坂の上の雲 新装版(七) の商品レビュー
東郷平八郎、クロパトキン、ロジェストウィンスキーなど色んな個性の指揮官がいるものだな、と思った。 一人の性格で、軍全体の動きとか未来とかが変わってしまうというのは、不思議な気がする。 秋山好古は、もっと大勝したのかなと思っていたら、耐え抜いたという感じで少し意外だった。 はじめ...
東郷平八郎、クロパトキン、ロジェストウィンスキーなど色んな個性の指揮官がいるものだな、と思った。 一人の性格で、軍全体の動きとか未来とかが変わってしまうというのは、不思議な気がする。 秋山好古は、もっと大勝したのかなと思っていたら、耐え抜いたという感じで少し意外だった。 はじめて騎兵を指揮して善戦したことが大きな功績なんだと思う。
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奉天会戦から、バルチック艦隊回航の日本近辺まで。 中には、著者らしい埋もれた歴史の記述もあり。 日本国民を戦争へ駆り立てていく様子もこの時期から顕著になってききたのか。
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バルチック艦隊の内情の話にいよいよお腹いっぱいの感を興ずる7巻。 ◇ロシア軍の敗因は、ただ一人の人間に起因している。クロパトキンの個性と能力である。113 ◇ロシアは奉天までの陸戦の失敗を外交面ではあくまでも認めず、このため、日露両国の運命はきたるべき海戦に掛けられることになった。戦争というものが劇的構成をもっていた時代における最後の、そして最大の例としてこの戦争は歴史的位置を占めるが、そのなかでも最も大きな劇的展開へ自体は向かいつつあるようであった。237 ◇艦隊運動のためには足手まといになるにすぎないばかげたその老朽艦隊を、なぜ長期漂白という大犠牲をはらってまでして待たなければならないのか。259 ◇哨戒計画(中略)日本海軍が生みだした独創の栄誉(中略)朝鮮の済州島と佐世保に線をひき、それを一辺として大きな正方形をつくる。その正方形を碁盤の目のように小さく区画し281 ◇第二戦艦戦隊司令官フェリケルザム少将が病死したのである。291 ◇七段構えの戦法317 ◇ロジェストウェンスキーは二兎を追った(中略)二兎とは「ウラジオストックへ遁走し、それによってたとえ残存兵力が二十隻になったとしても極東の戦局に対して重大な影響をあたえうる」という目的が一兎である。他の一兎は、「東郷と対馬付近で遭遇するであろう。これと当然ながら戦闘を交える」という目的であった。330 ◇日露戦争は日本人のこのような、つまり国家の重さに対する無邪気な随順心をもった時代におこなわれ、その随順心の上にのみ成立した戦争であったともいえる。345苦労してロシア戦艦見ゆの伝を垣花善が電報設備のある石垣島まで運んだ逸話に関して
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秋山お兄さんの騎兵とクロパトキン撤退のお話。ついに陸戦が終わった!完璧主義というか、絶対に勝てる勝負しかしようとしないクロパトキンの逃げ腰に、日本軍が食らいついて打ち破った。あと1冊でついに完結。ゆっくり読もう。
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決戦奉天大会戦。局地戦で敗走し、包囲殲滅されてもなお、友軍の屍を越えて敢然と前進する日本軍。遂にロシア軍はその圧力の前に総崩れとなる。しかし、日本にはもはや追撃する力は残されていなかった。史上空前の大会戦に勝利したものの国力が尽きようとしていた日本にさらなる試練が。世界屈指の戦力...
決戦奉天大会戦。局地戦で敗走し、包囲殲滅されてもなお、友軍の屍を越えて敢然と前進する日本軍。遂にロシア軍はその圧力の前に総崩れとなる。しかし、日本にはもはや追撃する力は残されていなかった。史上空前の大会戦に勝利したものの国力が尽きようとしていた日本にさらなる試練が。世界屈指の戦力を誇るバルチック艦隊が極東の小国を粉砕すべく回航中であった。ツァーリの大艦隊のまえになすすべは無いのか?
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かまどさんの話が出たとたんに脳内でモンパチが...(グレーテルのかまど観たばかりだったので) 真之懊悩の回。ここで講和してたらどうなってたんだろ。
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ついに7巻まできた!!ラスト1巻 ラスト1巻で思ったんやけどもしかして陸戦終わり??好古の話終わり??なんとなく肩透かし感。 全体の感想は8巻読んだら書きます。
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秋山好古が属する陸軍の決着が着き やっとの思いで勝利した第7巻。 本部はやはり机上でしか この日露戦争をみ見ていないのだな…と感じた。 そして舞台は徐々に海軍へ。 珍しく秋山真之が頭を抱えている、そんな印象。 ロシア軍の、というよりも皇帝と皇后の革命前の姿。 なんとも滑稽なことが...
秋山好古が属する陸軍の決着が着き やっとの思いで勝利した第7巻。 本部はやはり机上でしか この日露戦争をみ見ていないのだな…と感じた。 そして舞台は徐々に海軍へ。 珍しく秋山真之が頭を抱えている、そんな印象。 ロシア軍の、というよりも皇帝と皇后の革命前の姿。 なんとも滑稽なことが多く、やはり日本もロシアも 海軍も陸軍もグズグズっぷりが半端ないところはよく分かる。 最後の方に出てくる宮古島の話はすごく好き。 今考えたらとんでもないけど、当時の人はこのくらいガッツがあったのかなぁ。 なんて。
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日本において新聞は必ずしも叡智と良心を代表しないむしろ流行を代表するものであり、新聞は満州における戦勝を野放図に報道しつづけて国民を煽っているうちに、煽られた国民から逆に煽られるはめになり、日本が無敵であるという悲惨な錯覚を抱くようになった。
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ペリー来航から約40年 未だ、侍精神が抜けきれない日本人が、日本国を守るため粉骨砕身、大国ロシアに立ち向かう様は、自分自身が奮い立ち、現代の自分の生活態度や自国を思う気持ちと照らしながら、読破した。 今回は、2回目となるが繰り返し読みたい。
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