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坂の上の雲 新装版(七) の商品レビュー

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135件のお客様レビュー

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バルチック艦隊はどこ…

バルチック艦隊はどこから来るのか、そして日本はどう戦うか。真之はこれについて何百回と考えます。日本の命運が真之の頭脳に係っているというプレッシャーが圧しかかってます。一方で東郷平八郎は大将らしく沈着として堂々と待ちます。すごいです。

文庫OFF

2024/09/01

【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第七巻は「会戦」「艦影」「宮古島」など。国家存亡を覚悟しながらなんとか“六分四分”で奉天会戦に勝利した日本陸軍。講和条約締結の外交努力は実らず、日本海海戦に列強各国の注目が集まっている。そんな中、バルチック艦隊が歴史的大回航をへて宮古島沖を北上...

【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】 第七巻は「会戦」「艦影」「宮古島」など。国家存亡を覚悟しながらなんとか“六分四分”で奉天会戦に勝利した日本陸軍。講和条約締結の外交努力は実らず、日本海海戦に列強各国の注目が集まっている。そんな中、バルチック艦隊が歴史的大回航をへて宮古島沖を北上していった…。 上に立つ者の度量と明治日本人の随順心を想いながら令和に読み返す「坂の上の雲」。最終八巻に進もう。

Posted byブクログ

2024/08/28

奉天会戦と日本海海戦に向けての巻。 戦争をある程度のカタチに帰着させることの難しさがよくわかる。 現場の状況と、後方から見えている図と、国民の感情は違うもの。 どのレンズを使うか、どの視野で見るか、対象を絞るか広げるかによっても出来事の真相は違ってくる。 100年以上前の歴史で...

奉天会戦と日本海海戦に向けての巻。 戦争をある程度のカタチに帰着させることの難しさがよくわかる。 現場の状況と、後方から見えている図と、国民の感情は違うもの。 どのレンズを使うか、どの視野で見るか、対象を絞るか広げるかによっても出来事の真相は違ってくる。 100年以上前の歴史であり、いろんな視点を織り交ぜることができる群像劇だからこそ解ることもあるもんだ。 とは言え、その多くの視点から見える画はやはり著者である司馬遼太郎の目に一旦集約されて描かれるものなので、やっぱりバイアスかかるよね。 この巻で印象に残ったのは、主にロシア側に対する行動の冒頭に記された 「信じられないことに」 「信じがたいことに」という言葉。 歴史を振り返った時に目にする、クロパトキンやロジェストウェンスキーの言動に対する評価はマイナスイメージが多いが、司馬遼太郎の視線からはより強くその印象を受ける。 また、ベトナムが辿った歴史が、江戸末期の日本にも起こりえたという記述や、 バルチック艦隊の目撃情報を国家機密として秘密裏に報告するため、宮古島から石垣島までカヌーで命がけの航海をし、昭和9年まで誰にも機密を漏らさなかった5人組のエピソードをめちゃくちゃ丁寧に綴っているのも、司馬遼太郎の描く日露戦争ならではな感じがする。 本筋からいろいろと離れるし、そのひとつひとつが詳細であることにも7巻までくると慣れてきた。 なかなか進まないからちょっと退屈になった向きもあるけど、これはこれでこの小説の味だ。 新しい知見もひろがるし素直に面白い。 さて、いよいよラスト8巻目。 ドラマの再放送には間に合うかな。

Posted byブクログ

2024/06/08

バルチック艦隊との海上決戦前まで。またまた読むのに時間が掛かってしまった…。ここまで全く迷いを見せなかった秋山真之の苦悩する姿を見、それはこの戦いの結果次第では日本滅亡まで一直線だもんな。秋山も人間だったのだなと改めて思いました…(^^; さて、次巻でいよいよ最後です。どういうラ...

バルチック艦隊との海上決戦前まで。またまた読むのに時間が掛かってしまった…。ここまで全く迷いを見せなかった秋山真之の苦悩する姿を見、それはこの戦いの結果次第では日本滅亡まで一直線だもんな。秋山も人間だったのだなと改めて思いました…(^^; さて、次巻でいよいよ最後です。どういうラストになるのか楽しみです!

Posted byブクログ

2024/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の章、宮古島、日本人の中でバルチック艦隊を最初に発見した人、それを宮古島から無線がある石垣島までカヌーで伝えに行った人たちのエピソードはここまでのお話しで一番興味深く読み応えあるものでした。

Posted byブクログ

2024/03/20

奉天会戦でロシア軍を辛くも退けることに成功し、残すは日本海海戦のみ! バルチック艦隊がどのルートを辿るのか秋山真之は頭を悩ませたけど、国家の存亡をかけた大一番、とんでもないプレッシャーに違いないですよね。

Posted byブクログ

2024/03/12

この物語の全体を通して、戦地や各港の位置関係や艦隊の航路を理解するために何度もGoogleマップを見た。それだけでも、知ってるつもりで知らなかったことがまだまだあるものだと思わされる。

Posted byブクログ

2024/01/06

日露戦争において日本がいかに綱渡りの戦闘をしていたかがありありと描かれており、手に汗握る展開で面白い。 またバルチック艦隊との戦いの前夜までが、目に浮かぶように描かれ、まるで乗船しているかのような気持ちになる。 改めて司馬遼太郎氏の本の面白いさを感じる一冊。

Posted byブクログ

2023/11/26

▼奉天の戦い〜日本海海戦前夜。▼「坂の上の雲」の、「小説的ではない西洋歴史一般文章部分」を抜いたら、この上なく面白いのでは。なんだかんだ、外交のファクトを確認していくと、白人至上主義や各国の自国エゴが(当たり前だけれど)浮かび上がる。▼また、ロシアもドイツも結局は「遅れてきた新参...

▼奉天の戦い〜日本海海戦前夜。▼「坂の上の雲」の、「小説的ではない西洋歴史一般文章部分」を抜いたら、この上なく面白いのでは。なんだかんだ、外交のファクトを確認していくと、白人至上主義や各国の自国エゴが(当たり前だけれど)浮かび上がる。▼また、ロシアもドイツも結局は「遅れてきた新参者」だったから無理をする。日本も日露戦争で一応勝つことで「帝国主義的侵略者の新参者」として、なんというか、「一部リーグに昇格」することになる。講和が匂い立つこの巻あたり、そんな雰囲気が横溢。正義がどうこうではなくて、各自のエゴの問題です。善悪でもない。戦争だけではなくて人生万事その観点で、己と周りを客観視したいものです。▼この小説はまごうかたなき「戦争について」の小説でもあるわけですが、司馬さんは執拗に「モノ、技術」について語ります。それを無視して精神主義になってはあかんというように。これもまた戦争だけではなくて人生万事、その観点で己と周りを客観視したいものです。

Posted byブクログ

2023/11/21

まずは、6巻まで文字が小さくて読むのに苦労した。この7巻だけは新装版なので文字も大きく読みやすい。8巻はまた字が小さい(;_;) (坂の上の雲。義父から借りもののため) バルチック艦隊がようやく日本海付近にやってきた。クライマックスに向けて盛り上がってきた。 それにしてもバルチ...

まずは、6巻まで文字が小さくて読むのに苦労した。この7巻だけは新装版なので文字も大きく読みやすい。8巻はまた字が小さい(;_;) (坂の上の雲。義父から借りもののため) バルチック艦隊がようやく日本海付近にやってきた。クライマックスに向けて盛り上がってきた。 それにしてもバルチック艦隊のロジェストヴェンスキーって司令長官にふさわしくないなぁ。

Posted byブクログ