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坂の上の雲 新装版(八) の商品レビュー

4.5

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    129

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2009/10/04

文庫8巻、読み終えるのに、およそ3カ月かかった。 途中、個人的に2,3巻あたりは、かなり中だるみになったけど、 日露戦争のくだりからは、加速した気がする。やはり、そのへんは読みごたえは大きい。 詳細な感想は気が向いたら、書きますが、明治の世相と人生観がわかる一冊ですね。

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2009/10/04

坂の上の雲の最終巻。 日本海軍が圧勝した日本海海戦が中心だ。 ロシア海軍は、バルト海からはるばる日本海まで轟沈されに来たような形だが、やりようによっては、作戦目的であるウラジオまで逃げ切る、ということが可能だったようにも思える。 戦場では、1つの意思決定や1つの偶然により、国の...

坂の上の雲の最終巻。 日本海軍が圧勝した日本海海戦が中心だ。 ロシア海軍は、バルト海からはるばる日本海まで轟沈されに来たような形だが、やりようによっては、作戦目的であるウラジオまで逃げ切る、ということが可能だったようにも思える。 戦場では、1つの意思決定や1つの偶然により、国の運命すら決定してしまう一面が垣間見える。もてる能力を最大限活かし準備しておく、そして、天佑があったときにそれに乗っかれるようにする、ということが大事なことだったのだろう。 重い税金、徴兵など、実際は苦しい時代だったと思うのだが、やはり、個人的に明治に対する憧れ的なものを表現してくれている本である。

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2009/10/04

2009年8月全部読み終わった 1年かかった… 文庫8巻目のP92あたりを読んで涙がでた この国は日本のすべてのご先祖様たちに護られてきたんだと。 私たちの代で絶やすわけにいかないのに、今の日本の情けないこと 本当に恥ずかしい すべての日本人は教科書なんかよりまずこれを読めと思う

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2009/10/04

会社の先輩が後輩に勧める作品NO.1(自分調べ) 3年前くらいに読んだ渡邉美樹の自己啓発的な本に、 「大学生の頃に、教養をつけるために司馬遼太郎と大江健三郎は片っ端から読破した」的なことが書いてあった。 美樹ちゃんが言う『教養』とは何だろうか? 知識?生き方?ものの見方?日本...

会社の先輩が後輩に勧める作品NO.1(自分調べ) 3年前くらいに読んだ渡邉美樹の自己啓発的な本に、 「大学生の頃に、教養をつけるために司馬遼太郎と大江健三郎は片っ端から読破した」的なことが書いてあった。 美樹ちゃんが言う『教養』とは何だろうか? 知識?生き方?ものの見方?日本人とは? 8巻という膨大な量を読み進みながら、ずっとそんなことを考えてた。 読んでいて感じたことを簡潔にいくつか列挙すると ?ロシア人はアホなんじゃねぇのか ?自分が「乃木軍参謀・伊地知」だったら、こんな書き方されたらツライ ?「何をやりたいか」に固執するのではなく、「選んだ道で成功する、その道で立身出世するためにどうするか」に生きる姿はかっこいい ?この作品で「良く」描かれている人間は、皆に好かれるような人間ではなく、尊敬的な面と変態な面を兼ね備えている気がする ?そーいえば、太平洋戦争の映画作品とかはよくあるけど、日清・日露戦争モノって初めてかも 社会人のオッサンたちは、なまじに8巻分もの分量を読んじゃったもんだから、「それに値する何かを得られたはずだ」と自分に無理やり言い聞かせ、そこまで大した事でもないのに、「素晴らしい気づき・教訓」をこの作品に見出し、それを感じ取った自分がひとつ高尚な存在になれた気がしているんじゃないか。その体験をした自分を正統化したくて、カワイイ会社の後輩にも同じ体験をさせて、「先輩、あの本ホント良かったです」的な感想を言わせたくて勧めているんじゃないか。 読む前はそんな偏見を持ってました。 しかし司馬遼太郎が10年間をかけて執筆したこの作品は、何年たっても変わらない、普遍的な「教養」を諭してくれている。 小説本文が暗示してくれているモヤモヤしている教訓を、あとがきで言語化してくれている気がしたので分かりやすかった。 極端な事を言えば、あとがきをしっかり読むために、膨大な前フリ(本文)を読んでいたのではないかと感じた。 「精神主義と規律主義は無能者にとっての絶好の隠れ蓑である」 いやぁ、胸に刺さる。 あたまでっかちになるより、もっと成長するために荒削りでもいいから行動しないと。 そんな事を最後に思わせてくれた事が一番よかった。 それにしても全8巻は長かった。

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2009/10/04

坂の上の雲を全巻読み終えてまず強く感じたことは、戦争中であれ、やはりひとが死ぬということは、敵味方関係無しに辛いという、ごく平凡な感想だった。それが最初に出てくる感想としてふさわしいのかどうかはともかく、こんなにも単純で精製されきったことを、今どうしても書かずにはいられないのであ...

坂の上の雲を全巻読み終えてまず強く感じたことは、戦争中であれ、やはりひとが死ぬということは、敵味方関係無しに辛いという、ごく平凡な感想だった。それが最初に出てくる感想としてふさわしいのかどうかはともかく、こんなにも単純で精製されきったことを、今どうしても書かずにはいられないのである。なぜならば、現代に生きる私たちがこのことを改めてはっきり感じる境遇はそうそうあるものではなく、世界にはこんな単純なことさえ忘れ、あるいは敢えて無視して戦争が継続して行われているからである。核兵器によって強国間の勢力が均衡を保ち、それによって実際に戦争を防いでいるとするのならば、軍隊や兵器はあったほうが良いのではないかという気さえしてくる。日本が本当に戦争を放棄するというのなら、スイスのように永世中立のかたちをとるべきではないか。憲法9条をたてにして、自衛隊を廃止しろという意見のひともいるが、いざというときに他国にすがるしかない日本のままでいるほうが危機感を感じる。真之たちのように、坂の上の雲を目指して一歩ずつ歩んでいくような時代はもう日本には来ないだろう。時代の波に激しくもまれながらも、立身出世していく志士たちの姿に、憧れを抱かずにはいられない。

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2009/10/04

「ペリー来航後五十余年、国費を海軍建設に投じ、営々として兵を養ってきたのはこの三十分間のためにあった」

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2009/10/04

この巻読むとあぁーーーっておもう! これっていうかこの巻は…買います。買って読む価値があるとおもう。 前の表紙のやつを。笑

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2009/10/07

とうとう最終巻。 日本海海戦の模様から、終戦までを一気に描きます。 東郷平八郎がすげー。 これまでこの本の戦争描写にはイマイチノれなかったかった感があるんですが、この日本海海戦は熱く、一気に読んじゃいました。 内容は日本の圧勝なんですけど、その原因や、戦術の内容なんかを細かく述...

とうとう最終巻。 日本海海戦の模様から、終戦までを一気に描きます。 東郷平八郎がすげー。 これまでこの本の戦争描写にはイマイチノれなかったかった感があるんですが、この日本海海戦は熱く、一気に読んじゃいました。 内容は日本の圧勝なんですけど、その原因や、戦術の内容なんかを細かく述べていて、それがまた熱い。 これで坂の上の雲、完結なわけですけど最後の条約締結あたりはわりと駆け足な、あっさり描写でした。 これまで何度も「日露戦争以後の日本軍はよろしくない」みたいな事が述べられていたのでもう少し、日露戦争以後のズレてきた日本の描写があると思ったのですが。 この本はあくまで「日本が如何にして欧米の強国と渡り合うようになったのか」あたりに焦点を絞ってるんでしょうね。 全編通して、日本人のよいところ、悪いところが描かれた大作でした。 ってか正直細かいところを流し読みしたり、イマイチ読み解けてない部分もあるので、そのうち再読したいです。

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2009/10/04

ここでは、とくにあとがきについて述べる。 この小説を書くにあたっての心がまえや、苦心したところ、得たものをここに収録してあるあとがきから知ることができた。 このあとがきの部分だけでも、この値段の価値がある。いや、それ以上の価値がある。 まず著者が明治という時代をどうとらえてい...

ここでは、とくにあとがきについて述べる。 この小説を書くにあたっての心がまえや、苦心したところ、得たものをここに収録してあるあとがきから知ることができた。 このあとがきの部分だけでも、この値段の価値がある。いや、それ以上の価値がある。 まず著者が明治という時代をどうとらえているのかが、簡潔に示してある。 明治というのは、できたばかりの国で国民が死ぬ気で支えなければたおれるようなもろいものだった。 だから日露戦争が、日本では国民戦争というかたちになった。それをいとわなかった。 そして、その苦しい時代でもみんなが今ではかんがえられないような苦労を、それほど苦に思っていなかったふしがある。 それは今までは藩というものが自分たちの所属の基本単位であり、徳川幕府がそれらを牛耳るというかたちだったものから、 その藩がこわれてしまって、日本という「国家」の「国民」になったという、開放感やら高揚感がおおきな理由だろう。 また歴史を活かさない結果というものが、どのようにしてできあがるか。 おおくは官僚という制度がその責任をおっているようだ。 そして、公開されない情報をつごうのよい方向に解釈する国民にも問題があったのだろう。 ロシアの場合もそうだが、政治的な関係を意識してしまうという基盤をつくってしまった時点でもう崩壊ははじまっているのではないだろうか。 そのほかにも、 ・部下の活かし方 ・資料の集め方 ・話をまとめるために(小説を書くためには) といった点で、おおいに参考になった。ほんとうにありがたい。

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2009/10/07

ついに、日露終結。数万kmの航海を経たバルチック艦隊と東郷率いる連合艦隊がついに激突。この大会戦の結果に驚いた。ひたすらに熱く、悲しく、美しい。こういった日本を守った人がいて今の日本があることを、今を生きる僕たちは感謝しなくてはいけない。習った歴史の授業では「日露戦争」の一言で書...

ついに、日露終結。数万kmの航海を経たバルチック艦隊と東郷率いる連合艦隊がついに激突。この大会戦の結果に驚いた。ひたすらに熱く、悲しく、美しい。こういった日本を守った人がいて今の日本があることを、今を生きる僕たちは感謝しなくてはいけない。習った歴史の授業では「日露戦争」の一言で書かれた裏にはかくも壮大なドラマがあったとはね。 年末に映像化されるようだけど、それまでにもう一回くらい読み直そう。司馬遼太郎の傑作の中の一つであることに異論無し。

Posted byブクログ