坂の上の雲 新装版(八) の商品レビュー
全八巻ついに完結です…
全八巻ついに完結です。長いあとがきも必読です。全巻を読んだあとに横須賀に戦艦三笠を見に行きましたが、艦橋に立って感動に浸りました。
文庫OFF
全巻読破しました! 日露戦争の様子が細かく描かれていて、戦争の結果は知っていても先が気になってしまう筆運びは見事でした。最終的には日本は「勝った」となりましたが、一つ一つの戦いや戦況は決して楽観できない壮絶なもので、よく勝てたなぁと思わずにはいられません。 作品では多くの軍人が登...
全巻読破しました! 日露戦争の様子が細かく描かれていて、戦争の結果は知っていても先が気になってしまう筆運びは見事でした。最終的には日本は「勝った」となりましたが、一つ一つの戦いや戦況は決して楽観できない壮絶なもので、よく勝てたなぁと思わずにはいられません。 作品では多くの軍人が登場しましたが、一番心に残ったのは児玉源太郎です。役職を落としてまで陸軍へ参加し、軍の命令指示系統を冒してまで苦戦を強いられていた旅順攻撃を指揮しながらも、元の司令官である乃木に花を持たせる心配りは爽快でした。
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実は司馬遼太郎作品はこれが始めてでした。 学校の教科書では、東郷平八郎ひきいる日本海軍がバルチック艦隊に勝利した。くらいしか書いてなかった記憶があり、少年だった私も遠い昔の出来事として何も印象に残っていなかった。 日露戦争を全般的に書かれているので、陸軍の二百三高地の激戦やその他...
実は司馬遼太郎作品はこれが始めてでした。 学校の教科書では、東郷平八郎ひきいる日本海軍がバルチック艦隊に勝利した。くらいしか書いてなかった記憶があり、少年だった私も遠い昔の出来事として何も印象に残っていなかった。 日露戦争を全般的に書かれているので、陸軍の二百三高地の激戦やその他の戦いもあります。 作者の並々ならね膨大な取材に基づいた海戦、陸戦の細かい描写に頭が下がります。 当時の日本の国力を考えればロシアに勝つなんて奇跡でしたが、日露戦争になぜ勝てたのか、ロシアはなぜ負けのかが理解出来ました。そして大東亜戦争になぜ負けたのかも。最終巻に作者の解説があり、作者の思いが伝わりました。 でもロシアって昔から変わってないんだなとつくづく思う。
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【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 最終第八巻は「敵艦見ゆ」「運命の海」「雨の坂」など。 「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ(p35)」 有名な日本海海戦開戦前の電文はやはり心動かされる。思い立って30年ぶりに全八巻という“...
【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 最終第八巻は「敵艦見ゆ」「運命の海」「雨の坂」など。 「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ(p35)」 有名な日本海海戦開戦前の電文はやはり心動かされる。思い立って30年ぶりに全八巻という“一大叙事詩”を読み終えた感想としては、明治日本の若さと日本人の勤勉さ真面目さが眩しい!どうしても成熟した令和日本と比べてしまうが、どちらが良い悪いというものでもない。真之が作文した「聯合艦隊解散ノ辞」の結びの言葉である“勝って兜の緒を締めよ”は日露戦争やジャパン・アズ・ナンバーワン後の日本がもっと意識すべきだったな。 また、30年前に比べ、司馬さんの小説的技巧もわかるようになった気がする。折しも15年ぶりにNHKの「坂の上の雲」が再放送されている。つづいて映像でも楽しませてもらおう。
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ついに、ついに最終巻。 対馬コースを進んでいくバルチック艦隊を、日本の仮装巡洋艦、信濃丸が発見するところからはじまる。 極力敵の艦隊に近づこうとして、気がつけば囲まれていた…なんていうアクシデントや、余談として語られるこの船の日露戦争後の話も興味深い。 またこの信濃丸に代わって...
ついに、ついに最終巻。 対馬コースを進んでいくバルチック艦隊を、日本の仮装巡洋艦、信濃丸が発見するところからはじまる。 極力敵の艦隊に近づこうとして、気がつけば囲まれていた…なんていうアクシデントや、余談として語られるこの船の日露戦争後の話も興味深い。 またこの信濃丸に代わってバルチック艦隊を監視する三等巡洋艦和泉の覚悟についても読んでいて胸が熱くなった。 本日天気晴朗なれども波高し この有名な一文についての丁寧な取材による考察や、 皇国の興廃この一戦にあり というフレーズで掲げられるZ旗など、 思わず自分の中のナショナリズムを思い出させる日本海海戦。 その中でも一番印象に残ったのは、いよいよバルチック艦隊と何時ごろどこら辺の海域で合間見えるんだ、と判明した時に各艦各船一斉に余剰の石炭を投棄した後、艦内をくまなく掃除、消毒させ、兵隊を風呂に入れて新しい戦闘服に着替えさせたというエピソード。 戦闘の厳しさを知った上で、後方である軍医がその後のことを考えた戦術と言ってもよいこの処置に、これまた読んでいてジーンときた。 それにしても、戦争を調べるのはめちゃくちゃ労力がいるんだな。 日本史上はもちろん、その後の世界史上に於いてさえ日露戦争の影響はとてつもなく大きかったということが、かなりの解像度で今回理解できた。 明治という激動の時代の日本人にどんな人がいて、国民全体としてはどんなふうだったのかということも、臨場感を持つ肌感覚でわかった気がする。 40代のほとんどをこの物語に費やした司馬遼太郎が、この作品を書き上げたのは49歳。この事実をあとがきで知り、ほぼ同年代だったのか…と驚いた。 3ヶ月ほどかけて、文庫版坂の上の雲を通読している間、生活の1/5くらいは激動の明治時代に片足を突っ込んでいるような気分でいたんだが、なんと今月からドラマ坂の上の雲の再放送が始まる。 放映当時はタイトルこそ知っていたけど全然興味がなくてスルーしていたこのドラマ、しっかり毎週予約完了したし、 まだまだマイ明治ブームは続くのかも。 また機会があれば坂の上の雲ミュージアムにも行きたいな。 全8巻、本当に面白かった。
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長い小説で、読むのが遅いがために3ヶ月くらい使ってしまったけど、ほんとずっしり。 児玉源太郎が好きになりました。 乃木希典、いままでの認識と違って、ある意味はやはり被害者だったり。 またいつか、気が向いた時に読んでみようと思う。やっぱり、司馬遼太郎の小説はたまに読むとほんと良い...
長い小説で、読むのが遅いがために3ヶ月くらい使ってしまったけど、ほんとずっしり。 児玉源太郎が好きになりました。 乃木希典、いままでの認識と違って、ある意味はやはり被害者だったり。 またいつか、気が向いた時に読んでみようと思う。やっぱり、司馬遼太郎の小説はたまに読むとほんと良い。。
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開国から30年あまりでロシアと戦わなければならなくなり死に物狂いで戦い綱渡りの様な状況とロシアの自滅 もあり勝った。 負けていたらと思うとおそロシア!
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完結巻。嗚呼、長かった物語もこれで終わりか。戦争の終結に至る過程はなんとも言えぬ思いで読んだ——ロジェストヴェンスキーが主将だったから露は負けたのだ。他の軍人だったならここまでの大敗はしなかっただろう。本当にどうしようもないヤツだ…。何があそこまでの強者を演出していたのか、不思議...
完結巻。嗚呼、長かった物語もこれで終わりか。戦争の終結に至る過程はなんとも言えぬ思いで読んだ——ロジェストヴェンスキーが主将だったから露は負けたのだ。他の軍人だったならここまでの大敗はしなかっただろう。本当にどうしようもないヤツだ…。何があそこまでの強者を演出していたのか、不思議なくらいだ。 ・・で、反対に日本のトップこと東郷であるが、故・野村克也みたいなひとだなぁ、と。 秋山兄弟を通して、日露戦争…いや"戦争"の何たるかをよーく学べた気がします。 (※後に、この快勝が太平洋戦争へと駆り立て、敗北へと導く原因のひとつなのですね…。) 愛媛旅行がきっかけで、ほぼ一年くらい掛けましたが、読んで良かったなぁと心から思いました。星三つ半。
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5巻を読んでいる頃、根岸にある子規庵を訪ねました。小さな日本家屋と季節の草花が植る庭から、子規の創作活動と家族3人での暮らしが想像できます。 日本海海戦から帰った真之は、この子規のいなくなった家を訪ねます。しかし、家の前まで行っても、戸を叩き、子規の母と妹に会うことはありませんで...
5巻を読んでいる頃、根岸にある子規庵を訪ねました。小さな日本家屋と季節の草花が植る庭から、子規の創作活動と家族3人での暮らしが想像できます。 日本海海戦から帰った真之は、この子規のいなくなった家を訪ねます。しかし、家の前まで行っても、戸を叩き、子規の母と妹に会うことはありませんでした。 真之は子規の家の前で何を思ったのでしょう。あの静かな路地にある真之の後ろ姿を想像すると、なんだかとても切ない気持ちになりました。
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クライマックスが一番スピード感あって面白かったから7巻は数ヶ月かかったのに最終巻は2週間半で読み終えました!とはいえ本編だけなので残すところ50ページ近くあるあとがき集を読み切ろうと思います。あとがきは筆者の考えなど当時の事情に寄り添っていたので考察の参考になりそう。
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