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坂の上の雲 新装版(八) の商品レビュー

4.5

232件のお客様レビュー

  1. 5つ

    129

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    26

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2011/11/24

日本に生まれ日本の社会で働き日本に生きてゆく人間として、読んどいて損はないと思いました。国家の運命を担った登場人物(当然ノンフィクション)の心の動きや、最終巻のバルチック艦隊をT字戦法で破るくだりはほんとに鳥肌だったけど、こうして日露戦争に勝ったことが皮肉にもその後の日本の運命を...

日本に生まれ日本の社会で働き日本に生きてゆく人間として、読んどいて損はないと思いました。国家の運命を担った登場人物(当然ノンフィクション)の心の動きや、最終巻のバルチック艦隊をT字戦法で破るくだりはほんとに鳥肌だったけど、こうして日露戦争に勝ったことが皮肉にもその後の日本の運命を決定づけるになった点までがとてもわかりやすく記されていました。 日清戦争・日露戦争の単なる経緯だけじゃなく、明治維新が起こってからの日本が民主国家になってゆく道程や、 政府というものを絶対視する当時の庶民について触れていたエピソードの章が印象に残ってます。 最終章の「雨の坂」が、なんとも味わい深いです。 歴史小説でこんなに感動して涙ぐむとは思わなかった。 坂の上には何があったんかな。立ち上がって行く雲なのか、くもり空なのか。 やっぱりもっともっと日本がいい国になって欲しくなりました。

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2011/11/21
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この本の中では一番面白かったです なぜかというと やっぱり海戦のところの描写が臨場感がとてもあり まるで自分が士官のひとりとして はたらいているようなところもありとてもおもしろかったです ぜひ、次回も司馬遼太郎の本を読んでみたいです

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2011/11/12

漸く終わった。もう司馬さんの本は読まないと思う。とにかく「坂の上の雲」はつまらなかった。これが名作と呼ばれる理由が全く理解出来ない。

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2011/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

戦争を肯定も否定、日露という基準ではなく客観的事実として書き述べ、それらを通して人間、歴史というものの考え方についてそっと教えてくれるという印象の作品でした。 小説というフィクション要素もあるのだけれど、徹底的に調べぬいた司馬さんの坂の上の雲という作品だからこそリアリティがとてもあり、たった100年前に彼らがいたのかとこのような考え方、生き方をしていたのかと思うと今の世の中が自分が進歩していない、むしろ恥ずかしいとも感じてしまいます。これを逆に考えると、この時代から小説から学べる事はたくさんあると思います。 とりあえず授業中なのでこれまで。 めも。 一語一句に力がこもっていた。感じた。 ぽつりと思い浮かんだのは日本海海戦後の情景。戦争が終わったあと、東郷がロジェストウエンスキーの病室を訪ねた。

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2011/11/04

楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前のみ見つめながら歩く。 のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみを見つめて坂をのぼってゆくだろう。 いつもいつも、あとがきのほうが読むのが楽しみだったりする。 『明治』が伝わってく...

楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前のみ見つめながら歩く。 のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみを見つめて坂をのぼってゆくだろう。 いつもいつも、あとがきのほうが読むのが楽しみだったりする。 『明治』が伝わってくる。かっこいい。

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2011/10/30

おすすめ度:100点 偉業! 日本人一般の各層に広く、深く、永く読まれ続ける国民文学の最高傑作! 司馬遼太郎氏は海に取り囲まれたこの国土に暮らす我々のために、こんな素晴らしい小説を書き残してくれた。 小説とは要するに人間と人生につき、印刷するに足るだけの何事かを書くだけというの...

おすすめ度:100点 偉業! 日本人一般の各層に広く、深く、永く読まれ続ける国民文学の最高傑作! 司馬遼太郎氏は海に取り囲まれたこの国土に暮らす我々のために、こんな素晴らしい小説を書き残してくれた。 小説とは要するに人間と人生につき、印刷するに足るだけの何事かを書くだけというのもの、と氏は言うが、本著は、人間、人生にとどまらず、民族、国家、世界観すべてをその深い洞察力をもって描ききった一大叙事詩である。 小説というものが、これほどまでに多くの人の心を揺さぶることができるものであるということを、氏は本著によって証明させた。

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2011/10/11

読破。日本がアジアの小国という立場から西洋の国々を驚かす成果を出した。戦争はよくないが、躍進的な成長だと思う。日本人としてこのような過去の人々の葛藤や努力勇気を忘れてはならないと思う。

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2011/10/10

日露戦争の終結、物語の終わりを知りたくて読書。 ついに最終巻。8巻は日本海海戦とポーツマス条約締結、戦争終結を描いている。読んだ人や他の人のレビューにあるとおり、巻末のあとがき集と解説の価値が高いと思う。全巻読むのはちょっと・・・・・。という人も、最終巻のあとがきと解説だけでも...

日露戦争の終結、物語の終わりを知りたくて読書。 ついに最終巻。8巻は日本海海戦とポーツマス条約締結、戦争終結を描いている。読んだ人や他の人のレビューにあるとおり、巻末のあとがき集と解説の価値が高いと思う。全巻読むのはちょっと・・・・・。という人も、最終巻のあとがきと解説だけでも読んでみるといいと思う。 明治の日本人の生き方、心、考えた方を感じることができる。つい100年前の話であるが現代日本人とはずいぶんと異なるように思う。 戦争は美化されるものではない。人々を不幸にするだけである。しかし、未来のために過去の戦争から学ぶことは大きいと思う。 続いて放映中のNHKドラマスペシャルを見てみる予定。 読書時間:約1時間 本書は日本領事館大連出張所でお借りました。

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2011/10/09

ついに完結。 長かった日露戦争もようやく終結。 バルチック艦隊についての詳しい記述は目を見張るものがあり、とても興味深かった。 かなり長く、読むのに骨が折れたが、読み切ってよかったと思う。

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2011/10/06

侵略をもくろむ「悪の帝国」との戦いという正義を胸にいだき、外国との戦いの中で、一般の日本人が自分が国家の国民であるとの強い自覚をいだいた日露戦争の時代。信じられないような貧窮と、負ければ国が滅ぶというのっぴきならない事態でありながらも、自らの行動に一転の曇りも感じない、すがすがし...

侵略をもくろむ「悪の帝国」との戦いという正義を胸にいだき、外国との戦いの中で、一般の日本人が自分が国家の国民であるとの強い自覚をいだいた日露戦争の時代。信じられないような貧窮と、負ければ国が滅ぶというのっぴきならない事態でありながらも、自らの行動に一転の曇りも感じない、すがすがしくこれほど迷いがない理想を人々が生きることができた時代、そんな歴史の中の特異な一時代を鮮やかに切り取って読ませてくれた。日露戦争の30年後、太平洋戦争という大いなる錯誤を犯すことになったわれわれ日本人の教訓を、この物語で描かれる「不思議な勝ち」から学ぶこともできるが、私は本作から端的に味わったことは、その時に持てる力のすべてを一点に注力し数々の難局へ立ち向かった人々の姿だ。仕事でへばりそうになった時、「やれることをやるしかないではないか」という彼らの姿にどれほど勇気を与えられたことかわからない。彼らの勇気と強さの源泉こそが「迷いなく理想を生きる」という、そこにあったのだと思うのだ。

Posted byブクログ