キャッチャー・イン・ザ・ライ の商品レビュー
とうとう読んだー。 村上春樹の訳は、とっても読みやすくわかりやすく、すーっと頭に入ってくるので好き。 精神的かなーーり問題のある主人公の語り口調で、淡々と一定のスローリズムなのに、読み始めると何だか次のページには何が書かれてるのか気になって、いつの間にか読み終わってた感じ。 き...
とうとう読んだー。 村上春樹の訳は、とっても読みやすくわかりやすく、すーっと頭に入ってくるので好き。 精神的かなーーり問題のある主人公の語り口調で、淡々と一定のスローリズムなのに、読み始めると何だか次のページには何が書かれてるのか気になって、いつの間にか読み終わってた感じ。 きっと原書だとそうはいかなかったかも。。。 このホールデンは、思春期の狭間でかなり不安定な精神状態であるけど、きっとそれは今の子でもそういう状態になって揺れ動いてる子もいると思う。 彼は、何でも思い立ったらすぐ行動をとってしまうから、読んでてハラハラしちゃう。 それでも、途中で会った尼さんたちに10ドル寄付した後、もっと寄付すれば良かったと後悔するんだよね。 ホールデンのお金を散々使いちらして、それでも将来は地味で質素な生活を送りたいと思う気持ちは矛盾してるようだけど、そんな彼の気持ちが何となく分かるような気がした。 彼が、この後の人生どう生きていくのか興味ある。
Posted by
2015/9/27 サリンジャーの2作目。 私は『ナイン・ストーリーズ』から、彼に入りました。 それも二十歳の時だったなぁ。 思春期であったり、青春であったり、 そんな一時代が書かれています。 軽快でやるせなくって、 曇りの日に、雲間から薄日が射し込むような明るさのあ...
2015/9/27 サリンジャーの2作目。 私は『ナイン・ストーリーズ』から、彼に入りました。 それも二十歳の時だったなぁ。 思春期であったり、青春であったり、 そんな一時代が書かれています。 軽快でやるせなくって、 曇りの日に、雲間から薄日が射し込むような明るさのある作品。 私個人が受けた感じではありますが、 思春期の頃の、己とか、周囲とかが、 とにかく肥大化してしまって、 自分自身の感覚が、腫れ物みたいに敏感な感じ。 バランスが、まだ上手く取れない時期のような。 この本は、10代の頃に読みたかった! 私が10代の頃、 電気が走ったような感覚を覚えた小説家は村上龍氏ですが、 同じ頃に読んでいたら、サリンジャーもまた、 村上さんとは違った衝撃を受けたかも知れない。 また違った出逢い方が出来たんじゃないかなって。 読後感が。今と。 子どもが出来たら、 高校生くらいの時に自然と手にとって、ふと読んでみたりして欲しい。 そんな小説かも。
Posted by
サリンジャー・村上春樹ともに初めて最後まで読んだ作品。 他の翻訳版を読んだことがないため比較はできないですが、結末が気になって最後まで早く読みたいと思える作品でした。
Posted by
「翻訳された文章」が苦手で野崎訳は序盤で投げ出してしまったが、こちらは何とか読みきれた。ほぼ唯一共感しながら読み進められたのはミスターアントリーニとの会話部分。なのにその説法の直後に主人公は謎の衝動に駆られてアントリーニ家を飛び出してしまう。一体何なんだこの主人公は・・・落ち着き...
「翻訳された文章」が苦手で野崎訳は序盤で投げ出してしまったが、こちらは何とか読みきれた。ほぼ唯一共感しながら読み進められたのはミスターアントリーニとの会話部分。なのにその説法の直後に主人公は謎の衝動に駆られてアントリーニ家を飛び出してしまう。一体何なんだこの主人公は・・・落ち着きなさすぎだろ・・・。青春小説の金字塔として名高い本書だが、全く響かなくなったら大人になれたということだろうか?そうだとしたら大人になるのも悪くなさそうである。
Posted by
2015.4.5 ライ麦畑でつかまえて と同時読み 同じ話。同じ表現も春樹氏にかかるとこんなにも美しいのは 何だろか? 確かに読みやすいけど… これから読むなら同時読みを進めます。
Posted by
不満多き若者のニューヨーク放浪記。グチたれ君ではあるが、大人に対する不信感や不満は何となく分かるかな。なぜかフィービーの無邪気さ、かつ率直さに癒されてしまった。知らずに村上春樹訳を読んでしまったが、ホールデンのグチっぽさは野崎訳の方がしっくり来るね。
Posted by
「ライ麦畑でつかまえて」自体未読(「野崎孝」訳の書は持ってるけどまど)。 名作なので読み。 想像してたのとは全く違った。 思春期でちょっと頭のおかしい少年が、周りを卑下し、自分も周りから卑下されながら過ごす数日感という感じかな? 読んでて疲れたしイライラもしました。 こんな...
「ライ麦畑でつかまえて」自体未読(「野崎孝」訳の書は持ってるけどまど)。 名作なので読み。 想像してたのとは全く違った。 思春期でちょっと頭のおかしい少年が、周りを卑下し、自分も周りから卑下されながら過ごす数日感という感じかな? 読んでて疲れたしイライラもしました。 こんな感想しか思いつかないというのは歳食ったってことなのかな・・・。
Posted by
「ライ麦畑でつかまえて」という題名から、退屈な恋愛小説だろうという思い込みがあったが、村上春樹が訳しているなら読んでみようと思って読んでみた。期待は裏切られ、とてもおもしろかった。読んでるうちにどんどん主人公ホールデンへの気持ちが変化していった。軽蔑したり、共感したり、応援したく...
「ライ麦畑でつかまえて」という題名から、退屈な恋愛小説だろうという思い込みがあったが、村上春樹が訳しているなら読んでみようと思って読んでみた。期待は裏切られ、とてもおもしろかった。読んでるうちにどんどん主人公ホールデンへの気持ちが変化していった。軽蔑したり、共感したり、応援したくなったり、へこんでほしくなったり。 妹フィービーとの愛に満ちた会話のやりとりや、数のユーモラスな誇張はとてもおもしろい。
Posted by
主人公は想像力豊かで、視野の広い16歳だけど、その中で、未完成な部分も美味く描いているような気がしました。 博物館のシーンで、ずっとそのままであってほしいという彼の気持ちは、学生の時、僕もよく思っていた気がする。将来とか、そういう形のわからないものに、不安があったのかな。 この本...
主人公は想像力豊かで、視野の広い16歳だけど、その中で、未完成な部分も美味く描いているような気がしました。 博物館のシーンで、ずっとそのままであってほしいという彼の気持ちは、学生の時、僕もよく思っていた気がする。将来とか、そういう形のわからないものに、不安があったのかな。 この本を読んで、この主人公に感情移入するというよりは、自分の青春時代に感じていた事を思い出させてくれる本でした。
Posted by
予想通りというか、相変わらず読むのが苦痛になった本でした。知り合いから借りてしまったのでなんとか読み終わらねばと思いつつ、なかなかやる気出ず。 主人公がグダグダしてて、どうしようもない状況のまま8割かた進み、最後の最後で、そのままじゃダメだってことでましになったのかな? このどう...
予想通りというか、相変わらず読むのが苦痛になった本でした。知り合いから借りてしまったのでなんとか読み終わらねばと思いつつ、なかなかやる気出ず。 主人公がグダグダしてて、どうしようもない状況のまま8割かた進み、最後の最後で、そのままじゃダメだってことでましになったのかな? このどうしようもない感は、サリンジャーの原作がそうなのか、村上春樹だからなのか。なんにせよ、読み終わって解放された感満載の本でした。
Posted by