現実入門 の商品レビュー
このまま一生何もせずに終えることはできないー。 「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。 やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ! あいかわらずゆるくて笑える。 でも最後に結婚してしまうとは、おどろいた! てっきり編集者のサクマさんと結婚したの...
このまま一生何もせずに終えることはできないー。 「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。 やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ! あいかわらずゆるくて笑える。 でも最後に結婚してしまうとは、おどろいた! てっきり編集者のサクマさんと結婚したのかと思いきや、調べたらお相手は別の人らしい。なんだ… それにしても、初体験話はどれもおもしろかった。 私もまだまだ経験値浅いなー。
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本書は、人生の経験値が極端に低い(!?)、歌人の穂村弘さんが、美人編集者のサクマさんと一緒に、様々な初体験に挑戦する、連作エッセイ集(2005年3月発売)となっております。 その初体験の内容が、ありきたりであっても、そこはやはり、ほむほむがすると、ウエディングドレスに対する憧れで、峰不二子(そういえばバイク走らせながら着ていた)と、メーテル(黒しか着ない)を連想したり、大相撲観戦で、「あっ、あの、こっこっこっこっこ」と、ニワトリのようになってしまったりで、面白い。 また、占いでの、「りそな姫」の非現実感の高め方の分析の、あまりの的確さに、うんうん頷いていたら、「サクマさんと私の間にも、本当の恋が生まれたりしないだろうか」なんて、心の中で思ったりして、分かりやすいよね、穂村さんって。 でも、その後のエピソードを読んでいくうちに、なんだか、お二人のやり取りも馴染んできたように感じられ、私も次第に、この二人が結ばれればいいのになんて、思ってきました。 まあ、絶対に無いだろうけどね(笑) また、面白さだけではなく、ブライダルフェスタで涙が溢れる場面や、24年ぶりに祖母に会いに行く場面等、穂村さんの人間味溢れる、心温まるエピソードも印象的だと思っていたら、最後の初体験と、「あとがきにかえて」を読んで、思わず「ええっ!!」って。 そ、そんな、これって、もしかして・・・本当だったの? ということは、これまで読んできた初体験が全て、穂村さんのかけがえのない、人生の一ページだったってこと? ほむらさーーーん!! すごいよ、ドラマティック過ぎる。 なんだか、感慨に浸るというか、呆然自失というか、よく分からない心理状態になりつつ、こんなこともあるんだなあと、改めて、「あとがきにかえて」を読んでみたら、 「えっ!?」 よくよく読んでみると・・・これって、どういうこと? えっ、えっ、えっ!? 『ほんとにみんな こんなことを?』 『現実のなかで生きられない人間も、だからといって死んでしまうわけではない。現実とは少しずれた時空間で、ずれたまま生きていくのだ』 ということは、一日お父さんでの、ナナちゃんとチイちゃんとの、リアルな会話のやり取りも・・・大人の想像のはるか先を行く、子供の発想力の素晴らしさに感動した私の立場は? そういえば、はとバスツアーの最後の行為に、「この人は全く・・」って思いと、「こんなこと本に掲載して、サクマさんは大丈夫なのかなあ」って思いもあったけど・・・そういうことだったのね。 ほむらさーーーーーーーーーん!!! でも、プロポーズのシーン、感動しました。 おめでとうございます(といっても、2005年の話だけど)。
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筆者のあまりにも少ない社会経験を伸ばそう、企画。 軽い文体で、さくさく読めるので、何も考えずに読める。 私もサクマさんのような人とあっちこっち行ってみたいものだ。
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彼のインタビュー記事か何かを読んで、共通項を見出して以来、興味があった。 だいぶ偏屈だけど、大丈夫かも。
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図書館利用。 何とか現実と向き合わねばと、藁にもすがる思いで手に取ったが、良い意味で期待を裏切られる。肩の力が抜ける。まあ、気楽にやってこうじゃないの。
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この本、買った直後に文庫になった。 ちょっと寂しい(笑) 最後、ちょっと面白いね(2009/02/09)
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あぁ~穂村さんのエッセイは面白いなぁ~・・・なんて読んでたら、最後「ミステリーかよっ!」やられた感、半端ない!読了後に読者が「???」ってなってる姿を穂村さんが笑ってる気がしてならない。
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こんな人だったかしら、と思いながら、読んだ。だんだん楽しくなっていく。最後は、クエスチョンマークが。全て創作?何でも書ける自由さに気づく。
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人生の経験値が極端に低い歌人、穂村弘。 ソファーの部屋に住んだこともなければ、ポルチーニ茸のソテーも食べたことがない。そんな彼の初体験をエッセイにまとめた一冊。 献血、モデルルーム、占い、「お幸せに、おめでとう」、合コン、祖母の見舞い、はとバス、ブライダルフェスタ、健康ランド、ホルター心電図、お父さん、競馬、花嫁衣装の下見、大相撲マス席、賃貸物件探し、結婚のご挨拶…。ほむほむはやっぱり人生の経験値が低くて、だから見くびってしまう。そして、愛おしさが溢れる。 編集者のサクマさんが理想の女性すぎて、途中にやにやが止まらず、最後「まさか!?」と思ったのに、ほむほむにやられたぜ。妄想ばんざい。
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ああ、情けない男の、何とも人情味溢れるエッセイだ。 そう思って読み進めたら、最終章でびっくり。 あとがきまで読んで、久しぶりに「騙された!」という気分になった。 軽く読めて、深く考えさせられる1冊。
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