1,800円以上の注文で送料無料

キャッチャー・イン・ザ・ライ の商品レビュー

3.5

291件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    79

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    14

レビューを投稿

2011/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まいったね。ちょっとしたいい小説なんだ。60年も前に書かれたんだけど、ぜんぜん色褪せないんだよね。なんというか、なかなかいかすんだよ。主人公の考え方とか話し方とか。だから僕はもっと早く読めたらよかったのにって思っちゃったわけさ。それこそ赤ん坊のときにね。冗談抜きで。それでももう100万回くらいは読み返しちゃったよ。本当に。

Posted byブクログ

2011/03/19

世の中のものすべてにおいて、何もかもが気にくわず、不平不満を募らせ片っ端から悪態ついてまわるホールデン少年。自分自身のことは語らずしも、人の文句ばかり連ねるホールデン少年が次第にどういう人間なのか、ありのままの姿が浮き彫りになっていく。そしてどんどん世の中から爪弾きにされていく有...

世の中のものすべてにおいて、何もかもが気にくわず、不平不満を募らせ片っ端から悪態ついてまわるホールデン少年。自分自身のことは語らずしも、人の文句ばかり連ねるホールデン少年が次第にどういう人間なのか、ありのままの姿が浮き彫りになっていく。そしてどんどん世の中から爪弾きにされていく有様が描かれている。『 未成熟なるもののしるしとは、大義のために高貴なる死を求めることだ。その一方で、成熟したもののしるしとは、大義のために卑しく生きることを求めることだ。』

Posted byブクログ

2011/03/20

事実・事件を淡々と記述していくような小説ははっきりいってつまんないけど、この本みたいに主人公が何をどう感じたのか、なんでそう思うのかしっかり書いてある本はすごくおもしろいと思う。暗黙知的なものをすくいとってしかも面白い表現で書き綴ってあるから小説家はすごいなと思った。 主人公が...

事実・事件を淡々と記述していくような小説ははっきりいってつまんないけど、この本みたいに主人公が何をどう感じたのか、なんでそう思うのかしっかり書いてある本はすごくおもしろいと思う。暗黙知的なものをすくいとってしかも面白い表現で書き綴ってあるから小説家はすごいなと思った。 主人公が感じていることすべてに同意できるわけではないが、ホールデンみたいなひねくれた視点からものを見るのも面白いと思う。もちろん、それを口にしていたら少なくとも日本では生きていないが。アイビーリーグの学生やカトリックの信徒を小馬鹿にしたような表現も多々見受けられるが、どういう気持ちでそのような表現も盛り込んだのか気になるところではある。まさかカトリックの人達は一人も読まないと思っちゃいないだろうし。何から何まで「純粋まっすぐな人」も気持ちのいいものではないけど。やっぱりホールデンは社会ではまっとうに生きていけない気がする。 ホールデンほどひねくれていても、最終的には妹に従うというところに可愛らしさというか、まだ人情味のあるところが表れていて、なんとなくハッピーエンドになってくれてよかった。

Posted byブクログ

2011/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹さん翻訳のサリンジャーの名著、 『ライ麦畑でつかまえて』 主人公ホールデンの彷徨いに表れる、心の叫び。 それはきっと、誰もが一度は経験した気持ち。 彼の感じる憤り、やるせなさ、それらを乗り越え許容しても、 決して鈍感になってはいけないと思います。 ホールデンを理解し、受容し、明るい方向をしめしてくれる希望、 彼の妹フィービーに、ホールデンも読者も救われたはず。

Posted byブクログ

2011/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上版ではなかったですが、確か読んだことあるはずなんですよ遠い昔に。でも全然覚えてなかったので^^;改めて読んでみました。 ....はーなるほど。なるほどなー。こーゆーのだったですか。 ひとことでいえば、青春ねってことなんですけれども。 (ま、今風に言えば厨二病だわねー<決してなじっているつもりはなく) 私が「青春時代」に読んだつもりで読めなかった(んでしょうきっと)のは、何いってんだこいつ、いつまでもぐじゃぐじゃと、と思ったんでしょうねー。 何もかもをインチキと思ったり。 誰も彼もを軽蔑したり。 でも人恋しくて軽蔑してる人に電話をかけてしまったり。 通りすがりの人に過剰な好意を感じてしまったり。 マトモな人にマトモじゃない態度をしてしまったり。 主人公の妹のような包容力のある女の人だけが、こういう若造を救えるってことかなー。とかね。

Posted byブクログ

2011/02/08

はるか昔、野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ時は、なんでこんなつまんないのが有名な本でみんなありがたがってんだろって思ってたんですよ。ホントの話。 でも全部読んだんだよな。おもしろかったのか? それで、今回、この本を読んでみて、ちょっとおもしろいかなと思ったのは、村上...

はるか昔、野崎孝訳の「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ時は、なんでこんなつまんないのが有名な本でみんなありがたがってんだろって思ってたんですよ。ホントの話。 でも全部読んだんだよな。おもしろかったのか? それで、今回、この本を読んでみて、ちょっとおもしろいかなと思ったのは、村上春樹の訳がうまいのか、自分が歳喰ったからなのか、判然としないので、今、また野崎孝訳のを再読していますよ。やっぱおもしろいのか?

Posted byブクログ

2010/12/30

この時期になると無性に読みたくなる本。 お盆に『火垂るの墓』、クリスマスに『ホームアローン』、日曜にサザエさんといった感じ。 再読してみると色んな発見があります。 最初読んだ時は、主人公ホールデンがアウトサイダーな感じで格好良く思えたりしたんですが、今読み返してみると単にヤバい...

この時期になると無性に読みたくなる本。 お盆に『火垂るの墓』、クリスマスに『ホームアローン』、日曜にサザエさんといった感じ。 再読してみると色んな発見があります。 最初読んだ時は、主人公ホールデンがアウトサイダーな感じで格好良く思えたりしたんですが、今読み返してみると単にヤバい奴なだけなのではないかと思えたり、はたまた可愛いところあるなぁとニヤついたり。 要するに、「掴めない」やつってことなんでしょうか。 漱石を読んでいる時に感じる、時代は違えど世のうら寂しさかくあり、のような鬱傾向がチラチラしたかと思えば、躁状態になってたり。 外見なんかもイマイチ、ぼんやりとして想像が及びません。 アメリカのアイビー系の学校に通っていて、ブルックス・ブラザーズにオーダーを掛けるようなお金持ちの子どもって、日本人には想像し難い領域のような気がします。 一人称小説なので、自分の周りのことについては八割皮肉、二割親愛といった具合にペチャクチャと喋ります。喋り倒します。しかし、そうやって構成された作品世界から語り手に目を向けたときに、「掴めない」と感じさせる要因は、青年期という「いかにも」なテーマ設定にだけ収斂しうるものではないと思います。 精神分析医になったつもりで読んでみるのも面白いかもしれません。

Posted byブクログ

2019/01/16

青年期とはこうしたどろどろとした感情を抱えているもの。 けれど、それは誰に聞かせるものでもなく 自分の内側で留めておくべきものだ。 誰かにみせるべきじゃない。 それを垂れ流して人に聞かせようとするのは どうもいただけない。

Posted byブクログ

2019/01/16

というわけで読んでいた村上春樹翻訳版。 野崎版と違いがあるようなないような。 文章はよりスタイリッシュな印象がありますが、全体のイメージは似たり寄ったりです。 なんていうか、村上春樹が本書大好きなのはよく分かった。 結果的に2度よんだことになりますが、確かに、これは中高生にウケ...

というわけで読んでいた村上春樹翻訳版。 野崎版と違いがあるようなないような。 文章はよりスタイリッシュな印象がありますが、全体のイメージは似たり寄ったりです。 なんていうか、村上春樹が本書大好きなのはよく分かった。 結果的に2度よんだことになりますが、確かに、これは中高生にウケそうな内容です。大人になりたいけど、慣れない、不安定な少年の心情をよく表現しているというか。 ただし「なぜ面白いのか」を理解できるのは、本人が大人になってからだと思う。 とりあえずまだ読んだことがない人と、1度しか読んだことがない人は、読んでみると良いと思う

Posted byブクログ

2019/01/16

村上春樹訳ってことで読んでみた。 確かにほかの和訳に比べると読みやすい。 昔の和訳は言い回しが非常にわかりんくく、やたらと理屈っぽい。 ひとことでいえば主人公「ホールデン」の性格はいただけない。 帯にあった「さあ、ホールデンの声に耳を澄ませてください」って ふれ込みに思わず 「...

村上春樹訳ってことで読んでみた。 確かにほかの和訳に比べると読みやすい。 昔の和訳は言い回しが非常にわかりんくく、やたらと理屈っぽい。 ひとことでいえば主人公「ホールデン」の性格はいただけない。 帯にあった「さあ、ホールデンの声に耳を澄ませてください」って ふれ込みに思わず 「なんも聞こえへんで~」と突っ込みをいれたくなった

Posted byブクログ