永遠の出口 の商品レビュー
三日月以来、久し振りのこの作者。小学生から高校生まで、それぞれの時代の物語。喜怒哀楽が目一杯これでもかと詰め込まれていた。どれも何処かで実際に起こっていそうな、生々しいが涙しそうになるお話でした。
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紀子の人生をまるっとのぞけて楽しかった。激動の人生で自分からしたら間違いと思える選択もたくさんしてて人生一周目を強く感じた。完璧じゃないのが人生のはずなのに自分は完璧を求め過ぎかも?
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20年前人気のあったテレビドラマ「女王の教室」(志田未来、天海祐希出演)の原作らしい、という噂を信じて手に取った作品。 阿久津真矢のような「実は生徒思いのどんでん返し」を期待していたのだけれど、待っていたのは、「昭和の理不尽にもほどがある黒魔女」こと黒木先生と出口を探し、もがき...
20年前人気のあったテレビドラマ「女王の教室」(志田未来、天海祐希出演)の原作らしい、という噂を信じて手に取った作品。 阿久津真矢のような「実は生徒思いのどんでん返し」を期待していたのだけれど、待っていたのは、「昭和の理不尽にもほどがある黒魔女」こと黒木先生と出口を探し、もがき苦しむ一人の少女のリアルな日常であり、ある意味昭和の時代の雑さの象徴、犠牲者だったのかもしれない。 私はちょうど本書の時代とドンピシャの世代。 永遠の出口は小学3年生から高校三年の9年間を端的にさらりと描いているが、ただの思出話、回想録ではなく、昭和という時代の風潮を色濃く描かれた物語であり、国鉄、たのきんトリオといったノスタルジック感が感じられるものの、誰もが紀子のような息苦しさ、みかん箱のなかで誰にも気付かれずに心が傷ついていく多感な時期の心の揺れ動きの描写が卓越。 誰にも自分の気持ちを理解して貰えない、両親も今を生きるのが精一杯で子供の気持ちを判ったつもりでいる。当時の自分の気持ちと重なる面も多かった。 タイトルの「永遠の出口」一見抽象的で分かりにくいが、まさにその判りにくさが紀子の気持ちを表しているのではないだろうか。 冒頭の「私は永遠という響きに滅法弱い子供だった」とあるが、裏を返せば「限りある今が大切で、今のままが続けばいい」という明日、未来、大人への不安の現れなのではないだろうか? ある事件をきっかけに紀子はグレてしまうがドラマ「積木崩し」を彷彿させる。 紀子も「三年B組金八先生」のような大人に出会っていたら『永遠の出口』を探して苦しまなかったもしれない。 無造作に詰め込まれたみかん箱のなかで一個一個丁寧に取り出し傷がないか確かめてくれる、 そんな暑苦しくて親身になってくれる大人がいたらと思わずにはいられない。 そして紀子の世代が親になり自分と同じ大変な思いをさせたくないという気持ちが令和の親子関係、教育が形作られた側面があるのではないだろうか。 私も親になり子供の気持ちを判ったつもりでいるのかもしれない、結局いつの時代も親も子供も今を生きるのに精一杯なのだ。だから出口を見つけたと思っても、迷い手探りで生きていくしかない、出口は天衣無縫に枝分かれしているのだから。
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「永遠の出口」 皆は誰の味方。 子供の関係性は面倒なことも多いのだから、無理ならば始めから相応のものを開けばよかっただろう。 「黒い魔法とコッペパン」 規則で縛って。 こんなことを続けていたら、苛めが起きたとしても全て自分の中のカーストで庇うか決めるのだろう。 「春のあなぼこ...
「永遠の出口」 皆は誰の味方。 子供の関係性は面倒なことも多いのだから、無理ならば始めから相応のものを開けばよかっただろう。 「黒い魔法とコッペパン」 規則で縛って。 こんなことを続けていたら、苛めが起きたとしても全て自分の中のカーストで庇うか決めるのだろう。 「春のあなぼこ」 思い出作りに。 子供達だけで出かけるからこそ自由で楽しいが、勢いだけで行動してしまったら危険だってあるだろ。 「DREAD RED WINE」 逃亡した先は。 自分の気持ちが簡単に言えなくなるのは、伝えた後の反応や忘れてしまっている過程があるからだろ。 「遠い瞳」 変わりゆく日。 タイミング悪く知り合ってしまったからこそ、反抗期と重なりヤンチャする日々になったのだろうな。 「時の雨」 家族旅行の訳。 元凶である本人が楽観的に考え過ぎているからこそ、問題は解決に向かうどころか悪化するのだろう。 「放課後の巣」 初めて働いた。 誰もついて行こうとしないルールを設けたところで、状況は改善されると考えているのならば甘いな。 「恋」 やすだ違いで。 一人心の中で舞い踊るのは勝手だが、それを相手に伝えなければ退屈そうにしか見えないのだろうな。 「卒業」 受験の結果は。 皆の進路が決まってからでは遅いかもしれないが、想い出作りに割いている時間は少し勿体ないよな。
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紀子という女の子の小学生~高校生時代を描いた作品。特になにか大きな出来事はないが、すごくリアルで面白かった。 自分と重なる部分はあまりないはずなのに共感する部分が多々あって、思春期に感じることはみんな似たようなものなのかも、と思った。 イライラするような部分はなくサラサラ読める...
紀子という女の子の小学生~高校生時代を描いた作品。特になにか大きな出来事はないが、すごくリアルで面白かった。 自分と重なる部分はあまりないはずなのに共感する部分が多々あって、思春期に感じることはみんな似たようなものなのかも、と思った。 イライラするような部分はなくサラサラ読めるけど、核心的な部分はすっと心に入ってくるのがすごい。
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紀子が大人になっていく姿を書いたお話でした。こういう雰囲気の日常のお話が好きなので個人的には刺さりました。 誕生日パーティーで一悶着したり、担任の先生と戦ったり、電車で遠出したり、部活を辞める辞めないで揉めたり、ぐれてしまったり、家族旅行に行ったり、バイトをしたり、恋に突っ走っ...
紀子が大人になっていく姿を書いたお話でした。こういう雰囲気の日常のお話が好きなので個人的には刺さりました。 誕生日パーティーで一悶着したり、担任の先生と戦ったり、電車で遠出したり、部活を辞める辞めないで揉めたり、ぐれてしまったり、家族旅行に行ったり、バイトをしたり、恋に突っ走ったり、高校最後に星を勉強したり、と共感できてリアリティのあるお話ばかりでした。 個人的に特に気に入っているのは家族旅行に行くお話です。お姉ちゃんが両親を、親は娘たちを気遣って実は旅行しているのが印象的でした。 ああ、恋をしていたのだなと。〜互いのろくでもなさにうんざりしたりされたりしながら、四人で暮らしていくのだろう。というフレーズが私の家族と似ていてすごく響きました。 永遠はなくて地球すらもいつか終わってしまうけれど、つまづいても笑って前へ進みたいと思えるお話でした。
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感想 コウモリの憂鬱。自分はいったい何者なのか。わからないからこそ足掻いて居場所を作ろうとする。寄り道もしつつ。まっすぐでなくても進む。
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大学生の頃に読んだ本。自分と同じ名前で良く似た主人公に共感しながらの読書だった。あの頃より大人になった今再読したら、どのような感想をもつのか、楽しみ。
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小学校の頃感じていた友達との違和感、誕生会のプレゼントのこと、先生のこと、中学校で少しずつ家族が嫌になり、悪いことをしてみたり、高校で熱烈に誰かを愛してみたり……周りの環境も変化し、少しずつ変化していく感覚、永遠に続くわけじゃないけど、自分の人生を歩む感覚。何だか不思議な感じがした。
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1人の少女が大人になっていく過程を覗くことができます。蕾が花開くような、そんな美化されたものではなく、いろんなことを経験して、諦めを知っていくというか、世の中の苦さを知っていくというか。ちょっと大人のちびまる子ちゃんのような雰囲気だなと思いました。 未来には何が待ち受けているの...
1人の少女が大人になっていく過程を覗くことができます。蕾が花開くような、そんな美化されたものではなく、いろんなことを経験して、諦めを知っていくというか、世の中の苦さを知っていくというか。ちょっと大人のちびまる子ちゃんのような雰囲気だなと思いました。 未来には何が待ち受けているのかはだれにもわからない。いいことも悪いこともあるけれど、なるようになるよ。そんな気持ちになりました。
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