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坂の上の雲 新装版(八) の商品レビュー

4.5

232件のお客様レビュー

  1. 5つ

    129

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2020/08/05

「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」明治38年5月27日早朝、日本海の濛気の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現した。戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火蓋が、今まさに・・・。感動の完結編。

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2020/07/25

戦法は、ビジネスでも考え方が役に立つと思う。 海戦においては、適切なタイミングで猛攻する。だらだらと攻撃はしない。 日々鍛錬を積み、戦わずして勝てるくらいにしておき、勝っても満足せず、兜の緒を占める。 6割運。後の4割も運。

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2020/06/28

明治時代における列強大国日本の位置付け、戊辰戦争以後の日本人の気質を踏まえた日露戦争への取り組みなどがよくわかる。秋山好古の古武士的な振る舞いと矜持、秋山真之の戦略立案に臨む姿勢、東郷平八郎の指揮官としての行動学などが、大いに参考になる。一方、バルチック艦隊のロジェストウェンスキ...

明治時代における列強大国日本の位置付け、戊辰戦争以後の日本人の気質を踏まえた日露戦争への取り組みなどがよくわかる。秋山好古の古武士的な振る舞いと矜持、秋山真之の戦略立案に臨む姿勢、東郷平八郎の指揮官としての行動学などが、大いに参考になる。一方、バルチック艦隊のロジェストウェンスキー等、指揮官失格の行動がいかに目的を失い、組織を破壊していくかがわかる。

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2020/03/14

長かったです。最後に真之が正岡子規のお墓を訪れるところが良かったです。 後書きも長くて、参りました。 でも、この本は後書き、解説を読んでから本編を読んだ方がもっと理解できたかもしれません。

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2019/10/10

191010日本海海戦は面白くですぐに読みおわってしまった。 大義があれば、弱くても貧乏でも強くなれる。武士道、清貧の心を失いつつある日本を憂うが、本を読むことで少しでも近づければと思う。自分の小賢しい利己的心が恥ずかしい。

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2019/07/06

日本海海戦は有名な東郷ターンも含めてある程度の経緯や結果は知っていたが、より詳細を知ることができた 世界史上類を見ないことがたくさん起こる独特な文調も読みやすくて一気に最後まで行った 壮大な物語ながら最後のシーンなど淡々としている感があったが、あとがきも含めて読みごたえがあった ...

日本海海戦は有名な東郷ターンも含めてある程度の経緯や結果は知っていたが、より詳細を知ることができた 世界史上類を見ないことがたくさん起こる独特な文調も読みやすくて一気に最後まで行った 壮大な物語ながら最後のシーンなど淡々としている感があったが、あとがきも含めて読みごたえがあった 明治は善で昭和は悪といったイメージを広めたとされる筆者だが、明治維新という特異な時代にあってはそれも仕方ないことかもしれない

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2018/12/26

一朶の雲を目指して登りきった先の雨の坂という終わり方が、明治の終わり、彼らのいなくなった日本を暗示しており示唆的。

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2019/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本海海戦は天佑により勝ちを得た。 諸外国からは負けの烙印をおされ、本営でさえ絶望的な状況を、敵艦壊滅、自陣は撃沈ゼロの圧倒的勝利へ。 「本日晴朗なれども波高し」の旗を掲げた名参謀と心揺らぐことのない世界最強の提督以下の激戦が1冊丸ごと描かれている。 短い章ごとに区切られていて、場面がコロコロと転換されて、正直1度で理解することは無理だった。多分全く頭に入っていない。 ただ、これ一冊でも十分教科書になるほどの情報量があって、ただただ史実を追いかけていくだけでも楽しかった。とにかく先が気になって仕方なかった。 司馬史観、世間に対してあたかもこの書に描かれたことが正しいかのように錯覚させてしまうほどの物語、最も尊敬すべき点はリサーチの多さ。5年かけて執筆しているということはそれ以上にリサーチをしないとかけないということ。作中でも、確かに確認したのにどの資料だったかわからなくなってしまった、と記載している司馬遼太郎の手元にはどれほどの資料があったのか。彼が書物を集めるとき、町から関連の書物が消えると言わせたほどだから想像するだけも恐ろしい。 坂の上の雲とは、 まるで雲の上にあるような遠い存在の欧米の列強を目指して、明治日本をはじめた幕末の志士たちが坂を駆け上がることを表現している。 明治維新を成し遂げたからこそ、日本は今の地位を確立している。実際にロシア帝国に勝利したのも国民国家の制度によるところがある。改めて明治維新の偉業とそれに対しての無知さが知った。 もっともっと知りたい。

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2018/11/29

遂に対峙した日本海軍艦隊とバルチック艦隊。 日本海軍が勝つのは不可能だと思われていた。 東郷平八郎とロジェストウェンスキーという、司令長官の力の差が出た。 日本海軍の圧倒的にして完膚無きまでの大勝利。 兵器は、ロシア側が優秀であった。 しかし、戦う軍人は、日本側が優秀であった。 ...

遂に対峙した日本海軍艦隊とバルチック艦隊。 日本海軍が勝つのは不可能だと思われていた。 東郷平八郎とロジェストウェンスキーという、司令長官の力の差が出た。 日本海軍の圧倒的にして完膚無きまでの大勝利。 兵器は、ロシア側が優秀であった。 しかし、戦う軍人は、日本側が優秀であった。 人間の力の差が日本海軍の大勝利になったのだろう。 その人間の力を我々も受け継いでいるのではないだろうか。

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2018/10/23

いよいよ最終巻。長かった日露戦争の決着は東郷平八郎率いる連合艦隊とロジェストヴェンスキー率いるバルチック艦隊との海戦に委ねられる。そして東郷の奇策、敵前大回頭で日本軍は戦局を一気に逆転し、勝利を得る。 本作で描かれる海戦はバルチック艦隊側の無策、無気力、低士気のおかげで終始、日...

いよいよ最終巻。長かった日露戦争の決着は東郷平八郎率いる連合艦隊とロジェストヴェンスキー率いるバルチック艦隊との海戦に委ねられる。そして東郷の奇策、敵前大回頭で日本軍は戦局を一気に逆転し、勝利を得る。 本作で描かれる海戦はバルチック艦隊側の無策、無気力、低士気のおかげで終始、日本軍ペース。戦争というより、日本軍が淡々とやるべき仕事をこなすだけという感じ。ここまで引っ張ってきた大河小説の最終戦争がこれでいいのか? かくして、たいした見せ場もなく、最後の決戦は終了し、戦後処理へ。この海戦、というよりもこの小説で一番損をしているのは、大艦隊の長でありながら何のいいところもなく、ひたすら道化役にされてしまったロジェストヴェンスキーだろう。捕虜となっても、東郷の引き立て役で終わる。 結局、日露戦争での日本の勝因はロシアがあまりに官僚主義でありすぎたことだ。戦争に勝つことより、皇帝の顔色をうかがうことを重視するロシアの将軍たち。対するのは国民の上から下まで強い危機意識を持ち続けた日本。児玉源太郎、東郷平八郎、秋山兄弟のような人材がロシアにはいなかった。

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