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坂の上の雲 新装版(六) の商品レビュー

3.9

137件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2012/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これだけ大きな戦争でありながら、例えば「大諜報」にあるように、ある方面を担当しているのが個人であり、たまたまその個人が大活躍をした。ほんとうに日露戦争は綱渡りだったのだなと強く感じる。ただそういうところが逆に魅力的である。 明石さんの活躍は奇跡的だ。ロシア革命の陰にこんなこともあったのかと。

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2012/06/03

明治三十八年、黒溝台の戦いから、奉天会戦に向かうまでが描かれている。 諜報活動をした明石元二郎の活躍が大きく取り上げられていた。 この人は、初めて知った。(ドラマでも出てはいたが・・・) 異能の人材というか、奇矯な人物というか、非常に強烈な印象がある。 山県有朋と会談中に、トイ...

明治三十八年、黒溝台の戦いから、奉天会戦に向かうまでが描かれている。 諜報活動をした明石元二郎の活躍が大きく取り上げられていた。 この人は、初めて知った。(ドラマでも出てはいたが・・・) 異能の人材というか、奇矯な人物というか、非常に強烈な印象がある。 山県有朋と会談中に、トイレでもないのに小便を垂れ流しながら、話し続けたというエピソードもものすごい。 ロシア革命の女神と謳われたブレシコブレシコフスカヤにも、興味が惹かれた。 軍艦行進曲が、当初ハ長調だったという話も、なぜか心に残っている。

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2012/05/04

諜報活動の下りが一番印象的。 日露戦争→ロシア革命→ソ連誕生と 歴史の流れにしてみると単純ですが それに至るまでのミクロ的な出来事が重なって重なって こういう結果になったんだと 歴史の因果関係を知る事が出来ました。 いやー勉強になります。 そして陸軍の死闘・・・!

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2012/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまで読むのずいぶんとかかりました。後 7 8もう少しかかるかな。戦争の本 読むのは初めてで 今の日本があるのは日露戦争があっつたからなのかなーと思います。

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2012/03/12

坂の上の雲(6) 読了。2012年14冊目(14/100)。明石元二郎の諜報活動を舞台に帝政ロシアの様子がよくわかる。ポーランド、フィンランドなどロシアから侵略を受けた国が持つ感情。さらにロシア国民と貴族層とのかけ離れた感情。帝政というものが、如何に人間の尊厳を傷つけるものなのか...

坂の上の雲(6) 読了。2012年14冊目(14/100)。明石元二郎の諜報活動を舞台に帝政ロシアの様子がよくわかる。ポーランド、フィンランドなどロシアから侵略を受けた国が持つ感情。さらにロシア国民と貴族層とのかけ離れた感情。帝政というものが、如何に人間の尊厳を傷つけるものなのかを感じた。

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2012/03/11

時間の流れは ひとつひとつのパズルが 組み合うことで形作られる・・・ ただ パズルではあっても 組み合わせは無限である・・・

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2012/01/27

一難去ってまた一難。日露戦争と一口にいっても、キーとなる会戦がいくつかあるんですね。あとは、明石元二郎のロシア革命の工作話も興味深かった。

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2012/01/05

他人の成功を妬む官僚の悪癖に助けられた日本軍。信長ほどとは言わなくともロシア皇帝がもう少し果断であったなら、クロパトキンのような将軍を放っておかなかっただろう。信じられないくらいの相次ぐ失敗。こんな人が居てくれたから日本のような小国がロシアに勝てたわけですね。一方いろいろと批判さ...

他人の成功を妬む官僚の悪癖に助けられた日本軍。信長ほどとは言わなくともロシア皇帝がもう少し果断であったなら、クロパトキンのような将軍を放っておかなかっただろう。信じられないくらいの相次ぐ失敗。こんな人が居てくれたから日本のような小国がロシアに勝てたわけですね。一方いろいろと批判されている乃木将軍ですが、我関せずの大山総司令官も現代の感覚からするとよく解らなすぎ。全ヨーロッパにわたるスリルに満ちた活動をした明石元二郎については存在すら知らなかった。その一方、まさに古武士といった源平時代の話のような大立ち回りをした立見尚文の話も印象的。ポリトゥスキーの手紙はいつも悲壮に満ちていて可哀想。

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2017/08/15

 満州の地で冬営を意図し、決戦はまだ先だと予想していた日本軍に冬将軍を味方にしたロシア軍が大挙して押し寄せる。秋山好古率いる騎団はいち早く情勢をつかんで、司令部に情報を送っていたがことごとく無視される。旅順を落とした日本軍のおごりが招いた危機だった。    この巻では諜報戦に大き...

 満州の地で冬営を意図し、決戦はまだ先だと予想していた日本軍に冬将軍を味方にしたロシア軍が大挙して押し寄せる。秋山好古率いる騎団はいち早く情勢をつかんで、司令部に情報を送っていたがことごとく無視される。旅順を落とした日本軍のおごりが招いた危機だった。    この巻では諜報戦に大きくページを割いている。  この頃ヨーロッパで諜報活動をしていた明石元二郎は各地の反ロシア勢力に潤沢な資金を与えては扇動を繰り返した。とはいっても彼が優れた諜報活動の能力を持っていたわけでなはく、どうやらロシア皇帝に対する積年の恨みを晴らしたいという意識が充満している国や土地では、皇帝に喧嘩を挑んだ日本人に共感を持つ人びとが多かったらしく、行く先々の反皇帝組織で協力を取りつけられたというのが実情のようだ。いづれは自壊することを運命づけられた帝国の時間を早めるために奮闘したようなものだ。スパイというスマートなイメージより熱血的な地下活動家という方が実情に近い。

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2011/12/23

児玉も含め秋山好古の意見をまったく意に介さず、黒溝台会戦は想像を絶する苦戦に追い込まれる。児玉さんですらこれとは、疲労もあったのでしょうがこれが固定観念の怖ろしいところ。しかし日本軍の苦境を救ったのは、またしても…というロシア帝国の病巣。そして1人の日本人がロシアの革命の火を煽り...

児玉も含め秋山好古の意見をまったく意に介さず、黒溝台会戦は想像を絶する苦戦に追い込まれる。児玉さんですらこれとは、疲労もあったのでしょうがこれが固定観念の怖ろしいところ。しかし日本軍の苦境を救ったのは、またしても…というロシア帝国の病巣。そして1人の日本人がロシアの革命の火を煽りはじめていた。「大諜報」の章が面白かった!!明石元二郎は凄い。ロシア帝政がどれほど近隣国家を蹂躙してきたか。その帝国主義への憎悪。もしこの戦争で敗れていたら日本も同じ運命だったでしょう。改めて日露戦争の重要性を感じます。

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