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ローマ人の物語(13) の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2012/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・カエサル暗殺 ・三頭政治(アントニウス、オクタヴィアヌス、レピドゥス) ・アントニウス・クレオパトラ vs オクタヴィアヌス

Posted byブクログ

2012/05/21

カエサル。ガリア戦記。サイは投げられた。クレオパトラ。ブルータスお前もか。見所満載の11-13巻。 知っているつもりで知らないジュリアスシーザーでした。 それにしてもスケールが大きい人物だった。 暗殺されても志しは生き続ける。

Posted byブクログ

2012/05/06

カエサルが死ぬまでは一年すぎるのに何十ページも使ってましたがカエサルが死んだ瞬間に一気に14年が過ぎ去ったのが一番印象的でした。そしてアウグストゥスの時代へ~

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2012/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カエサルの暗殺は暗殺者たちの期待に反しローマ市民は静まりかえる。カエサルの遺言状には無名の18歳「プエル」オクタビィアヌスの名が。まだ経験の無い少年を後継者に選び、またオクタビィアヌスは強い意思を持ち期待に応える訳だが、カエサルはどれだけの先見の明と炯眼があることだろう。只々凄いとしかいいようがない。そして遺言を認めないアントニウスはクレオパトラの許へ向かい、美貌と魔術?でイチコロに。数々の愚行を繰り返し部下に見放され破滅の道を辿る。カエサルの死は結果的に長かった内戦に終りを告げ「パクス・ロマーナ」へ。

Posted byブクログ

2012/03/30

カエサルの暗殺とマルクス・ブルータスら暗殺者のその後、オクタヴィアヌスとアントニウス・クレオパトラの権力闘争を書いている。紀元前44年3月15日、カエサルは元老院の会場で暗殺された。パルティア遠征にたつ前の最後の会議で、カエサルが凱旋してくれば、寡頭制が完全に葬られるとの危機感か...

カエサルの暗殺とマルクス・ブルータスら暗殺者のその後、オクタヴィアヌスとアントニウス・クレオパトラの権力闘争を書いている。紀元前44年3月15日、カエサルは元老院の会場で暗殺された。パルティア遠征にたつ前の最後の会議で、カエサルが凱旋してくれば、寡頭制が完全に葬られるとの危機感から、14人の議員が持ち込んではならない短刀で、身辺に危害を加えないという誓約を破り、メッタ刺しにしたのだった(致命傷は一カ所)。首謀者はポンペイウスを裏切りカエサルに助けられたカシウス、軍務の経験のない理屈屋のマルクス・ブルータスが旗頭、ほかにはカエサルのもとでガリア戦役を戦い、信任も篤かったデキムス・ブルータルが挙げられる。「ブルータス、お前もか」というカエサルの言葉はシェークスピアのいうようにマルクスの方ではなく、デキムスの方だとする説が有力で、塩野氏もこの立場である。カエサルはマルクスを評価していなかった。暗殺者たちは独裁者打倒の演説をするでもなく、変事に無人となったローマの街をさまよって、神殿に逃げ込んだ。キケロだけが共和制支持の立場から激励にいったが、暗殺者たちは無為にすごした。奴隷たちがカエサルの遺体を運び出し、火葬が行われるとベテラン兵士を中心に復讐の気運がもりあがり、暗殺者らはローマを脱出した。一方カエサルの遺言状が公開され、後継者に指定されたのは、養子のオクタヴィアヌス、当時18歳であった。オクタヴィアヌスはパルティア遠征に参加すべく、ギリシアにいたが急遽帰国、カエサルのあとがまを狙うアントニウスらの嫌がらせに耐えながら、後継者の道を進むことになる。オクタヴィアヌスの処世は当分敵わない相手には服従しつつ、チャンスをうかがい、偽善もつかって、キケロや経済人に取り入るというものであった。彼はカエサルの追討競技会を催し、アントニウス・レビドゥスらと第二次三頭政治を行い。1年をかけて復讐の時をまち、処刑者名簿を作成、キケロは殺され、両ブルータス・カシウスらは敗れて、カエサル暗殺後2年を経ずに殺された。以後は、オクタヴィアヌスとアントニウスの権力闘争だが、基本的にアントニウスがクレオパトラに入れ込み、ローマを裏切ったので求心力を失っていき、不器用でも辛くも戦闘に勝ち、公共工事などでローマに尽くしていくオクタヴィアヌスが人心を掌握していく過程である。アントニウスは東西分割構想のもと、東方に赴き、クレオパトラと出会って結婚、パルティア遠征で失敗し、小国アルメニアを攻めて、アレクサンドリアで凱旋式を行い、ローマから心が離れた。クレオパトラにとっても御しやすい男だったようだ。33歳まで地味に努力したオクタヴィアヌスは「アクティウムの海戦」(前31)で勝利し、帝政の基礎を築いたのだった。アントニウスは勝てる戦いをすて、しばらく海辺の街で茫然自失したあと、クレオパトラの訃報を聞いて自殺、訃報を取り消しにきた使者に連れられ、愛する女の腕で死んだ。クレオパトラもカエサリオンを王位につける望みが断たれて自殺する。オクタヴィアヌスは意志が強く真面目な一面もあるが、キケロの殺害命令やクレオパトラを自殺に導くなど残酷さも併せ持つ。エジプトはオクタヴィアヌスの私有地となり、カエサルはローマ人の神となったのであった。

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2012/03/05

カエサル暗殺後。 クレメンティアからパクスへの変換期を予期していたかのような人選に驚く。 カエサルすげぇなとしか言えない。 著者の言葉に震える。 「紀元前44年3月15日に、肉体としてのカエサル死んだ。しかし、カエサルが本当に死んだのは、紀元前30年になってからである。」 ...

カエサル暗殺後。 クレメンティアからパクスへの変換期を予期していたかのような人選に驚く。 カエサルすげぇなとしか言えない。 著者の言葉に震える。 「紀元前44年3月15日に、肉体としてのカエサル死んだ。しかし、カエサルが本当に死んだのは、紀元前30年になってからである。」 オクタヴィアヌスの帝政の始まりが、カエサルが望んだ帝政の始まりが、カエサルの本当の命日とは、皮肉なもんだなぁと。

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2012/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 この作品では、アントニウスとクレオパトラがダメな人間として描かれている。アントニウスは、軍団長としては有能だが政治センスがない人間として、クレオパトラは、教養はあるが統治者として現実的に行動できない人間として。これは、知らないなりに抱いていたイメージを崩壊させるのに十分だった。  自分で自分を冷静に見ることは難しい。アントニウスも、カエサルの下でとはいえ、十分な軍事的実績を積んだ人間。クレオパトラにしても、自分の美貌で国を取ったという自負がある。カエサル亡き後、ローマ世界を支配できると思ったとしても無理はないだろう。  しかし、現実は残酷だ。オクタヴィアヌスと対比されることで、政治的センスのなさを目の前に突きつけられてしまうのだ。

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2012/01/25

まだ日本は弥生時代です。 カエサル亡き後のオクタビアヌス勝利までの道のり。まさかの18歳! いったんローマ人の物語は中断。英語に注力します。 さて、いまの人と昔の人、人間の認識力、思考力やらなんかそんな能力って、違いがあったのかなあ。科学的知識と世界の見え方というか。 哲...

まだ日本は弥生時代です。 カエサル亡き後のオクタビアヌス勝利までの道のり。まさかの18歳! いったんローマ人の物語は中断。英語に注力します。 さて、いまの人と昔の人、人間の認識力、思考力やらなんかそんな能力って、違いがあったのかなあ。科学的知識と世界の見え方というか。 哲学やら科学の展開、古代、中世ルネサンス、現代とそういう視点で読み直してみたい。あとは、文学というかな~り興味ない分野。あれこれ悩んだりするさまが、例えばキケロの書簡なんかから伝わってくるわけですが、これって文字という記録に残ってないけど、弥生の人は同じようだったのか。文明の一言で片付けてもいいんだろうけど、、、

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2011/12/06

やっと読み終わった。 カエサルが死んだ後の世界。 カエサルが後継者と選んだオクタヴィアヌスとアントニヌスの権力者抗争。 カエサルが壊した共和制をオクタヴィアヌスが帝政にするまでの話し。

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2011/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カエサルの人生及びその後のごたごたが終わった。 塩野さんの作品を読む限りカエサルはとても魅力的な人で会ってみたいと思う。天才とは劇的な最後を迎える運命にあるのだろうか。

Posted byブクログ