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ローマ人の物語(13) の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    32

  3. 3つ

    13

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2011/12/04

ずっと電車の中で1巻から読んでいます。ようやく13巻まで到達。しかし、ローマの歴史は長過ぎて前の内容をどんどん忘れていきます。カエサル時代に入ってからは大変面白い。カエサルって現代にも大変な影響を与えています。例えば、ユリウス暦。今の暦とほとんど変わらないこの暦に変えたのはカエサ...

ずっと電車の中で1巻から読んでいます。ようやく13巻まで到達。しかし、ローマの歴史は長過ぎて前の内容をどんどん忘れていきます。カエサル時代に入ってからは大変面白い。カエサルって現代にも大変な影響を与えています。例えば、ユリウス暦。今の暦とほとんど変わらないこの暦に変えたのはカエサルです。だから紀元前46年、太陰暦からユリウス暦の改定の年は15ヶ月あったんだって。それにしてもカエサルの先見性、行動力、どれをとってもスゴイ!

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2017/08/15

 クレオパトラに骨抜きにされたアントニウスとの勢力争いを、アウグストゥスVSアントニウスの個人の争いではなく、エジプトVSローマの構図に変えることに成功したアウグストゥス。エジプトとの海戦では苦戦するが、クレオパトラの勝手な戦線離脱により苦境に陥ったエジプト軍を敗走させ、勝利を手...

 クレオパトラに骨抜きにされたアントニウスとの勢力争いを、アウグストゥスVSアントニウスの個人の争いではなく、エジプトVSローマの構図に変えることに成功したアウグストゥス。エジプトとの海戦では苦戦するが、クレオパトラの勝手な戦線離脱により苦境に陥ったエジプト軍を敗走させ、勝利を手にする。すでにアントニウスに就き従うローマ兵もなく、アントニウスは自害、クレオパトラも捕虜になった後にコブラに毒で自殺する。  ここに名実ともにカエサルの後継者としてアウグストゥスの時代(パクス・ロマーナ)の時代がはじまる!  アウグストゥスが帝政へ向けて、じっくりと元老院を骨抜きにしていく過程がとても興味深い。

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2011/09/11

カエサル殺害から,オクタヴィアヌスとアントニウスの決着まで.クレオパトラが絡んで面白くなるところなのだが,描写は割とあっさり.

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2017/08/16

カエサルの死後、公開された遺言状が新たな波紋を呼ぶ。 彼が後継者として指名したのは、無名の18歳の少年だった。 のちに「アウグストゥス」の尊称を賜るオクタヴィアヌスだ。 さぁ、面白くないのはカエサルの副将であり彼の死後に 元老院を招集したアントニウス。しかしカエサルは自身...

カエサルの死後、公開された遺言状が新たな波紋を呼ぶ。 彼が後継者として指名したのは、無名の18歳の少年だった。 のちに「アウグストゥス」の尊称を賜るオクタヴィアヌスだ。 さぁ、面白くないのはカエサルの副将であり彼の死後に 元老院を招集したアントニウス。しかしカエサルは自身の 副将が戦場では能力を発揮出来ても、平時に国をまとめる 能力を欠いていることを見抜いていた。 そして、不満を抱く者がもうひとり。エジプトはプトレマイオス王朝 の女王クレオパトラだ。遺言状にはカエサルとの間の子とされる カエサリオンにはひと言も触れられてはいなかった。 そこで「打倒!オクタヴィアヌス!!」で手を結んだ二人だが、 結果は歴史にある通り。18歳の少年は14年の歳月を経て、 ローマの最高権力者の座に登りつめる。 カエサルとの関係はあっさりと流されたクレオパトラだが、 著者の筆にかかると絶世の美女も「浅はかな女」になり 下がっちゃうのだ。 そのクレオパトラを超える「お気の毒」はキケロ。当代一の 教養人であり、執政官経験者、元老院議員で弁護士で 文筆家。キケロが手紙魔であったからこそ、この時代の 政治の動きが分かるのに、カエサルの後継者の18歳に いいように使われてるし…。 「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」 カエサルの言葉だが、多くの経験を積んだ年長者たちより、 世の動きを見極めていたのは18歳の少年だった。 これにて、本作品の「カエサル伝記」は終了。ローマはいよいよ 帝政に移行する。 それにしてもオクタヴィアヌス。病弱で、でも、透徹した視野を 持った美少年。萌え~。爆。。

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2011/07/24

カエサルの戦いっぷりは凄い!たまに失敗もあるが、2度同じ失敗は繰り返さない。こういう戦略思考ができるようになりたい。 暗殺されて本人がいなくなった後でも、準備していた政治路線がそのまま着実に実施されたのも驚き。強力な推進者がいなくなった途端に物事が進まなくなるのとは大違い。 ...

カエサルの戦いっぷりは凄い!たまに失敗もあるが、2度同じ失敗は繰り返さない。こういう戦略思考ができるようになりたい。 暗殺されて本人がいなくなった後でも、準備していた政治路線がそのまま着実に実施されたのも驚き。強力な推進者がいなくなった途端に物事が進まなくなるのとは大違い。 それにしても、塩野さんが、見てきたように躍動感いっぱいに書いているのも素晴らしい。次からは、いよいよ帝政ローマだ。

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2011/07/15

カエサル死す。あの暗殺は一体なんだったのか。それにしても、著者によるアントニウスとクレオパトラ評価が手厳しい。

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2011/07/06

「ローマが生んだ唯一の創造的天才」カエサルの生涯。カエサル暗殺後のアントニウスとオクタヴィアヌスの権力争い。

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2011/05/05

20110505読了。 カエサル暗殺となる3月15日から、ローマの共和制が終わるまでの14年間を描いた巻。 カエサルの後継となるオクタヴィアヌス。 カエサルの意思を受け継ぐも、異なる能力をもつため、目的は同じでも手法を変えて取り組んで行く。 万能だったカエサルに比べオクタヴィ...

20110505読了。 カエサル暗殺となる3月15日から、ローマの共和制が終わるまでの14年間を描いた巻。 カエサルの後継となるオクタヴィアヌス。 カエサルの意思を受け継ぐも、異なる能力をもつため、目的は同じでも手法を変えて取り組んで行く。 万能だったカエサルに比べオクタヴィアヌスは戦や外交など足りない能力があったため、能力があるものに任せて解決していく点が印象的。

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2011/04/29

カエサル暗殺から、オクタヴィアヌスvsアントニウス・クレオパトラまでを描く。「寛容な独裁者・カエサル」から自由を奪還しようと暗殺した人たちは、復讐者によって自由を奪われ殺されるという、実に皮肉な運命をたどる。 カエサル全盛期に比べて、爽快感はなく、混沌とた時代だけど、人間のどうし...

カエサル暗殺から、オクタヴィアヌスvsアントニウス・クレオパトラまでを描く。「寛容な独裁者・カエサル」から自由を奪還しようと暗殺した人たちは、復讐者によって自由を奪われ殺されるという、実に皮肉な運命をたどる。 カエサル全盛期に比べて、爽快感はなく、混沌とた時代だけど、人間のどうしようも無い弱さが凝縮された時代で、だからこそ教訓あり、共感するところが多いと思う。

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2011/03/27

ローマ人の物語の中のカエサル編の最終巻、6巻目である。まず驚いたのは、カエサル信者の著者がカエサルの最後をあっさり描いている事。事実、カエサルは元老院会議開催前のポンペイウス回廊であっさり暗殺されたのだが、読者をローマ市民の立場に立たせて見事に再現したと思う。カエサル亡き後、カエ...

ローマ人の物語の中のカエサル編の最終巻、6巻目である。まず驚いたのは、カエサル信者の著者がカエサルの最後をあっさり描いている事。事実、カエサルは元老院会議開催前のポンペイウス回廊であっさり暗殺されたのだが、読者をローマ市民の立場に立たせて見事に再現したと思う。カエサル亡き後、カエサルの後継者に遺言されていた甥のオクタヴィアヌスがいかにカエサルの意志を継ぎ、共和制ローマを維持したい懐古主義者を粛正し、カエサル軍副将の立場にあったアントニウスやプトレマイオス朝最後の女王クレオパトラを破滅させ、ローマ帝国を建国していくところの行程が描かれている。この紀元前のローマ人は現代の日本人に非常に近い印象を受けた。風俗は多神教であり外来文化を受け入れる性向にあった。民主的であり、独裁を好まず、平和を願った。著者が古代ローマをネタに現代の日本人へビジネス書や指南書を執筆する事があるのはそういう背景があるからかもしれない。

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