ナラタージュ の商品レビュー
胸が締め付けられるくらい、辛くて激しい恋心を持て余してしまう主人公と先生の不器用さに共感。印象的なラストに◎
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壊れるまでに張りつめた気持ち。 ごまかすことも、そらすこともできないー二十歳の恋。 久しぶりに、好きな本に出会いました。現実にはあり得ないことかもしれないけど、先生との恋って憧れたな。 でも、会社の先輩?のセリフがカッコいいー それなのに、先生は優柔不断なんだな。そこが魅力なの...
壊れるまでに張りつめた気持ち。 ごまかすことも、そらすこともできないー二十歳の恋。 久しぶりに、好きな本に出会いました。現実にはあり得ないことかもしれないけど、先生との恋って憧れたな。 でも、会社の先輩?のセリフがカッコいいー それなのに、先生は優柔不断なんだな。そこが魅力なのかもしれないけど、期待をもたせまくり。結局、戻っちゃうのにね・・・でも、最後まで定期に写真いれてたり、ズルイな。泉がまた泣いてしまった。
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中学生の時にはじめて読んで、胸が締め付けられる想いで読み終えたのがはるか昔に思われます。 内容はシンプルに一人の(元)生徒と、先生との恋の話です。 当時はとても丁寧な描写とわかりやすく絡まる人間関係が面白いなあと思いながら読んでいましたが、大人になった今、また読み終えたらどんな気...
中学生の時にはじめて読んで、胸が締め付けられる想いで読み終えたのがはるか昔に思われます。 内容はシンプルに一人の(元)生徒と、先生との恋の話です。 当時はとても丁寧な描写とわかりやすく絡まる人間関係が面白いなあと思いながら読んでいましたが、大人になった今、また読み終えたらどんな気持ちになるのかなとわくわくしています。
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優しくて、あたたかくて、ずるくて。 弱くて、でも、力強くて。 つらかった時に、手を差し伸べてくれて。 不器用だけれども、向き合おうとしてくれて。 人間、生きていればなにかしらの事情がある。 事情を抱えずに、生きている人間などいない。 一緒にいられない事情があって。 終わり...
優しくて、あたたかくて、ずるくて。 弱くて、でも、力強くて。 つらかった時に、手を差し伸べてくれて。 不器用だけれども、向き合おうとしてくれて。 人間、生きていればなにかしらの事情がある。 事情を抱えずに、生きている人間などいない。 一緒にいられない事情があって。 終わりにしなければならない事情がある。 それでも、感情は事情で割り切れない。 好きになることに理由はない。 事情があっても、感情で割り切れない。 好きであったことを忘れられなくても、過去を受け止めて生きていく。 終わった恋に、意味がない。 大輪の花を咲かせずに散る恋は、最初から存在すべきではない。 そんなことは、ない。 どんな恋であれ、どんな結果であれ、何かしら得たメッセージがあって。 そのメッセージを、私たちはそっと胸の奥底にしまって生きていく。 意味のない恋など、存在しない。 若かったころの恋。 浅はかで、幼い恋だったのかもしれない。 それでも、私は確かに彼を愛していて。 背伸びをしているような、ビターチョコレートをちょっとかじったような。 タバコの癖のある匂いのような、言葉がわからない国へ一歩入ってしまったような。 そんな恋だった。 終わってしまった関係でも、忘れることができない。 そんな弱さをかかえて、また新たな恋をしていくのだろう。
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都内の大学に通う一人の女の子の回想の物語。彼女と高校の時部活の顧問をやっていた葉山先生、そしてその周りの人達で物語が進みます。 本格派の恋愛小説は久々に読んだけれど、傾向は吉本ばななや瀧羽麻子さんに近い感じ。 著者のである島本理生さんの本は初めて読んだけれど、書き方が凄く精緻...
都内の大学に通う一人の女の子の回想の物語。彼女と高校の時部活の顧問をやっていた葉山先生、そしてその周りの人達で物語が進みます。 本格派の恋愛小説は久々に読んだけれど、傾向は吉本ばななや瀧羽麻子さんに近い感じ。 著者のである島本理生さんの本は初めて読んだけれど、書き方が凄く精緻でともするとストーリーに全く関係のない事まで一言描写に付け加えるので、序盤は読み辛い印象。 中盤からは文章がスッキリして来たのか、自分が慣れて来たのか読みやすくなりました。 あらすじを言葉で書くとあまりその良さを書けない気がするので(笑)感想を。 回想の入れ方がやたら上手いなと思いました。高校の時の回想、少し前にあった事を効果的なタイミングで入れているなと。 ただ、上にも述べたけれど、ストーリーの枝の部分が細かすぎて、幹の部分を追えないところがあって、一度話された所を思い出せないっていうのが何度か(記憶力の問題か)。一体どういうプロット構成なのかよくわからなかったです。(筆者はプロットを立ててるのか?) 女性の書く恋愛小説は登場人物が軒並み精神不安定な所があって、読んでいるこっちが困惑してしまいます(笑) その追体験が読後感になるんだろうけれど、自分には少しキツイなと。 大学生のうちに、というかとても若いうちに読みたい一冊って感じ。
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相手が上に行くほど、経験が豊富でなかなか騙されているのがわからない。葉山先生に、会うのは怖いと思った。 人を助ける理由は、いらないけど、人を傷つける理由は残酷だ。 どうしても、泉の立場になって、涙をながしてしまった。 それでも 最大公約数の幸せで それでも 先生は奥さんを選んで...
相手が上に行くほど、経験が豊富でなかなか騙されているのがわからない。葉山先生に、会うのは怖いと思った。 人を助ける理由は、いらないけど、人を傷つける理由は残酷だ。 どうしても、泉の立場になって、涙をながしてしまった。 それでも 最大公約数の幸せで それでも 先生は奥さんを選んで どんなに心が伝わっていようと叶わないと言えるのだろうか。
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最後のカメラマンの会話のくだりで号泣した。葉山先生はずるい。だめな部分がある人ってやっぱり忘れられないんだよね。でもこんな風に綺麗な形で思い出に残せる恋愛がいいな、やっぱ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
娘と同じ1983年生まれの著者による恋愛小説。ヒロイン大学生・工藤泉と高校同窓生のカップル黒川、志穂。そして黒川の大学友人・小野。2年後輩の高校生・柚子、新堂、伊織たちが演劇部顧問・社会科の葉山先生の指導のもと演劇を演じることに。その中で生まれた人間関係と過去からの人間関係。誰もが悩みを抱えている!?そして泉は懊悩した末に元に戻ろうとするが・・・。淋しい結末でありながら、明るい終わり方のようにも思います。私たちの世代の青春恋愛小説の代表が柴田翔「されど我らが日々」、そして20年前が村上春樹「ノルウェーの森」だとすれば、この小説は現代を代表するのかも知れませんが、この軽さは何でしょうか? ジャズが流れている場面は本当に聞こえてきそう描写が素晴らしかったです。
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とても切なくて ラストはすごくよかったけれど 主人公の女の子が どうも 好きになれない 話し方とか、仕草のようなものとか。 イライラしてしまう。 そんな 自分が少し悲しい。
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島本理生が描く登場人物はみんなどこか一点をものすごくめんどくさくこじらせていて、そこへの執着から抜け出せなくて、そもそも抜け出す気あるんかいってくらい執着していて、正直言って共感しづらい。 でもそれは、本当は自分の中にもあるものなのに、見えないように(見ないように)蓋をしているだ...
島本理生が描く登場人物はみんなどこか一点をものすごくめんどくさくこじらせていて、そこへの執着から抜け出せなくて、そもそも抜け出す気あるんかいってくらい執着していて、正直言って共感しづらい。 でもそれは、本当は自分の中にもあるものなのに、見えないように(見ないように)蓋をしているだけなんじゃないかと薄々気づいているから、シンパシーとは絶対認めたくないけど、見捨てきれずに読み進めてしまう。 この本でもそんな主人公が、昔の恋を語っている。演劇部とか、学生生活の中の恋とか、自分の身にも多少覚えのある要素もあって、おそるおそる読み始めたらぐっと掴まれた。読後の痺れ感で言うと、私の中でこの本を超える恋愛小説はまだ出てきていません。
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