優先する 5.数値データはASCIIフラットファイルに保存する 6.ソフトウェアを梃子として使う 7.シェルスクリプトによって梃子の効果と移植性を高める 8.過度の対話的インタフェースを避ける 9.すべてのプログラムをフィルタとして設計する 【10の小定理】 1.好みに応じて自分で環境を調整できるようにする 2.オペレーティングシステムのカーネルを小さく軽くする 3.小文字を使い、短く 4.森林を守る 5.沈黙は金 6.同時に考える 7.部分の総和は全体よりも大きい 8.90パーセントの解を目指す 9.劣るほうが優れている 10.階層的に考える

Posted byブクログ

2024/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●UNIXの考え方
UNIXに興味があり、Linuxを使っているが、考え方ってなんだろうと思い購入。小さければ小さいほどよい、早めに手をつける、枯れてるプログラムは信頼できるなど、とても心に響いた。UNIXと関係なく読んでもとても参考になる。B***


Posted byブクログ

2024/01/20

自分がこれまでプログラミングをやってきた中で学んできたことって UNIX の哲学から来ているんだなっていうのを感じた。 例えば、 ・small is beautiful ・一つのプログラムには一つのことをやらせる ・速く試作する ・効率より移植性 ・すべてのプログラムをフィル...

自分がこれまでプログラミングをやってきた中で学んできたことって UNIX の哲学から来ているんだなっていうのを感じた。 例えば、 ・small is beautiful ・一つのプログラムには一つのことをやらせる ・速く試作する ・効率より移植性 ・すべてのプログラムをフィルタにする とかは普段とても意識している。 特に、全てフィルタであるっていう考え方はすごく好きで、僕がプログラミングをする上で根底にある考え方になっている。 そういうのが UNIX から来ているのか〜となって感動した。

Posted byブクログ

2024/01/13

ユーモアのある文体で読みやすい ただ、UNIXを使う人が意識していることがわかった。スモールイズビューティフルなど、他の言語でも使えそうなものが多く、とても参考になった。また読み返したい。

Posted byブクログ

2024/01/05

Unixの思想について書かれた本。昔書店で見かけたことがあったが、そのころはUnixを使うことがなくて、買っても仕方がないと思ってあきらめた。会社でAixを使う機会があって、少しUnix系に触れることができた。現在はパソコンにLinux(Ubuntu)を入れて触っている。ようやく...

Unixの思想について書かれた本。昔書店で見かけたことがあったが、そのころはUnixを使うことがなくて、買っても仕方がないと思ってあきらめた。会社でAixを使う機会があって、少しUnix系に触れることができた。現在はパソコンにLinux(Ubuntu)を入れて触っている。ようやくUnixの思想に触れても良いころだ。以下は、Unixとしての考え方を定理として述べているものだ。 定理1:Small is beautiful. 定理2:一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる。 定理3:できるだけ早く試作を作成する。 定理4:効率より移植性。 定理5:数値データはASCIIフラットファイルに保存する。 定理6:ソフトウェアの梃子を有効に活用する。 定理7:シェルスクリプトを使うことで梃子の効果と移植性を高める。 定理8:過度の対話インタフェースを避ける。 定理9:すべてのプログラムをフィルタとして使う。

Posted byブクログ

2023/12/13

UNIXの設計思想は今で言うアジャイル的な考え方に則っているんだなと思った WebアプリにおいてLinuxサーバが採用されたり、macOSがアプリ開発者に人気だったり、WSLが発展したりとUNIXの思想は長く確実に息しているんだなと感じる

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2023/09/29

もはや古典の部類に入る本だけど実は読んだことなかった。 オフィス移転の引っ越しの時に部の本棚を整理していて発見したので読んでみた。 さすがに例で挙げられている話が古いなぁというところはあるものの、本質的な考え方は伝わってきた。長大な本でもないし、一読しておく価値はあると思う。 ...

もはや古典の部類に入る本だけど実は読んだことなかった。 オフィス移転の引っ越しの時に部の本棚を整理していて発見したので読んでみた。 さすがに例で挙げられている話が古いなぁというところはあるものの、本質的な考え方は伝わってきた。長大な本でもないし、一読しておく価値はあると思う。 途中でいわゆるマルチ商法について語られていてそこは流石にドン引きしたけど、それはまた別の話 :p

Posted byブクログ

2023/02/15

UNIXは哲学。いろいろと面倒くさいことがある。なぜユーザーに複雑な操作をさせるのか。なんでファイルを消したらそのまま消えちゃうのか。 そういったことは、理由があって深く考えた上での設計であるという話。

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2023/02/04

図書館で借りた。 UNIXの開発哲学にまつわる名著。長いこと一度読んでみたいと思っていた本。 UNIXはどのようなコンセプトで作られているのか、またどんな考え方で開発すればよいのか、といったあたりが書かれており、技術書でありながら、100頁ちょっとで読める、本は薄いのに内容は濃い...

図書館で借りた。 UNIXの開発哲学にまつわる名著。長いこと一度読んでみたいと思っていた本。 UNIXはどのようなコンセプトで作られているのか、またどんな考え方で開発すればよいのか、といったあたりが書かれており、技術書でありながら、100頁ちょっとで読める、本は薄いのに内容は濃い。 ただ、個人的には大学で出会った当初からUNIXに慣れ親しみ、教育を受けてきたこともあったので、それほど真新しい情報は無く、「うん、やっぱりそうだよね」な感想で終わった。 Windowsで育ってしまい、Linuxに苦しんでいるような新米エンジニアにはぜひ一度読んで見ることをお薦めしたい本。

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2022/07/10

難しかった。ある程度UNIXに触れていないと、内容が理解できない。。 ・早めに試作を完成させる ・移植性を大事にする(次世代に受け継がれやすい) ・小文字は見やすい。アセンダとディセンダ ・既にあるものをなぞるのではなく、それを使って新しいものを作り出す ・対話的インターフェース...

難しかった。ある程度UNIXに触れていないと、内容が理解できない。。 ・早めに試作を完成させる ・移植性を大事にする(次世代に受け継がれやすい) ・小文字は見やすい。アセンダとディセンダ ・既にあるものをなぞるのではなく、それを使って新しいものを作り出す ・対話的インターフェースを避ける(都度exitをする必要がありマルチタスクができない) ・沈黙は金(ファイルが0のときlsの結果が返ってことないことで、重要な文字だけを画面上に映すことができる、余計な文字列が目に入らないようにできる)

Posted byブクログ