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坂の上の雲 新装版(八) の商品レビュー

4.5

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    129

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2010/12/16

大きなストーリーだけでなく、細かなところにも学ばされる。それも幅広いことが学べ、非常にタメになる。ストーリー自体も、淡々と進むところに逆に熱さを感じられ、面白かった。

Posted byブクログ

2010/11/16

読了後、何よりまず「この超長編を読み切ってやったぞ!」という満足感に浸りました。 8巻は最終巻ということもあり、日本海海戦がクライマックスを迎えます。本当に「天運」というしかない完全勝利を収めるまでが余すとこなく描かれている。その「天運」を味方につけた日本人の当時の性質、日本・...

読了後、何よりまず「この超長編を読み切ってやったぞ!」という満足感に浸りました。 8巻は最終巻ということもあり、日本海海戦がクライマックスを迎えます。本当に「天運」というしかない完全勝利を収めるまでが余すとこなく描かれている。その「天運」を味方につけた日本人の当時の性質、日本・ロシアの歴史的背景も丁寧に描けており本当に面白い。また、この巻は躍動感があり、単純に話として面白いと思う。 最後の司馬氏のあとがき集も印象的。40代のほとんどをこの作品に費やした思いがひしひしと伝わってきて、偉業は一朝一夕では成しえないのだなと改めて思った次第です。

Posted byブクログ

2015/05/02

オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。 http://books-officehiguchi.com/archives/3927750.html 日本海海戦で、日本がロシアのバルチック艦隊を破る様子である。日本海海戦後の、秋山真之・秋山好古...

オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。 http://books-officehiguchi.com/archives/3927750.html 日本海海戦で、日本がロシアのバルチック艦隊を破る様子である。日本海海戦後の、秋山真之・秋山好古の生涯についてふれられている。日本海海戦について、ロシアの戦艦のほとんどが撃沈・自沈・捕獲される一方で、日本の損害は軽微であるという当事者でも信じがたい結果になった。 坂の上の雲を通して、今後はインテリジェンスを中心に研究の幅を広げたいと考えている。機会があれば、坂の上の雲の話を通して、大学入試の日本史の指導でもいかしたいと思う。

Posted byブクログ

2011/03/16

全8巻の最終巻は、「敵艦見ユ」の章で始まり、日露戦争のクライマックスである日本海海戦へとなだれ込む。半年を掛けて遥かバルト海から日本海まで廻航してきたバルチック艦隊は、それまでの巻で描写されていたように、司令官、戦術面、運用面、兵員の士気などあらゆる要素において勝てる要素はなかっ...

全8巻の最終巻は、「敵艦見ユ」の章で始まり、日露戦争のクライマックスである日本海海戦へとなだれ込む。半年を掛けて遥かバルト海から日本海まで廻航してきたバルチック艦隊は、それまでの巻で描写されていたように、司令官、戦術面、運用面、兵員の士気などあらゆる要素において勝てる要素はなかった。ただ、全滅するためにはるばる三大洋をまたいで来た悲劇の艦隊と言ってもいい。対する日本の連合艦隊は、40隻もの大艦隊がほぼ数席を残して全滅せしめるという完膚なきまでの勝利を収める。日露戦争の勝敗を分けた要素は、大局的にはそれは日本にとって祖国防衛戦争であり、国民全体が運命を託したものであるのに対して、ロシアにとってもそれは、ロマノフ王室と取り巻きの貴族による利権拡大のための侵略戦争であり、人民や下級兵員は白けていたということであろう。また、描写されているように、極東に送られて来た兵員の少なからずが、ポーランドなどロシアによって無理やり属国とされている周辺国から豚を放り込むかの如くシベリア鉄道で半ば強制的に送られて来た者たちであり、日本兵員と士気において差があるのは必然であったからである。こうした意識の乖離は、国政レベルだけではなく、戦略レベル、戦術rレベルに至るまで同一であり、軍隊としての規律や目的性などで著しく劣っていたのがロシア軍であった。一方、日本軍は率いる将官から一兵卒に至るまで、本戦争が国家の存亡を決めるものであるという大義が浸透していた。ロシアは敗戦により、その後ロシア革命へと向かい、国家は崩壊する。上に立つものが国家の大局を見失うと、国がどうなるか、日本が現在直面している問題が本書におけるロシアの問題と重なる。故司馬遼太郎氏からの21世紀日本へのメッセージとして受け止めなければならないであろう。

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2010/09/05

・4/24 いよいよ面白くなってきた.いったいどのようにしてバルチック艦隊に勝ち得たのか.長かったが面白い長編の最終巻だ. ・4/28 日本海海戦だ.バルチック艦隊が沈みつつある. ・4/30 快勝.まさに完全勝利に近い.この頃の日本人はひたむきでよかったみたいだ.もうすぐ終わり...

・4/24 いよいよ面白くなってきた.いったいどのようにしてバルチック艦隊に勝ち得たのか.長かったが面白い長編の最終巻だ. ・4/28 日本海海戦だ.バルチック艦隊が沈みつつある. ・4/30 快勝.まさに完全勝利に近い.この頃の日本人はひたむきでよかったみたいだ.もうすぐ終わりだけど、映画二百三高地が見てみたい.この日本海海戦を映画にしたものは無いのかなぁ. ・4/30 読破.あとがき集を読み始める.それにしても読み応えのある超長編だった.続けざまに司馬遼太郎の他の本も読みたくなってきた.人気がある訳だ. ・5/1 あとがき集も読了.う~ん、なかなかこんな本を読む機会には恵まれなかったかもしれないことを思えば、感慨深い.

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2010/08/27

・明治期と昭和の軍人の考え方、行動の違い ・無能な司令官、伊地知、ステッセル、クロパトキン、ロジェストヴェンスキー ・物語の唐突な終わり

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2010/08/16

全8巻読み終えました。 途中、もうやめようかなぁと思ったりもしながら、でも最後まで読んでみて面白かったと思います。 とにかく、最初は明治の青春物語だったのに、途中からはもうずっと戦争で、特に日露戦争に入ってからは結局最後までずーっと戦争でした。たくさんの兵がどんどん死んで、そ...

全8巻読み終えました。 途中、もうやめようかなぁと思ったりもしながら、でも最後まで読んでみて面白かったと思います。 とにかく、最初は明治の青春物語だったのに、途中からはもうずっと戦争で、特に日露戦争に入ってからは結局最後までずーっと戦争でした。たくさんの兵がどんどん死んで、それも百とか千っていう単位で人が死ぬもんだから、読んでてもつらいし重いし。。 面白かったのは、日本軍の側だけじゃなくて、ロシア軍の側の物語も詳しく語られているところ。それから、両国を取り巻くそのほかの国々の情勢や思惑も。ひとつひとつの戦闘よりも、その時代の世界全体の状況が物語でたくさん語られていたのが面白かったです。 当時のロシアは帝政末期で、この戦争の後、革命が起きてソビエトになる。この本を読んでロシアという国にもとっても興味がわきました。 戦争ってこわいな、とか、絶対にもう戦争はしたくないな、とか、今まで持ってた戦争のイメージは太平洋戦争しかなかったけど、そのほかにも日露戦争とかあったんだな、とか、うまくまとめることはできませんが、いろんなことを考えました。

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2010/08/02

向かう壁が圧倒的に高くても、自分が精一杯やること、それによって運が開けることを学んだ。あと、常に冷静でいること。 東郷平八郎が連合艦隊の総司令官になったのは、運の良さを買われたからだってのが面白かった。大将は勝負運が大切らしい。最後は運。おれもそうなりたい。 やっと全八巻読み切...

向かう壁が圧倒的に高くても、自分が精一杯やること、それによって運が開けることを学んだ。あと、常に冷静でいること。 東郷平八郎が連合艦隊の総司令官になったのは、運の良さを買われたからだってのが面白かった。大将は勝負運が大切らしい。最後は運。おれもそうなりたい。 やっと全八巻読み切った...読了感いっぱい。

Posted byブクログ

2010/08/01

一番心に残ったセリフは真之の「どうせ、止める。坊主になる。」という部分。 他の人がどう思うかはそれぞれあると思いますが、胸がぎゅうっと痛くなりました。でも、こういう真之だから私は好きです。

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2010/06/13

「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」 この真之の開戦の言葉がこの長い物語のハイライトだ。 そこには胸躍る気持ちと緊張、不安、期待が複雑に入り交じっている。 日本は勝つべくして、いやロシアは負けるべくして負けた。 しかし、この時代の日本人はなんと潔い精神を持っていることか。 潔いという...

「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」 この真之の開戦の言葉がこの長い物語のハイライトだ。 そこには胸躍る気持ちと緊張、不安、期待が複雑に入り交じっている。 日本は勝つべくして、いやロシアは負けるべくして負けた。 しかし、この時代の日本人はなんと潔い精神を持っていることか。 潔いというのは、確固たる信念を持って、命をかけるということ。 もちろん、江戸時代から西洋の文明を急速に取り入れながら明治という近代に移行した時代と現代の状況は異なるが、この現代の日本、あまりにみっともない。 この一大叙事詩は深く心に残った。

Posted byブクログ