クロニクル 千古の闇(1) の商品レビュー
6000年前のヨーロッパが舞台。 幼年期に狼に育てられたため、オオカミの言葉がわかる少年が、父を亡くした後に森で悪霊と化したクマと戦う話。 翻訳版らしい難解な言い回しがあるが、スピーディーな展開で一気読み。 表紙の絵が素晴らしい。
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酒井駒子さんの表紙で手にしてから何年眠らせてしまったのだろう?紐の栞は、6章のところで止まっていた。この先から面白くなっていくというのに……。シリーズ6巻で終りを迎えた『クロニクル千古の闇』この続きが出ていたことを最近知り、シリーズ1作目のこの本を17,8年ぶり位に手に取ったよう...
酒井駒子さんの表紙で手にしてから何年眠らせてしまったのだろう?紐の栞は、6章のところで止まっていた。この先から面白くなっていくというのに……。シリーズ6巻で終りを迎えた『クロニクル千古の闇』この続きが出ていたことを最近知り、シリーズ1作目のこの本を17,8年ぶり位に手に取ったようである。カタカナ名前が少々苦手なもので、間違って読んでいるかも否めない。それでもこの物語は面白かった!特に好きなのは、ウルフ(オオカミ)目線で語られる場面。この先トラクはウルフと再会できるのか?早速2巻に手が伸びる!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(クロニクル 千古の闇 )シリーズ6巻ものの1冊目。 ファンタジー…的な物語だが、緻密な取材に基づく6000年前の世界。 父に狩りを教わりながら、父だけと2人きりで暮らしていた少年トラクが、父を悪霊に取り憑かれたクマに殺されるところから、物語は始まる。トラクは、突然、これまで知らなかった危険だらけの世界に放り出され、一人で生きていくことになる。 それでも、なんとか一人で生きていこうとするが、ワタリガラス族と出会って、もともと定められていたトラクの運命に出会うことになる。 やがて、トラクは相棒となる子オオカミのウルフと、ワタリガラス族で魔導師の弟子(?)の少女レンとともに、予言に従い、天地万物の精霊の山を目指す命がけの旅に出て行く…。 まだ1巻目なので、これから解き明かされるであろう謎が、あちこちに散りばめられているが、舞台は緻密に作り込まれ、物語は破綻なく読みやすく、面白かった。 トラクもレンも裏表なく必死で好ましかったし、ウルフは可愛い。どうか、また出会えますように。
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先輩司書から勧められた本。装丁も気になっていた。6000年前の北ヨーロッパが舞台。人も動物も同等の地上の生きもの。森はどこまでも続く。その中で人間はどのように生きていたのか。著者は考古学や民俗学に造詣が深く、その時代の様子がリアルに再現されている。12歳の少年がそれまでに親から生...
先輩司書から勧められた本。装丁も気になっていた。6000年前の北ヨーロッパが舞台。人も動物も同等の地上の生きもの。森はどこまでも続く。その中で人間はどのように生きていたのか。著者は考古学や民俗学に造詣が深く、その時代の様子がリアルに再現されている。12歳の少年がそれまでに親から生きる術を伝授されていることに驚くし、狩猟や採集によって、たくましく生きる姿に胸を打たれる。それにしても、主人公の父が襲われたクマは、つい先ごろ、北海道で捕獲されたoso18を想起させる。oso18は牛を65頭も襲い、襲っても食べず。1巻に登場する悪霊に取り憑かれたクマと似ている。6000年前から人間にとってクマは恐ろしい生きものだったのだろう。オオカミとの絆がいい。次巻も読みたい。
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重厚感のあるファンタジー…というか、6000年前が舞台なので、世界観が今とかけはなれていて、ファンタジーめいた世界になっています。なんと言っても装丁が素敵で気にならずにはいられない。本文中の挿絵はほとんどなくて、章が変わると小さなカットが入る程度です。425ページの本文に31章あ...
重厚感のあるファンタジー…というか、6000年前が舞台なので、世界観が今とかけはなれていて、ファンタジーめいた世界になっています。なんと言っても装丁が素敵で気にならずにはいられない。本文中の挿絵はほとんどなくて、章が変わると小さなカットが入る程度です。425ページの本文に31章あるので、少しずつ読み進めるのにちょうどよい感じでした。主人公のトラクは父と二人で森の暮らしをしていたが、父は理を越えた存在であるようなクマに殺られてしまい、12回しか夏を越していないトラクは独りになってしまう。悪霊を宿したクマを倒せるのは訳ありで皆から離して育てられたトラクだけなのだと死ぬ間際の父が言う。 1巻ではまだまだ謎の残る展開でしたが、一区切りはありました。面白くなくはないけど、展開がゆっくりで主人公の能力の開花が遅いため、のめり込み度低め。かなり読めて、こういう骨太の話が好きそうな児童にしか薦められないと思いました。でも、レビュー見ると評価高めなんだよね。
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オオカミ語を操る少年の「天地万物の精霊の山」への旅 「おまえに……誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ……〈天地万物の精霊〉が宿る山だ」。 舞台は六千年前。多くの氏族が狩猟や採集をして暮らす時代。そして、現実と幻想が交錯する時代。 悪霊に取り憑かれたク...
オオカミ語を操る少年の「天地万物の精霊の山」への旅 「おまえに……誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ……〈天地万物の精霊〉が宿る山だ」。 舞台は六千年前。多くの氏族が狩猟や採集をして暮らす時代。そして、現実と幻想が交錯する時代。 悪霊に取り憑かれたクマから森や氏族たちを守るため、父さんとの誓いを守るため、オオカミ族の少年トラクは、天地万物の精霊の山への困難な旅に出かけるーー。 旅を共にするオオカミの子ウルフや、ワタリガラス族の少女レンとの間に深まっていく絆に胸が熱くなり、「予言」の謎が深まり、解き明かされていく旅に同行するのはスリリングで面白かった。 不気味な森や恐ろしい氷河の中で、知恵を働かせながら懸命に生きていくトラクたちを抑えた筆致で描いていて、静かだが激しい彼らの旅に、心を寄せながら読むことができる。 オオカミ語で会話するトラクとラルフの様子は魅力的で、時折ラルフの視点から語られるのも興味深かった。また、ワタリガラス族の族長フィン=ケディンの言葉一つ一つに重みがあり、かっこよかった。 作者は、考古学から太古の昔の氏族たちの知恵を学び、最近の狩猟採集民の暮らしから氏族たちの誕生や死についての信仰について考えを巡らせ、アイスランドやノルウェーなどに旅をしながら物語の構想を練っていったという。その話にたがわず、骨太の作品だった。
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酒井駒子さんの装画に惹かれて手にとった。そして一晩でイッキ読み。わたくし好物の、人類学や民族学、歴史学などをふまえた冒険ファンタジーで、出鼻に起こる事件で大興奮、もうこれはページを繰る手が止まらないー‼️ ーーてヤツやってんけど、中盤からアララ残念〜チーン。。指輪物語の焼き直し...
酒井駒子さんの装画に惹かれて手にとった。そして一晩でイッキ読み。わたくし好物の、人類学や民族学、歴史学などをふまえた冒険ファンタジーで、出鼻に起こる事件で大興奮、もうこれはページを繰る手が止まらないー‼️ ーーてヤツやってんけど、中盤からアララ残念〜チーン。。指輪物語の焼き直しジャン?? ま、でも結末がきになるから読むのやめなかったけどね。 得体の知れない邪悪なものから世界を守るため、選ばれた少年が、小さく弱い子どもながら、敵を倒すために必要とされるモノを探し集める冒険を経て、ことを成就させる。まあ、まあいいよ、その筋書きはさ、二番煎じでもさ。しかーし、そのアイテム探しの段がなんか、単純すぎたかなあ。あまりにもたやすくいきすぎて、いや、危険を犯して命をかけてやってたから、たやすくとはいえないかもやけどもやね、偶然陥ったピンチの時に、なぜかそこにアイテムがあって、手に入れちゃうんだよね。 そのアイテムなどを示す、謎のような言葉も、それが見つかってから『じつは、これだったのだ!!』みたいな。。 トールキンと比べすぎてはイカンかね! ちょいと残念感はあったけど、ドキドキ感、疾走感、愛を感じる心のあったかさは十分にあり、ツマンナイとは言いません。面白かったです❤️しかし続編は読まないわ、終了。
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良質な古代ファンタジー。飛びすぎていない設定でその時代の自然や生活の様子が丁寧に描かれている。自然や動物と共存していた時代。本当にこんなことがあったんじゃないかと思わせる説得力。ウルフがいいな。ウルフが健気で切ない。続きが気になる。
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ものすごく面白かった。 部族の暮らし振りや動植物、人物の姿まで目に浮かぶほどよく作り込まれていた。 ウルフとの信頼関係が少しずつ作られて行く様を見てきただけに最後はトラクと同じ気持ちになって胸がぎゅっとした。 日本が舞台のファンタジーだと男女の縁などが多少描かれるが、これは全くそ...
ものすごく面白かった。 部族の暮らし振りや動植物、人物の姿まで目に浮かぶほどよく作り込まれていた。 ウルフとの信頼関係が少しずつ作られて行く様を見てきただけに最後はトラクと同じ気持ちになって胸がぎゅっとした。 日本が舞台のファンタジーだと男女の縁などが多少描かれるが、これは全くその要素がなく純粋に壮大な冒険を味わえて大満足した。 続きもすぐに読みたい。
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児童書ながら読み応えがあります。オオカミ族のトラクの試練の続く旅にオオカミの子ウルフと、ふたりを助けるレンという少女が旅の友となります。さっきまでは父親に庇護される少年だったのに、運命に成長する事を強いられるトラク。まだ謎が残ってお話は先に続きます。できたら続く巻も読んでトラクの...
児童書ながら読み応えがあります。オオカミ族のトラクの試練の続く旅にオオカミの子ウルフと、ふたりを助けるレンという少女が旅の友となります。さっきまでは父親に庇護される少年だったのに、運命に成長する事を強いられるトラク。まだ謎が残ってお話は先に続きます。できたら続く巻も読んでトラクの成長を見守りたいです。
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