キャッチャー・イン・ザ・ライ の商品レビュー
春樹節に翻弄されるイメージ。 他訳も読んでみないことには判断がつかない…。 ただ、「僕には世界がこう見えていた」に通じるところがあり、空恐ろしい気持ちで読み進めた。 一見問題がないように見えている物事も、注意深く皮をはいでみると、狂気で満ちていたりするもので。 そういう意味で、...
春樹節に翻弄されるイメージ。 他訳も読んでみないことには判断がつかない…。 ただ、「僕には世界がこう見えていた」に通じるところがあり、空恐ろしい気持ちで読み進めた。 一見問題がないように見えている物事も、注意深く皮をはいでみると、狂気で満ちていたりするもので。 そういう意味で、このタイミングで読んでよかった、と泣きながら言い聞かせている。
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途中で読むのを止めていた本だったが、読み返してみても、再度、挫折しそうになるくらい、愚痴だらけ。最後の方まで読んで、やっと、この本が好まれている理由がわかったかな。とりあえず、少しでも進んでみようという気になるかな。
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年始あたりに105円で入手。読み始めるも、翻訳モノ苦手なせいか進まず。60ページ読んでもワクワクしない。 気が向いたら読み進めるかも?
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この作品、いつか読まねば、と思いつつきっかけがなかったのだが、 村上春樹の訳で新たに刊行されたというので買ってみた。ホールデン・コールフィールドなる16歳の少年が、学校を飛び出して(すでに退学処分が下っているのだが)向かった先はニューヨーク。街を彷徨いながら周りのもの、人、すべて...
この作品、いつか読まねば、と思いつつきっかけがなかったのだが、 村上春樹の訳で新たに刊行されたというので買ってみた。ホールデン・コールフィールドなる16歳の少年が、学校を飛び出して(すでに退学処分が下っているのだが)向かった先はニューヨーク。街を彷徨いながら周りのもの、人、すべてに批判的な視線を送る。それでいてやはり単純な少年らしさを残している部分が垣間見られ、共鳴するような読み方が出来なかった。私が26歳の大人になってしまったからなのか。それでもこの作品が永く愛されている理由が何となく分かった。
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放校になったホールデン・コールフィールド、三日間の(といっても大したことはない)放浪。 つまりこの本はお喋りしているみたいな文体なんだ。そう、こんな風にね。 それは単に村上春樹の訳し方の問題だけじゃなくてこの物語全体がそうなんだ。ただひたすらにろくでもない、ホールデン・コールフ...
放校になったホールデン・コールフィールド、三日間の(といっても大したことはない)放浪。 つまりこの本はお喋りしているみたいな文体なんだ。そう、こんな風にね。 それは単に村上春樹の訳し方の問題だけじゃなくてこの物語全体がそうなんだ。ただひたすらにろくでもない、ホールデン・コールフィールド、彼が放校になってニューヨークにある彼の自宅の近くまで辿り着くこの物語全体が寄り道だらけで臆病とおふざけのちゃんぽんみたいになってる。常に酔っぱらっているような感じで第一この本の主人公、ホールデン君は学校を離れてからとにかく飲まない日はないってくらいなんじゃないかと思う。実際まあ半分くらいはコーラだったりするけど。 何か大冒険があるのかと思いきや、こんな感じで三日間の描写が成される。何となく気になっている女の子の描写もあるし、女の子に大してセックスだの何だの考えているときもあるし、十代の男がやるようなおふざけだったりいらだちだったり臆病だったりの描写がる。要約すると「十代の男にそれなりの軍資金を持たせた上で三日間放校したらどうなるか」っていうのが物語の大半。正直あんまり面白いとは思わなかった。けれど半分くらいまで読み進めたところで気が変わった。これはそういう話なんだってね。男子中学生の観察と思えば、読んでいて楽しくないわけでもない。そんなわけで星二つだった。本当は星三つでも良いくらいの気分だったんだけどね。まあでも、男子中学生の観察だって気付きまでのかったるさを考えると一つ減らさなくちゃいけなかったんだ。なんとなくだけどね。
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主人公が学校の寮から自宅に戻るまでの数日間の出来事を、主人公に延々と語らせ続ける。主人公の言動は最初から最後まで「イタい」。その様子を描ききったという点で、この作品は古典となっているのだろう。もう一度読みたいとは思わないが、おそらくこの作品の印象は忘れないと思う。 なお、タイトルは『ライ麦畑でつかまえて』より、この訳本の『キャッチャー・・・』の方がよいと思う。ホールデンがなりたいものは『ライ麦畑の中での(幼児の)つかまえ(見守り)係』、という意味だろう。学校や周りの人とうまくつきあえない中高生が、なぜか保育士になりたいと思っているパターンを連想した。
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2012/08/10 誰もが思春期、つまり子供と大人の中間の時期に感じる人間関係、社会などすべてに対しての嫌気を感じている主人公。 大人ぶる主人公が全てに嫌気を感じているのは結局まだ主人公は未成熟で、イノセントであることに憧れているからだと思う。
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うーん。 ものすごい名作だけど、なんでそこまで名作って言われてるのかよくわからなかった・・ やっぱりいくら村上春樹でも翻訳ってダメだな。 主人公の人柄は原文にしか表れないものなわけで。翻訳になった瞬間にどうしても不自然さが出てきちゃう。彼がもっとも嫌うインチキ臭さが出てる...
うーん。 ものすごい名作だけど、なんでそこまで名作って言われてるのかよくわからなかった・・ やっぱりいくら村上春樹でも翻訳ってダメだな。 主人公の人柄は原文にしか表れないものなわけで。翻訳になった瞬間にどうしても不自然さが出てきちゃう。彼がもっとも嫌うインチキ臭さが出てるっていうか。 RyeがLieとかかってることとか、気づけないしね! 主人公は反社会的な若者の代表ということで、かなりひねくれた少年です。ちょっと山田詠美の秀美くんみたい。 彼の考え方とかはわからなくもないけど。 反抗期で大人ぶってる男の子にしかみえなかった・・ なんだかんだすらすら読み進めちゃうインテリぶった語り口はおもしろかった。
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とかくに人の世は住みにくい。って全編通し文句ばっかり。 目と耳を塞ぎ、口をつぐんでライ麦畑に伏せていれば良いのに。 妹や先生の指摘が一々正鵠を得ていて、ちゃんと聞けよ!って気持ちになります。
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ホールデンは愛すべき中二病の少年である. ちなみに村上春樹訳の是非は分からない.文体がよく評価されるサリンジャーだが,これではもう村上春樹作品を読んでる感覚だった.いつか原著で読みたい.
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