クロニクル 千古の闇(1) の商品レビュー
六千年前のヨーロッパ大陸を舞台にした長編冒険小説 具体的な生活におけるディテールがあまりにリアルに描かれているので その臨場感に誘い込まれてしまう 様々な部族の家・村・食事・衣服・倫理観・宗教観など 半信半疑ながらまるで今直に見ているような あるいは体験しているがごと...
六千年前のヨーロッパ大陸を舞台にした長編冒険小説 具体的な生活におけるディテールがあまりにリアルに描かれているので その臨場感に誘い込まれてしまう 様々な部族の家・村・食事・衣服・倫理観・宗教観など 半信半疑ながらまるで今直に見ているような あるいは体験しているがごとくに理解できる 例えば薬草や入れ墨の方法や獲物の解体方法や武器や狩りなどについて 疑いたくなるほど名指しで語られている また倫理・哲学についても諸処で語られる 悪心が支配欲や立前と本音の分離から起こることを説明しているけれど 残念ながらもう一歩踏み込んで 恐怖感が止めどない支配欲や物欲を呼び込むことや 更にその恐怖感が自分の部分でしかない我欲に集中するあまり 全体としての自分を見失ってしまうことによると言う 堂々巡りの状態にまでは至っていない しかしこの先の長い物語はゆっくりと少年の成長に合わせて 意識や精神も一緒に成長していく過程を紐解いていくのかも知れない
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基本自分達の力でちゃんと切り開いていくところがいいです! 昔の13才位の少年少女はきっとこんな風に逞しかったんだろうな〜。 そして酒井駒子の表装!素敵です!
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世界観しっかりしているので馴染みなくても読みやすいです。主人公が初めて一人で獲物を捕って処理するシーンがものすごく好き。かなり昔に読んだけど印象に残ってる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
紀元前4000年(今から6000年前)、ヨーロッパ北西部の森林が舞台。父と二人、部族から離れて森で生活していたトラク。狩人である父から森での生活の仕方を学んでいた。しかし、巨大なクマに襲われて父が亡くなった。トラクは父の遺言通り、案内役とともに「天地万物の精霊が宿る山」を見つけるべく、また、クマからの追撃から逃げるべく歩き出す。しかし、案内役とは? そして間もなく、トラクたちオオカミ族とはちがう、別の部族たちに捕らえられてしまう。父と二人で生きてきたトラクは、何も知らない。父や部族間のこと、魂喰らいをしたクマのこと、そして予言と自分の運命を・・・。精霊に捧げるナヌアクとは? 今までにないファンタジー!
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とても良いファンタジー!盛り上がりもすごいし引き込まれる内容、時代や環境の設定も素敵で惹かれる! ただ、二巻の精霊わたりは(私にとっては)かなり勢いを失ったように見えた… 酒井駒子さんの絵がぴったり。
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紀元前四千年ってどんな世界?と最初は世界観のイメージに苦労しました。 なるようになるトラクの旅が続きはどうなるのか楽しみです。 トラクだけでなくウルフの視点での描写もあったので、オオカミの世界では人間はこんな風に見えてるのかと思いました。 最終的にウルフがうちで飼っている犬のよう...
紀元前四千年ってどんな世界?と最初は世界観のイメージに苦労しました。 なるようになるトラクの旅が続きはどうなるのか楽しみです。 トラクだけでなくウルフの視点での描写もあったので、オオカミの世界では人間はこんな風に見えてるのかと思いました。 最終的にウルフがうちで飼っている犬のように思えてきたり。 心の血ってそういうことなんだと納得しました。
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だいぶ前に読んだ本。 すごく面白くてお気に入りだったことは覚えてます。 当時はお財布事情で続きを読めなかったので、今度こそ続きを買います・・・!
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悪霊につかれたクマによって、突然父親を殺されたオオカミ族の少年・トラクが、そのクマを倒すためにナヌアクと呼ばれる秘物?を集め、山の精霊のもとへと旅をする物語。話の筋は、『指輪物語』と『ハリー・ポッター』と『精霊の守人』を足し合わせたような感じ。けれど、作者あとがきにもあるように、...
悪霊につかれたクマによって、突然父親を殺されたオオカミ族の少年・トラクが、そのクマを倒すためにナヌアクと呼ばれる秘物?を集め、山の精霊のもとへと旅をする物語。話の筋は、『指輪物語』と『ハリー・ポッター』と『精霊の守人』を足し合わせたような感じ。けれど、作者あとがきにもあるように、6000年前の狩猟民族たちをモデルにした世界で、その暮しや、生き延びる術などが丁寧に描かれているのは、それらのハイ・ファンタジーとは違うところ。『精霊の守人』には近いかもしれない。良作です。
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全六巻になるらしい、一冊目。 謎は沢山残っているけれど、当面の問題は解決。 こんな風に一話完結で進めて行くんでしょうか。 和訳の方が良いのか、時代が古いのが良いのか、 洋書の、多分文化や宗教による、習慣や考え方の違いなどから来る、違和感が無く、読み易かった。 この先、どうなってい...
全六巻になるらしい、一冊目。 謎は沢山残っているけれど、当面の問題は解決。 こんな風に一話完結で進めて行くんでしょうか。 和訳の方が良いのか、時代が古いのが良いのか、 洋書の、多分文化や宗教による、習慣や考え方の違いなどから来る、違和感が無く、読み易かった。 この先、どうなっていくのか、興味深いです。
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